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山田和樹、5月来日のモンテカルロ管弦楽団の魅力を語る

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(c)松尾惇一郎

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5月のモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演を前に、2月5日に指揮者の山田和樹が出席しての記者会見が開催。2016/17シーズンから芸術監督兼音楽監督を務めてきた同管弦楽団、および今回の来日公演で共演するピアニストの藤田真央の魅力などについて語った。

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5月25日の兵庫県立芸術文化センターを皮切りに、翌26日には千葉県南総文化ホール、27日、28日にはサントリーホール、30日には愛知県芸術劇場コンサートホール、31日にはロームシアター京都、そして6月1日には横浜みなとみらいホールにて公演が行われ、ベートーヴェン:序曲「コリオラン」Op.62、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37、ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14、ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調、サン=サーンス:交響曲 第3番 ハ短調 Op.78 R.176「オルガン付」などが演奏されることが発表されている。

山田が音楽監督に就任して以来、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団と共に日本で公演を行なうのはこれが初めてとなる。山田は「このたびモンテカルロ・フィルとの日本ツアーができることを嬉しく思っています」と挨拶。2016/17シーズンの音楽監督に就任当初は、「フランス以上にフランス語が公用語」であるなどモナコ独特の気質などを含め、苦労も多々あったようで、団員の反発を受けて音楽監督の契約更新をせずに最初の任期で辞めることも考えていたという。その後、少しずつ誤解を解き、団員とも理解を深め合い、3度にわたって契約を更新し、来日公演の実現にこぎつけた。

(c)松尾惇一郎

改めて同管弦楽団の魅力を「古き良き時代の香りを残した20世紀のサウンド」と表現。自身が首席指揮者を務めるバーミンガム市交響楽団(英国)をはじめ、他のヨーロッパの管弦楽団とは異なる個性を有したオーケストラであると強調。自身の役割として「潜在能力をどう引き出すか? 集中力を発揮してひとつになったら世界一のオーケストラじゃないかという響きを出すけど、そのスイッチがどこにあるか…? 『間違いなく世界最高だ』と思えるゾーンに入るときがあるので、常に(ポテンシャルを)引き出せるようにできたらいいなと思っています」と語った。

藤田とは20歳離れているが、プライベートでも親交が深く、藤田がベルリンで一人暮らしを始める際も料理を教えるなどしたという。「なぜか僕にメールするとき『パパへ』と書いてくるんです(笑)」と明かし「全ての人から好かれる術、周りを笑顔にさせる天性の力がある。日本人にああいう才能が生まれたというのは宝だと思う」とその人間性と才能を絶賛。「実はきちんと共演するのはこれがほぼ初めてなので楽しみです」と語っていた。

(黒豆 直樹)

山田和樹指揮
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
ピアノ:藤田真央

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2347764

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