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山崎樹範、息子役・田村海琉の印象は「とにかく可愛い!」

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(C)AOI Pro./サンライズプロモーション東京

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朗読劇『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』の製作発表記者会見が2月17日に行われ、出演する山崎樹範、田村海琉らが登壇した。本作はTOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美による同名のエッセイ本を舞台化するもので、同書を原作にした2020年公開映画『461個のおべんとう』で監督・脚本を務めた兼重淳が、今回の舞台版でも脚本・演出・映像監督を担当する。

主人公は、妻と離婚したミュージシャン・渡辺俊美。その頃多感な年頃を迎えていた長男の登生は家庭環境の変化の影響か、高校受験に失敗してしまう。1年を経て、見事高校に合格した登生。そして、息子は3年間休まずに学校に通うことを、父は息子に3年間お弁当を作ることを約束する――。弁当作りを通し、親子の絆を描いていく物語だ。骨子は映画と同じではあるが、登場人物を架空のキャラクターとして描いていた映画と違い、今回は名前も実際の渡辺俊美・登生父子と同じものになっているので、そのあたりも注目ポイントだ。

俊美を演じる山崎は「実在の人物、しかも歴史上の偉人などではなく現役で活躍されている方を演じるのはとても緊張する」と複雑な表情。本作では劇中に歌唱シーンがあり、その歌唱指導を渡辺本人が担当しているとのことで「とても優しい方で、一瞬で大好きになりました。この優しさ、包容力を僕が出さなければいけないんだ、一瞬で人を惹き付ける魅力がある人間にならなければいけないんだと、嬉しさのあとに怖さを感じました」と話す。

登生役の田村は映画版にも出演しており、登生にあたる息子役(映画では「虹輝」)の少年時代を演じていたが、今回は“本役”。「今回は中学卒業から大学生まで演じますが、その中でたくさんの愛情があると感じています。何よりすごいのは、実際にあった話だということ」と物語の印象を話した。

なお山崎と田村は初共演だが、お互いの印象について山崎は「とにかく可愛い。『かっわいい! 顔、ちっちゃ!』と、ときめきました(笑)。こんな素敵な子のお父さんにならないといけないんですね。また実際に俊美さんと登生くんが本当に仲が良く、登生くんが俊美さんのことを大好きなんです。まずは田村さんに僕のことを好きになってもらわないといけないので……とりあえずジュースをおごることから始めようかな」と話し、田村は「映画は井ノ原(快彦)さんが演じていましたが、山崎さんに初めてお会いした時に井ノ原さんの雰囲気に似ているなと感じ、お芝居がやりやすそうだなと安心しました」と話していた。

共演もフレッシュな顔ぶれだ。登生の友人・小春を演じるのは、山﨑玲奈。『ピーター・パン』主演などすでに舞台経験も豊富だが、朗読劇は初挑戦。「初めての朗読劇がこの作品で光栄です。“本を読む”だけじゃなく、色々な演出があると聞いていますので、今から稽古がとても楽しみです」と心境を語る。同じく登生の友人・碧を演じる髙橋佑太朗は2022年「TOHO NEW FACE」オーディションでミュージカル賞を受賞した注目株で、本作が俳優デビュー。この日も緊張気味に「出演が決まった時は本当に嬉しかった。初めての仕事がこの作品でとても光栄です。精一杯頑張ります」と意気込みを。その初々しさに山崎が「一人の役者が生まれる瞬間に立ち会えるなんて本当に楽しみ。我々も光栄ですよね」と目を細めていた。

また兼重は「普段は映像をやっていて、舞台の演出は初めてやります。映像は感情含め“切り取ってお見せする”ものだが、舞台は“生もの”。表情や動作、アクトしてもらうこと含め、僕自身面白がって作っていきたい。朗読劇と言いながら趣向を凝らそうと思っていて、実は先日、すでに撮影も行いました」と構想を明かした。

本作をプロデュースするAOI Pro.は映像プロダクションであることもあり、一般的な朗読劇とはひと味もふた味も違うものになりそうだが、AOI Pro.の朗読劇シリーズ第1弾『したいとか、したくないとかの話じゃない』にも出演した山崎も「前作を経験し、朗読劇ってただ座って本を読むだけではなく、もっと色々な可能性があるんじゃないかなと感じた。今回兼重さんとご一緒させていただくことで、より新しい朗読の形を提示できるのではと楽しみにしています」と期待を語り、「今の時点で本当に面白いものになると確信していますし、必ずご満足いただける作品になるよう、これから稽古を通し作り上げていきますので、ぜひ劇場に足を運んでください」とアピール。田村も「映像を使ったり、歌ったり、朗読劇ではあまりやらないことがたくさん盛り込まれていますし、お話も笑えるところがあれば涙が出そうなシーンもある。来ていただいた方に楽しんでもらえるものになると思います」と話した。

公演は来月9日(土)から17日(日)まで、東京・博品館劇場にて上演される。

取材・文:平野祥恵

<公演情報>
朗読劇『461個の弁当は、親父と息子の男の約束』

公演期間:2024年3月9日(土)~17(日)
会場:博品館劇場
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/461bento

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