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“街に馴染む”テーマに、安住の地が繰り広げる「あかり。」開幕

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安住の地「あかり。」より。

安住の地「あかり。」が本日2月23日に兵庫・新開地アートひろば 2Fホールにて開幕した。

これは、2月9日から同会場にて開催中のイベント「ライトシティー」内で行われている演劇公演。「ライトシティー」では、“街に馴染む”をテーマに、展示と演劇公演を軸とした催しが行われている。

「あかり。」は武田暢輝が脚本、森脇康貴と武田が演出を手がける演劇公演で、とある街に生まれた新生児・灯(あかり)を軸にした物語が展開する。開幕に際し武田、森脇が寄せたコメントは以下の通り。「あかり。」および「ライトシティー」は2月25日まで。

武田暢輝コメント

「あかり。」は私が執筆した2作目の作品になります。前作より役者の数も増え、役の数も増えました。

団地というものも少なくなり、街というもの自体の結束感も少なくなった最近は、街と私たちとのつながりを感じにくくなっているような気がします。

それでも私たちは街の中で坦々と生き続けていて、街は私たちによって作られ続けていて、その街を意図的に作ろうとしている人もいて…。

昔のころ通っていた駄菓子屋が数年前に潰れた。いつの間にか潰れて、いつの間にか潰れている風景に慣れていた。地元の駅の近くに小さな公園が最近できて、ちびっ子たちが遊んでいる。そこはかつて整体があって、年配の方々が通っていた。

どうしようもないことなんだけれど、なぜか心がざわざわする。

森脇康貴コメント

「街に馴染む」という現象をテーマに掲げ、9日間の展示を経て最終週に演劇公演を開催します。

この5年ほど、国内外の活動を通して帰宅したという感覚がなかなか持てない時間を過ごす機会に触れ、街と個人に巻き起こる現象を眺め始めました。

人は新しい場所に住み始めてから、一般的に約3ヶ月程度で勝手が分かり街に馴染んでいくと言われています。

確かに知り合いや行ける場所が増えはしますが、自分のなかにはどこか「紛れ込んだ偽物感」という視線があり続けるようにも感じました。でも街自体も新たな住人と建物がフィクションのように入れ代わり、そのまま「街」になっていく。

そんな街に追いつけない存在の不安定さ、街そのものの変化と成り立ちを考える作品になればと思います。

新開地アートひろば 自主事業企画「ニューあそび場の創造」2024年2月 安住の地「ライトシティー」

2024年2月9日(金)~25日(日)
兵庫県 新開地アートひろば

企画

演劇公演「あかり。」

2024年2月23日(金・祝)~25日(日)
兵庫県 新開地アートひろば 2Fホール

脚本:武田暢輝
演出:森脇康貴、武田暢輝
創作:安住の地
キャスト:沢柳優大、中村彩乃、雛野あき、山下裕英 / タナカ・G・ツヨシ

展示企画「安住の日々『Hello! my name is "Who are you?"』」

2024年2月9日(金)~18日(日)※終了
兵庫県 新開地アートひろば B1Fギャラリー

※沢柳優大の「柳」は異体字が正式表記。