Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 夏帆・麻生久美子・宮崎あおいがユーミンの魅力語る、3人集合に「緊張よりワクワク」

夏帆・麻生久美子・宮崎あおいがユーミンの魅力語る、3人集合に「緊張よりワクワク」

映画

ニュース

ナタリー

NHKの夜ドラ「ユーミンストーリーズ」試写会の様子。左から夏帆、麻生久美子、宮崎あおい。

NHKの夜ドラ「ユーミンストーリーズ」の試写会が本日2月27日に東京・NHK放送センターで行われ、主演を務めた夏帆、麻生久美子、宮崎あおいが出席した。

作家が松任谷由実の名曲からインスピレーションを得て物語を紡いだトリビュート小説「Yuming Tribute Stories」。「ユーミンストーリーズ」はその中の3編を実写化するオムニバスドラマだ。3つの物語が3週にわたって放送される。

このたびの試写会にあわせて、松任谷のコメントが到着。「私の楽曲→短編小説→脚本+演出→役者さんたちの演技→ドラマ。こんなバトンリレーがあるなんて、不思議で光栄です。関わってくださった皆さんそれぞれの解釈が、クリエイターとしてとても興味深かったです。歌は作り手ではなく、受け手のものだとずっと思って来ましたが、自分のもとを離れたら、本当に様々な物語になって行くのだなと実感しました」とつづった。

夏帆は「個人的に麻生さん、宮崎さんの作品をずっと観てきていたので、こうやってお二人の横にいられるということに今すごく舞い上がってます!」と笑みをこぼし、「ユーミンさん、綿矢りささん、菊地健雄さん、岨手由貴子さんのお名前が書かれた企画書を見て、こんな好きが詰まった座組みってあるんだって、心が震えて。二つ返事で受けさせていただきました」とオファー時を振り返る。続く麻生も「同じお話ではないけれど、夏帆さん、宮崎さんと1本のドラマを作れると聞いて、受けさせていただきました。素敵な作品になったので、たくさんの方に観ていただきたいです」とアピール。宮崎も「お二人がおっしゃったみたいに、夏帆さん、麻生さんと一緒に並べると思ったとき、この作品の一員になりたいなと思いました。今日3人で集まって、緊張より、楽しさ、ワクワクが勝っています!」と声を弾ませた。

綿矢りさの小説を映像化した「青春のリグレット」は、夫に浮気された菓子を軸に展開するほろ苦い恋の物語。菓子を演じた夏帆は「曲に登場する『私を許さないで 憎んでも覚えてて』という歌詞がすごく印象的。今回のドラマもその言葉が核となっています。『今、ユーミンさんの世界にいられているかも』という喜びを感じながら演じていました」と回想し、「(キャラクターを)説明し切れないのが、この役の魅力だと思いました。今まで大きな挫折をしたことがない彼女が、夫から離婚を切り出されて、過去の恋愛の中で自分がしてしまったこと、言ってしまったことでどれだけ相手を傷つけたのかを知っていく。そんな彼女の成長物語だと思っています」と紹介した。

柚木麻子による原作をもとにした「冬の終り」は、スーパーのパート・藤田朋己と新しく入ったパートの仙川真帆を軸に展開する友情の物語。朋己役を務めた麻生は「私が『冬の終り』の曲から受ける印象は、女子高生が主人公の物語だったんです。小説ではスーパーのパートが主役になっていて、曲からどう結びついていくんだろう?と。膨らませ方がとても自由だなと思いました。そこから脚本になったときも、印象が違っていて。それぞれが自由に作品を膨らませている感じがすごく素敵だなと思いました」と語った。川上弘美による小説をもとにした「春よ、来い」では、一族が持つ“あれ”の力を授かったカナコの姿が描かれる。カナコを演じた宮崎は、撮影前に松任谷のライブに行ったそうで「『春よ、来い』を歌ってくださって、生で見ることができたんです。勝手にバトンを受け取ったような気持ちになりました」と思い返した。

会見中には3人が松任谷の楽曲の魅力を熱く語り合う場面も。夏帆は「いつユーミンさんの曲を知ったんだろう?と考えても思い出せないぐらい、気付いたら身近にあって。曲を聴いただけで、匂いとか湿度が伝わってくるのがすごいと思っているんです」と話し、「この前、母とドライブしていたときに、2人で好きな曲だったり、歌詞の世界観の話になって。そんな母との会話の中で、世代を超えて寄り添ってきた音楽だなと、改めてすごさを実感しました。個人的には『潮風にちぎれて』が好きです。とても海を感じますし、曲を聴いただけで、すぐにその世界に行けます」と言葉に力を込める。

麻生は「ユーミンさんの曲はどの時代の曲を聴いても新しく感じますし、古さを感じない。私はエキゾチックでノリノリな『真夏の夜の夢』が好きで、高校生のときによくカラオケで歌っていました。今は娘が『やさしさに包まれたなら』を聴いていたり。一家でファンです!」とコメント。宮崎も「私の母もユーミンさんの大ファンで普段からライブに行っているんです。今回のお話をいただいて、母が喜んでくれるかもしれないと思ったのも大きくて。自分の子供も『魔女の宅急便』を観て、『ルージュの伝言』を聴いたり。久美ちゃんもおっしゃってますけど、どの時代に出した曲も今の曲として聴けるってすごいこと。子供たちが大きくなって、そのまた子供たちが歌いつないでいくのではないかと思います。ドラマに関わらせていただいて、ますますファンになりました」と思い入れたっぷりに伝えた。

「ユーミンストーリーズ」はNHK総合で3月4日22時45分に放送スタート。3つのストーリーはそれぞれ1話15分、全4話となっている。

※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

NHKの夜ドラ「ユーミンストーリーズ」

NHK総合 2024年3月4日(月)22:45~