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THE RAMPAGEが語る、16人で臨んだ新曲と初アリーナツアー「第2章に踏み出すきっかけに」

音楽

ニュース

リアルサウンド

 1月25日にデビュー2周年を迎え、ますます勢いに乗るTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE。2月からは初のアリーナツアーを控える中、1月30日に新シングル『THROW YA FIST』をリリースする。同作には初めて16人でレコーディングした表題曲のほか、初のドラマ主題歌「Starlight」、初のアニメオープニング曲「DOWN BY LAW」も収録され、チャレンジングな1作となっている。今回はリーダーの陣、LIKIYA、ボーカルの川村壱馬、吉野北人、RIKUに作品に関するエピソードから、ライブパフォーマンス、ボーカルの進化までを語ってもらった。(編集部)

(関連:THE RAMPAGE from EXILE TRIBE撮りおろし写真

■陣「全員でレコーディングしたのは初めて」
ーー最近、『てっぺんとるぞ THE RAMPAGE』(GYAO!)を楽しみに見ています。皆さんのキャラクターがわかる番組で、メンバー間でも新しい関係性が生まれたりしているのかな、と。

陣:(笑)。当日行く場所を知らされなかったり、当日までチケット渡されなかったり、結構大変なロケです。

川村壱馬(以下、川村):時間とかぶっ飛んでるもんね。大和八木駅から新宮駅までバスで行った回(#5、6 日本一長い○○○○)は本当に頑張ったと思います。

吉野北人(以下、吉野):思い出すだけでも疲れる(笑)。でもお寿司は美味しかったですよ。

ーー個人的に全員でクイズに挑戦する回(#12~14 てっぺん愛があるのはだれだ?! 迷珍場面クイズ)や、「日本一痛い温泉」に入る回(#4 日本一痛い○○)が好きです。

陣:温泉は……時間が経つにつれてどんどん痛くなるやつでした。じわじわきてたので。

ーー(笑)。そういう困難も乗り越え、絆が強まったんですかね。

川村:本当にそうですね。普段あまりペアにならないようなメンバーと組んだりもしました。でも回によって大変さが違っていて……。

RIKU:僕、(与那嶺)瑠唯と天神橋商店街歩いただけですからね(笑)。

LIKIYA:シーズン2でも色々なことにチャレンジしているので、ぜひ見てください!

ーーさて、今回のシングル表題曲「THROW YA FIST」はパフォーマーの皆さんも含めたメンバー全員でレコーディングしたそうですね。とても勢いのある曲だと感じました。

陣:全員でレコーディングしたのは初めてでした。スタジオに入りきらなかったので、ロビーで声を入れさせてもらって。全員で1つのものを作るのはやっぱり楽しくて、作品の完成がより待ち遠しくなりました。

LIKIYA:僕も楽しかったです。みんなで声を出すという機会はあまりないので、それがアリーナの会場で流れると思うと楽しみです。

ーー実際、完成したものを聞いてどんな感想を抱きましたか。

陣:「俺の声も入ってるんだ!」っていう。気合入れて、ノリノリで歌いましたね。

LIKIYA:「よっしゃ!」と気合いが入りました。団体感、グループ感が一気に強くなって、曲のテーマにもバッチリ沿うことができたと感じています。

ーー今まではボーカルの3人でレコーディングをしていたと思うのですが、メンバー全員が参加することで違いは感じましたか。

川村:LIKIYAさんが言うようにグループ感が一気に出るというのはやっぱり感じました。今まで、例えば「FRONTIERS」では最初のシンガロングの部分も3人でやっていましたが、16人で声を入れるのは今回が初めて。3人で個性の異なる声を重ねるなどの編集をしても出せない“軍団感”があります。

吉野:曲の始まりから16人の声が入っていて、いきなりパッション全開なのでライブでも映えるな、と。一体感も生まれますし、曲の厚みもより出ていると思います。

ーーサウンドは、これまでの楽曲の中でも特にダーティーかつクールです。

陣:THE RAMPAGEの曲はどれもイントロが力強くて、「これから何が始まるんだろう」というワクワク感がある。それがサビが始まった瞬間により重厚感のあるサウンドになるんです。今回はAva1ancheさんという僕らのことを以前から知ってくださっている方が作る音楽だからこそ、よりマッチした表現になっていると思います。僕らも信頼感がありますし、Ava1ancheさんはTHE RAMPAGEに対するアプローチが絶妙なので、ファンの方には「“らしい”楽曲がきた!」と盛り上がってもらえると思います。

ーー16人のパワーがあってこそ表現できる曲ですね。

LIKIYA:めちゃめちゃかっこいい曲だと思います。イントロもすごく迫ってくる感じがあって、ワクワクしますし。自分が特に好きなのは、スクラッチ音から一気に盛り上がっていく部分。全員で走っている感覚があって。そこからのあのサビ前のハイハットのところ、ちょっとR&Bっぽくなる感じがすごく好きです。

■LIKIYA「THE RAMPAGEらしいアニメの曲に」
ーー2曲目の「DOWN BY LAW」はアニメ『FAIRY TAIL ファイナルシリーズ』(テレビ東京系列)のオープニングテーマです。

RIKU:もともと「オープニングになるかも」とは言われていて、決定したと聞いた時はめちゃめちゃ嬉しかったです。

ーー『FAIRY TAIL』のファンだったんですか。

RIKU:『FAIRY TAIL』の作者の真島ヒロ先生の師匠が『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生なので。オープニングに決まって、全部『FAIRY TAIL』を読もうと思って。ギルドの仲間たちはそれぞれバックボーンが違うんですけど、お互いを“家族”と言っていて、悪の力や敵に立ち向かう時に「絶対俺たちは諦めない」「守りたい家族のために私、俺はもっと強くなってやる」みたいなことをよく言うんですよ。そういう世界観にかなりマッチした楽曲になったと思うし、その世界観が僕らメンバーとリンクする部分がすごくあったので歌いやすかったです。

川村:僕も『FAIRY TAIL』の主題歌が決まった瞬間に、漫画を全巻買いました(笑)。「DOWN BY LAW」は自分の音楽性とは少し異なる楽曲ではありましたけど、好きな感じのラップも入っていたり、新鮮な楽曲でした。不思議な感覚です。

ーー吉野さんは最初にこの曲を聴いた時、どんな印象を受けましたか。

吉野:アニメ主題歌らしくポップでキャッチーだと感じました。歌っていて気持ちよかったですし、ノリやすい楽曲だと思います。アニメのタイアップということで海外の人にも聴いていただける、THE RAMPAGEを知っていただくきっかけにもなる楽曲になるので、反応が楽しみです。

ーー川村さんが言うように、これまでのTHE RAMPAGEにはあまりなかった曲調です。

陣:たしかにどの楽曲とも違う雰囲気があります。他のグループが歌うと、もう少し爽やかに聞こえると思うんですけど、THE RAMPAGEのボーカルが歌うと、勢いがあるというか。いわゆるJ-POPとはまた違う、トラックもカッコよくてノリやすいサウンドで、こういう楽曲もTHE RAMPAGEが歌うと自分たちらしくなるんだな、と改めて感じました。デモを聞いた時はどういう完成形になるか分からなかったんですけれど、良い感じに落ち着いたと思います。

LIKIYA:THE RAMPAGEがアニメの曲をやるとどうなるんだろう、と思っていたのですが、やっぱりTHE RAMPAGEの曲だな、と。爽やかなワードが並んでいる一方、男っぽい感じも残っているので、自分たちの楽曲としても、アニメのタイアップとしても成立できた楽曲だと感じます。

■川村「お芝居している時の感覚が活かせた」
ーー3曲目の「Starlight」はバラード曲です。冬を感じさせるワードも多いですが、この歌詞を読んだ時の印象は。

RIKU:聴く人によって思い浮かべる情景が違うのかな、と。遠距離で付き合っているカップル、失ってしまった人、空に旅立ってしまった人を思っている人の気持ち……。だから、良い意味でちょっと“負”の感情が見えるように歌おうと思って、自分自身の悲しい経験を思い浮かべながら歌いました。壱馬も北人もそれぞれ別のことを想像しながらも、切なさや儚さは共通して表現していたのですごくいい化学反応が生まれたと思います。THE RAMPAGEには力強い楽曲が多いからこそ、バラードが別の表情を見せる楽曲として生きてくる。以前の「Only One」は前向きな感じのバラードだったので、「Starlight」はまた違った雰囲気で、自信を持てる作品になったと思います。

ーー川村さんは「Only One」との歌い方の違いや意識したことはありますか。

川村:「Starlight」は「100degrees」に続いてJAY’EDさんが作詞してくれました。歌詞を見た時の最初の印象としては、最近個人的に役者としても活動を始めさせていただいたこともあり、映像作品の素敵な台本を手に取ったような感覚でした。「Starlight」の歌詞の世界観が一瞬で伝わってきましたね。歌っている時も役を演じるというか、お芝居している時の感覚と似ていて。目をつぶってレコーディングしていたぐらい、イメージや自分が感じている思い、気持ちを込めて歌わせていただきました。曲を聞いても未だにその時の自分の気持ちが蘇ってきて、泣きそうになるほど。だからとても思い入れがあります。自分の実体験が書かれているわけではないけど、お芝居として演じたその人の気持ちになるというか。

ーー『PRINCE OF LEGEND』での演技経験が生かされているということでしょうか。

川村:そうですね。歌への向き合い方というより、レコーディング前の入り方や気持ちの作り方が違ったな、と感じます。

ーー吉野さんは歌詞を読み込んでみていかがでしたか。

吉野:切なくて儚いリリックで、共感できる人が多いと思うんですけど、自分もその1人で。共感できることばかりだったので、世界観にすごく入りやすかったです。「Only One」以上に繊細に、表現に気をつけながら切なさや儚さを声に出して、色々考えながらレコーディングに臨みました。今までにないぐらい優しく、切なく聞こえるように歌わせていただきました。

ーー特に気に入ってるフレーズはありますか。

吉野:どのフレーズも気合を入れてやったので、全部好きですが……陣さんに聞いてみたい(笑)。どこがいいですか?

陣:メロディラインでいうと〈吐息混じりの〉~〈指先をすり抜ける〉という部分ですかね。ここは一気に雰囲気が変わるというか。パッと一瞬立ち止まって、空を見上げてまた歩き出す情景が思い浮かびます。

ーーLIKIYAさんはいかがですか?

LIKIYA:僕は最初の北人の入りですね。あの優しい感じが曲にスッと入り込めるので好きです。

吉野:入りの部分はすごくこだわりました。JAY’EDさんはデモで独特のリズムで歌っていたんですけれど、自分がそれをやるとまたちょっとアプローチの仕方が変わって、歌詞の世界観を崩してしまうと思って。切なさを表現したかったので、なるべく優しく入るようにしました。

RIKU:僕は北人からのバトンを受け取って歌うので、かなり苦労しました。でも勉強になりましたね。自分だったらちょっとがめつくなってしまうし、R&Bが好きなのでバウンスさせちゃうなと。

ーーJAY’EDさんはダンスミュージック出身の方ならではのグルーヴがあると思うので、そこにそれぞれのやり方で取り組んでいる様子が見えるのが面白いですね。

RIKU:この曲に関しては、始めて使った声もありましたね。

川村:TD(トラックダウン)の時に、みんなこれまでやったことない表現をやっているな、と思いました。

■LIKIYA「Jr.EXILE世代として新たな発信を」
ーーここ最近特に、3人のボーカルの役割分担が明確になってきた印象があります。改めて、それぞれどんな特徴があるボーカリストだと感じていますか?

川村:僕は力強くて、ラップを担当することが多く、パワーがあって、エッジの効いているというイメージかもしれませんが、実は変幻自在かなと思っています。軸はありながらも、バラード、ヒップホップ、ロック、何にでも対応できる。型にはまらない柔軟さがあると思います。

RIKU:僕はR&Bの歌い方が体に染み付いていて、そういうアプローチがすごく好きです。その軸がありながら、THE RAMPAGEとして曲を作っていく中で他の色を勉強させてもらって。今は7色手に入って、8色目に手を出そうとしている、という感じです。今後は、手に入れた色を混ぜて新しい色を作っていけるシンガーになりたい。楽曲によって3人の役割が決まってくるんですけど、いつも壱馬と北人の間をとって、うまく線をつなぐ役割をしようと意識しています。中和剤のような存在でありながら、より自分のカラーを出すテクニックを身につけられたように思います。「Over」や「LA FIESTA」は特にそこを意識しました。

ーーたしかにRIKUさんはアタックのイメージと、2人の間をつなぎながら、色気を出している印象がありますね。吉野さんはいかがですか?

吉野:バラードになるとより繊細な部分を引き出せるかもしれません。力強い曲でもそこに自分の色もしっかり混ぜて。アップテンポでもミドルでもバラードでも自分の良さや個性は残せていると感じます。

ーー間もなくアリーナツアーがスタートしますね。昨年末の『2018 FNS歌謡祭 第2夜』(フジテレビ系)でのGENERATIONSとのコラボも印象的で、パフォーマンス力がどんどん上がっていると感じます。印象に残っている、ターニングポイントになったライブはありますか。

陣:僕は昨年出演した『イナズマロック フェス 2018』ですかね。

ーー今回のシングルにも映像が収録されていますね。

陣:ロックファンのお客さんが多くて本当にアウェイだったんですけど、ものすごく意気込んでパフォーマンスをして。ちょっと見てみようかな、という感じの観客の方が多くて、僕らは土俵が違う中で、どれだけTHE RAMPAGEをアピールできるかというところで、とても良い経験をさせてもらいました。また次回も出演することができたら、もっと工夫を凝らしてトライしてみたいと思ったイベントでした。

RIKU:僕は大阪城ホールであった『Livejack SPECIAL 2018』かな。アリーナツアーでも大阪城ホールでやらせていただくのですが、そのステージにツアー前に立てたのはすごく大きな出来事だった。僕らとしても初めてやった演出もあって、僕と陣くんと(後藤)拓磨でモニターと連動して色々な人の笑顔の写真を街に撮りに行ったり。その映像を見たときに、パフォーマンスの本質を感じられたというか。見てくださる人たちに対して何を届けたくて、自分たちは尖った楽曲やバラード、ラブソングをやっているのかを考えさせられたライブになりました。ツアー前に良い経験を積むことができて、なおかつパフォーマンスや、僕らが存在している意味を改めて考えさせてもらった時間でした。

ーーでは最後に、アリーナツアーへの意気込みを聞かせてください。

LIKIYA:前回のホールツアーでは47都道府県58公演をやって、色々なものを得ました。さらにアルバムリリースを経て、アリーナツアーは第2章に踏み出すきっかけのように感じます。今まで自分たちのパフォーマンスを見たことない人もたくさん来ると思いますし、THE RAMPAGEがまた1つ覚醒して、EXILE TRIBEの今までの流れとは少し違うことをしていることを感じていただければ。Jr.EXILE世代として新たな発信をしつつも、自分たちらしい【Love, Dream, Happiness】を伝えられたら嬉しいです。そこを軸にTHE RAMPAGEらしい攻めたパフォーマンスをしていきたいと考えています。