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役作りで14kg増量、「グリーンブック」ヴィゴ・モーテンセンのコメント到着

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「グリーンブック」

第91回アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされている「グリーンブック」より、ヴィゴ・モーテンセンのコメントが到着した。

実話をもとにした本作は、「メリーに首ったけ」で知られるファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリーが監督を務めたロードムービー。時は1962年、人種差別が根強く残るアメリカ南部へコンサートツアーに出かけた黒人ピアニストのドン・シャーリーと用心棒兼運転手の粗野な男トニー・“リップ”・バレロンガが、少しずつ距離を縮めていく姿が描かれる。トニーを「はじまりへの旅」のヴィゴ・モーテンセン、ドンを「ムーンライト」のマハーシャラ・アリが演じた。

第91回アカデミー賞の主演男優賞候補となっているモーテンセンはデンマーク系であるため、イタリア系のトニーを演じるに当たって徹底した役作りを行った。当初、モーテンセンは「イタリア人でない自分にはこの役を演じる資格がないのでは」と感じていたが、ファレリーの熱烈なオファーと「トニーとドンの物語にしびれた」ことから出演を決めたという。撮影に入る数カ月前に、実際のトニーについて話を聞くため、彼の息子で本作のプロデューサーでもあるニック・バレロンガ、次男のフランク、トニーの親戚たちのもとを訪問。バレロンガ家と夜通し過ごしたモーテンセンは「トニーと僕の父は労働者階級出身で、頑固さやカリスマ性がよく似ているということに気付いた。トニーのジョーク、行動、彼が抱えていた矛盾、すべてが父を思い出させた。僕たちはお互いの父親について笑ったり自慢し合って、本物の共通点を見つけた。それが最高の弾みになった」と振り返っている。

そして、トニーのキャラクターについては「最初は荒っぽくて乱暴に見えるかもしれないけど、根はまともで約束を守る男。生まれながらの紳士であり、ナイトクラブの用心棒もゴミ収集車の運転手も、賭け事もすべて、生活のためにやるべきことをやった。生まれつきカリスマ性を持ち、とても強い意志の持ち主だ」と語る。モーテンセンは、トニーの音声が録音されたテープとビデオを研究し、ドラマ「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」の全シーズンを一気見して完璧なイタリア訛りの英語をマスターした。

さらに、トニーの外見に近付くため14kgの増量に取り組んだモーテンセン。撮影中に「昨日より痩せている」と衣装部から指摘されると、体重を増やすためひたすら食事を摂り続けたという。そんなモーテンセンをバレロンガは「彼の身振り、煙草の火の点け方、吸い方がそっくりで、まるで父を見ているようだった。まるでトニーの霊と交流しているような、何かを超越した瞬間があった」と絶賛している。

第76回ゴールデングローブ賞のミュージカル / コメディ部門で作品賞、脚本賞など3冠を獲得した「グリーンブック」は3月1日から東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

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