Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 及川浩治が今こそ届けたい名曲たち《ピアノ・コレクション》

及川浩治が今こそ届けたい名曲たち《ピアノ・コレクション》

クラシック

ニュース

チケットぴあ

及川浩治 (C)Ayumu Gombi

続きを読む

フォトギャラリー(2件)

すべて見る

鋭敏な感性と情熱的な演奏で屈指の人気を誇る“情熱のピアニスト”及川浩治によるリサイタルの開催が近づいてきた。

普段、大ホールでの演奏活動がメインである及川が、あえて小ホールならではの選曲をお贈りするのが、この《ピアノ・コレクション》だ。劇的なモーツァルトの「幻想曲 ハ短調 K.475」で幕を開け、シューマンの詩情あふれる「謝肉祭」と続く。後半は、フランクの「プレリュード、フーガと変奏曲」で始まる。清廉で美しいプレリュードは人気も高い。そして、久々の演奏となるリストの「ピアノ・ソナタ ロ短調」で締めくくられる。及川がこだわり抜いたプログラムだ。

メインとなる「謝肉祭」について、及川は次のように語っている。「コロナ禍で精神的に辛かった時、車を運転していたら、突然シューマンの《謝肉祭》が頭の中で鳴り出した。もう楽しくて仕方なくて、気が付いたら、車の中で《謝肉祭》のメロディを歌っていた」。

2020年から始まったコロナ禍によって、多くの演奏家と同様に、及川も演奏会の中止が相次ぎ、演奏機会を失った。誰もが先の見えない不安の中にいた中で、及川を励まし勇気づけたのがこの「謝肉祭」だった。頭の中で鳴り出したメロディを思わず口ずさみ、忘れかけていた音楽の喜びを取り戻していった。

「この難関を乗り越えていこうとする今こそ、あのとき感じた喜びを、音楽の感動をお客様とホールで分かち合いたい」。想いのこもった「謝肉祭」に期待したい。

もうひとつのメイン曲がリストの「ロ短調ソナタ」だ。及川がこの曲を本格的なリサイタルで演奏するのは、2011年以来約13年ぶりとなる。円熟の演奏を堪能できるだろう。

前回この曲を取り上げた2011年には東日本大震災があった。そして、2024年の現在も、言葉にならない悲しい出来事が世界中で、日本で起きている。

そんな時代に灯りをともしてくれるのが芸術であり音楽だ、と及川は信じてやまない。リストの自由な精神と卓越した技法によって生み出された音楽は、200年近く経った今でも、わたしたちに感動を与え、明日へと向かう活力を与えてくれる。及川の演奏を通して、どんな困難な時代も乗り越え、輝き続けてきた“不滅の音楽”の感動を、今こそコンサート会場で共有したい。

「リストの神技ともいえる演奏法から生まれた音楽には、人間の持つ感情、感覚の全てが込められている。まるで文豪の書いた詩や物語のように。自信に満ちあふれた彼の音楽は、僕に大きな感動と勇気を与えてくれる」(及川浩治)。

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2449531

フォトギャラリー(2件)

すべて見る