“昼寝で見る夢”のような世界へ…不条理コントユニットMELT「スネーク・オイル」開幕
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不条理コントユニットMELT #3「スネーク・オイル」より。
「不条理コントユニットMELT #3『スネーク・オイル』」が昨日3月6日に東京・王子小劇場で開幕した。
不条理コントユニットMELTは、1998年生まれの映画監督・作家・デザイナー・保育士が2022年に設立した集団で、不条理コントを創作・発表している。脚本を宇城悠人、演出を平田純哉が手がける「スネーク・オイル」には、アガリスクエンターテイメントの伊藤圭太、演劇集団キャラメルボックスの鍛治本大樹、江益凛、佛淵和哉、守屋百子、波多野伶奈、平田純哉、さとうゆうきが出演するほか、酒井陽佑が生演奏、渋木耀太が声の出演で参加する。
開幕に際し、宇城は「一人では抗いようのない世界の流れに翻弄されるキャラクターたちがいつの間にかたどり着く、昼寝で見る夢みたいな、トンチンカンな世界をぜひご覧ください」とコメントした。
上演時間は約1時間40分。公演は3月10日まで行われ、配信も実施される。なお本作は「佐藤佐吉演劇祭2024」の参加作品にラインナップされている。
宇城悠人コメント
雪が降った日、カーテンを開けると部屋が明るくなりました。雪の照り返しはいつもの日光とは違って方向感覚のない光を投げ込んできて、部屋が妙な浮遊感に包まれました。「不条理」という言葉にはいくつもの意味があって、きっと「不条理コント」と聞いて「こんな舞台だろう」と思い浮かべるイメージも人によってまったく異なるのだろうと思います。僕にとっての「不条理」には、あの雪の日の明るい部屋のような空間と時間の印象があります。「スネーク・オイル」初ステージでは、そんな瞬間が何度も訪れました。一人では抗いようのない世界の流れに翻弄されるキャラクターたちがいつの間にかたどり着く、昼寝で見る夢みたいな、トンチンカンな世界をぜひご覧ください。この豪華な俳優陣の全員が、あまりに意外な役とセリフを演じてくださっています。
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