早くもPO争いはサバイバルへ突入! 好調の相模原DBと神戸Sが激突!!
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ベン・ポルトリッジ(三菱重工相模原ダイナボアーズ) (C)JRLO
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すべて見る3季目の『リーグワン』が面白い。優勝戦線は埼玉ワイルドナイツと東芝ブレイブルーパスが全勝でデッドヒートを繰り広げ、プレーオフトーナメント出場権の4位争いはし烈を極める。『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24』後半戦を前にサバイバルレースの様相を呈している。『NTTリーグワン2023-24』前半戦を終えて4位・コベルコ神戸スティーラーズ・5勝3敗・勝点24、5位・横浜キヤノンイーグルス・5勝3敗・勝点23、6位・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ・4勝4敗・勝点21、7位・トヨタヴェルブリッツ・4勝4敗・勝点19、8位・三菱重工相模原ダイナボアーズ・4勝4敗・勝点18、9位・静岡ブルーレヴズ・3勝5敗・勝点16となっている。
混戦の4位争いの台風の目となっているのが相模原DBだ。第6節の東京サンゴリアス戦で22分までに5トライを畳み掛けて29-0と勝利に近付きながら、34-36の悔しい大逆転劇を許した。突き抜けられない現状を打破するためにグレン・ディレーニーHCは1か月の中断期間でハードな走り込みを敢行。身体を苛め抜いた成果は中断明けの静岡BR戦で早速現れる。前半は終始追う展開だったが凄みを感じさせる29フェーズの猛攻で29-29で折り返すと、後半立ち上がり2年ぶりに長期リハビリから舞い戻ったWTBベン・ポルトリッジが逆転トライをマーク。70分にはポルトリッジが勝負を決めるトライをズバリ。53-45の逆転劇でスピードスターの完全復活を祝った。
続く第8節は圧巻だった。ディフェンディングチャンピオンと真っ向勝負を展開。40分に敵陣22mラインでキックパスをかっさらったポルトリッジがそのままインゴールへ走り切り、SOジェームス・グレイソンもCGを決めて17-17で前半を終えた。後半立ち上がりに1本取られても9分後には取り返し、Gも成功させて再びリード。S東京ベイにPG2本を決められて、残り15分を切ったところで逆転されても相模原DBは慌てず騒がず。70分に11フェーズの攻撃をLOウォルト・スティーンカンプが決め切り、その3分後には右サイドでひとり余ったポルトリッジが歓喜のトライを決めて勝負あり。34-28でジャイアントキリングをやってのけた。
静岡BR戦後、「おそらく、自分が着任してから一番ハードな練習をしたと思う。フィジカルだけではなく、メンタルにプレッシャーがかかるくらい持っていった。ハードなトレーニングをしたからこそ、プレッシャーがかかった時にいい判断ができたと思う」と手応えを語ったディレーニーHCはS東京ベイ戦後に「23人の選手だけではなく、クラブのみんなを誇りに思う。パーフェクトなゲームなどないが、相手はチャンピオン。いつもより20~30%上のパフォーマンスを発揮しなければいけない相手であり、ミスもある中いいパフォーマンスを発揮して、ハッピーな1日にしてくれた。本当に誇りに思う」と選手を称えた。
一方、神戸Sは3連勝中。中断前の第6節は前半横浜Eにシャットアウトされるも後半4トライをまとめて31-27の逆転勝利。第7節・ブラックラムズ東京戦は冷たい雨の中、我慢を強いられる展開ながら、主導権を渡さずに27-17で勝ち切ると、前節・トヨタヴェルブリッツ戦ではFLアーディ・サベアが大爆発。12分に近場を強引にねじ込んだサベアが先制トライをマークすると、78分には追いすがる相手をハンドオフで退け、体勢を崩しながらジャンピング背面トライをズバリ。取りも取ったり4トライ、2023年世界最優秀選手賞を獲得したサベアで始まり、サベアで終わった80分間となった。
3連勝したデイブ・レニーHCは前向きなコメントを発した。
「神戸にとって本当にいい日となった。いいチームを相手に自分たちがやるべきことを丁寧にやり切ることができた。長いフェーズ、長い時間でもしっかりいいディフェンスができ、そこからターンオーバーし自分たちでスコアすることもできた。ただ、まだまだ完成型ではないし、これからもこれからも成長を続けていきたい」
両軍の試合登録メンバーは以下の通り。
【相模原DB】
1蜂谷元紹、2安江祥光、3シンクル寛造、4ウォルト・スティーンカンプ、5エピネリ・ウルイヴァイティ、6吉田杏、7鶴谷昌隆、8ジャクソン・ヘモポ、9岩村昂太、10ジェームス・グレイソン、11タウモハパイ ホネティ、12カーティス・ロナ、13岩下丈一郎、14ベン・ポルトリッジ、15小泉怜史、16宮里侑樹、17細田隼都、18石井智亮、19リンディ 真ダニエル、20マリノ・ミカエリトゥウ、21中森隆太、22マット・ヴァエガ、23トニシオ・バイフ
【神戸S】
1髙尾時流、2松岡賢太、3具智元、4ワイサケ・ララトゥブア、5ブロディ・レタリック、6今村陽良、7アーディ・サべア、8ティエナン・コストリー、9日和佐篤、10ブリン・ガットランド、11松永貫汰、12ナニ・ラウマペ、13李承信、14山下楽平、15山中亮平、16北出卓也、17中島イシレリ、18山下裕史、19ジェラード・カウリートゥイオティ、20サウマキ アマナキ、21中嶋大希、22マイケル・リトル、23ラファエレ ティモシー
果たして、相模原DBが3連勝でさらに順位を上げるのか、神戸Sが4連勝で4位争いをリードしていくのか。『NTTリーグワン2023-24』第9節・相模原DB×神戸Sは3月9日(土)・相模原ギオンスタジアムにてキックオフ。当日は先着5000名様にオリジナル応援タオルをプレゼント。チケット発売中。
三菱重工相模原ダイナボアーズ対コベルコ神戸スティーラーズ NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 DIVISION 1のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2403889&rlsCd=003&lotRlsCd=
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24の特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/
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