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大阪アジアン映画祭グランプリは「シティ・オブ・ウインド」、観客賞は「あまろっく」

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第19回大阪アジアン映画祭でグランプリを受賞した「シティ・オブ・ウインド」。

第19回大阪アジアン映画祭が昨日3月10日に閉幕。モンゴルのウランバートルを舞台とした「シティ・オブ・ウインド」がグランプリ(最優秀作品賞)に輝いた。

ラグワドォラム・プレブオチルが監督を務めた「シティ・オブ・ウインド」は、競争社会で生き抜くため勉強に励む一方で、シャーマンとしても知られている17歳の少年ゼを主人公とする青春ドラマ。少女マララーとの出会いをきっかけに、彼がシャーマンとしての自分と10代の少年としての自分の間で揺れ動く姿が描かれる。ゼを演じたテルゲル・ボルドエルデネは、本作での演技が高く評価され、第80回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門で最優秀男優賞を獲得。第17回アジア・フィルム・アワード(AFA)では、新人俳優賞に輝いた。

グランプリはコンペティション部門上映作品を対象に、審査委員会がもっとも優秀であると評価した作品に与えられるもの。映画祭は授賞理由について「青春映画というジャンルの枠組みでグランプリを受賞した本作は、私たちが見たことのない世界を照らし出し、スピリチュアリティや世代間の対立といった問題を、巧みさと自信に満ちた手腕で描き出す。この映画は、主人公の成長を繊細に描きつつ、啓示的な演技を中心に据えている」と説明した。

また台湾・フランスの合作映画「サリー」の監督リエン・ジエンホン(練建宏)が、アジア映画の未来を担う才能に贈られる「来るべき才能賞」を獲得。「サリー」も朝日放送テレビにより創設されたABCテレビ賞を受賞し、2冠となった。さらに中村和宏が監督し、江口のりこ、中条あやみ、笑福亭鶴瓶が共演した「あまろっく」が観客賞に選ばれている。

そのほかの受賞結果は下記の通り。コンペティション部門の審査員は、脚本家・映画監督・プロデューサーであるデイヴ・ボイル、ミモザフィルムズ代表取締役・村田敦子、映画監督のアンガ・ドウィマス・サソンコが務めた。

第19回大阪アジアン映画祭 受賞結果

グランプリ(最優秀作品賞)

「シティ・オブ・ウインド」(フランス・モンゴル・ドイツ・ポルトガル・オランダ・カタール)(監督:ラグワドォラム・プレブオチル)

来るべき才能賞

リエン・ジエンホン「サリー」(台湾・フランス)

ABCテレビ賞

「サリー」(台湾・フランス)(監督:リエン・ジエンホン)

薬師真珠賞

チー・ユン「未来の魂」(オーストラリア・中国)

JAPAN CUTS Award

「カオルの葬式」(日本・スペイン・シンガポール)(監督:湯浅典子)

JAPAN CUTS Award スペシャル・メンション

「ブルーイマジン」(日本・フィリピン・シンガポール)(監督:松林麗)

芳泉短編賞

「シャングリラに逗留」(中国)(監督:リン・イーハン)

芳泉短編賞スペシャル・メンション

「オン・ア・ボート」(日本)(監督:ヘソ)
「スウィート・ライム」(香港・イギリス)(監督:ファティマ・アブドゥルカリム)

観客賞

「あまろっく」(日本)(監督:中村和宏)