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フレンズ、アルバム『ユートピアン』リリースツアー開幕「最高の思い出にしましょう!」【ライブレポート】

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フレンズ 3rd Full Album『ユートピアン』Release TOUR『Pair』東京公演 写真:稲垣ルリコ

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フレンズが3rdフルアルバム『ユートピアン』のリリースツアー『Pair』をスタートさせた。初日は3月8日(金)、東京・渋谷CLUB QUATTRO公演。極上のポップネスをたたえた楽曲、“この瞬間、この場所”でしか生まれないサウンドと歌、そして、“ここにいる全員でこの時間を楽しみたい!”という真っ直ぐな思い。メンバーのえみそん(Vo)、三浦太郎(Gt/Vo/Cho)、長島涼平(Ba/Cho)、関口塁(Ds/Cho)、そしてサポートの山本健太(Key)は、フレンズらしさと新たな進化を同時に感じさせるステージを見せてくれた。

メンバーが全員、笑顔でステージに登場。えみそんが「3rdフルアルバム『ユートピアン』初日、渋谷CLUB QUATTROにようこそ!」と呼びかけると、フロアを埋め尽くした観客も楽しそうに歓声を上げた。

最初からハッピー&ウェルカムなムードが満載。セットリストの中心はもちろん、アルバム『ユートピアン』の楽曲だ。〈今日を楽しんで 前向いて 胸を張って〉というラインが気持ちよく広がった「Donuts」、左右にステップを踏む揃いの振り付け、ハンドクラップによってナチュラルな一体感を生み出した「OKASHi NA DEAi」。生演奏ならではのグルーヴとテンションによって、会場の高揚感をしっかりと引き上げていく。

いつも感じることだが、フレンズは音源とライブで楽曲の印象がかなり異なる。開放的なパワーが加わることで、ポップミュージック本来の理屈を超えた楽しさがグッと上がるのだ。「日々の嫌なことを全部忘れて、歌って、踊って、楽しんで。最高の思い出にしましょう!」というえみそんのMCにも、フレンズのライブに対するスタンスが端的に示されていた。

個人的に強く心に残ったのは「朝が来た」だった。えみそんがギターを弾くこの曲は、〈昨日開けた缶ビール 脱ぎ捨てたTシャツ〉ではじまるミドルバラード。エモさと憂いが感じられるこの曲はフレンズにとっての新機軸であると同時に、ライブの表現をさらに深める効果を発揮していた。誰でもそうだと思うけど、いつも元気なわけではないし〈まで眠っていたい〉と思う朝もあるよね……そんなふうに語り掛けるようなボーカルにも惹きつけられた。

もう一つのポイントは「good time」。90年代R&Bを想起させるバンドサウンド、男女のツインボーカルによるメロデイの絡み方、音楽が流れる場所の楽しさと切なさを描いた歌詞が響き合うこの曲には、フレンズ本来の良さがしっかりと込められている。初期のフレンズを思い出すような曲だが、決して自己模倣ではなく、今の新たな表現として昇華されていることも記しておきたい。

ライブ中盤のMCでえみそんは、アルバム『ユートピアン』についてこんなふうに語った。 「この4人になってからのすべてが詰まったベストアルバムみたいなアルバムになってて。本当にバリエーション豊かな曲たちが入ってるし、“同じバンド?”と思うくらいいろんなエッセンスが組み込まれていると思ってます」

その言葉通り、この日のライブでもアルバム『ユートピアン』の多彩な音楽性を反映させた楽曲を次々と披露。カラフルで切なくてエモい、フレンズの音楽がさらに広がっていることをダイレクトに実感できるのが、今回のツアーの醍醐味だろう。「iをyou」をはじめとする既存の代表曲・人気曲とアルバムの新曲が織りなす相乗効果も印象的だった。

さらに特筆すべきは、とにかくメンバー自身が楽しそうだったこと。演奏中の笑顔はもちろんだが、長島と三浦がコソコソ話をして立ち位置を変えたり、えみそんが突然“ヤンクミ(仲間由紀恵)”のものまねをしたり、“今”を耳馴染みが良く、観客の心と身体を自然にフックアップしてくれる楽曲がフレンズの魅力だが、そのポジティブな楽しさを増幅しているのが、メンバーたちの表情やステージングなのだと思う。

ライブ後半では「愛をやめない」(DREAMS COME TRUEへのオマージュを感じるソウルフル&ディスコティックなダンスチューン)をはじめとするアッパーチューンでさらなる高揚感を演出。気持ち良すぎる多幸感のなかでライブ本編は終了した。

アンコールでは、今後の活動についてのアナウンスが行われた。6月7日にduo MUSIC EXCHANGEで『フレンズ ワンマンパーティ!- サヨナラ満塁ホームラン – 』を開催。翌日8日は同じくduo MUSIC EXCHANGEで『フレンズのフレンズ大集合!- 10年目のスタートは渋谷でコラボ祭 –』を行うことを発表。

また、6月7日のライブをもって関口塁がバンドを卒業することも告げられた。どよめく観客に対して関口は「理由としては、前からどうしてもやってみたいことがあって。その夢を追うためにフレンズを卒業することを決めました」と理由を説明。メンバーが真剣に話を聞いてくれて、「応援するよ」と言ってくれたこと、「10周年目からはフレンズは3人になりますが、そこまで僕はしっかりみんなの背中を押すつもりです。最後の日まで応援お願いします! 縁が切れるとかではなくて、俺らずっと友達だから」と語ると客席からは大きな拍手が巻き起こった。

10周年を目前にして大きなターニングポイントを迎えたフレンズ。4人体制による最後のツアーをぜひ、会場で体感してほしいと思う。

文:森朋之 写真:稲垣ルリコ

<ツアー情報>
フレンズ 3rd Full Album『ユートピアン』Release TOUR『Pair』

※終了分は割愛

3月22日(金) 宮城・仙台LIVE HOUSE enn 2nd
OPEN18:30 / START19:00

4月25日(木) 香川・高松TOONICE
OPEN18:30 / START19:00

4月26日(金) 広島・広島Cave-Be
OPEN18:30 / START19:00

5月10日(金) 北海道・札幌SPiCE
OPEN18:30 / START19:00

5月17日(金) 長野・長野J
OPEN18:30 / START19:00

5月24日(金) 福岡・福岡 INSA
OPEN18:30 / START19:00

5月30日(木) 愛知・名古屋 ell. FITS ALL
OPEN18:30 / START19:00

5月31日(金) 大阪・Yogibo META VALLEY
OPEN18:15 / START19:00

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2448730

<イベント情報>
フレンズ ワンマンパーティ!-サヨナラ満塁ホームラン-

6月7日(金) 東京・duo MUSIC EXCHANGE
開場18:30 / 開演19:30

フレンズのフレンズ大集合!-10年目のスタートは渋谷でコラボ祭-

6月8日(土) 東京・duo MUSIC EXCHANGE
開場18:00 / 開演19:00

■オフィシャルファンクラブ「フレンズの森」抽選先行:3月14日(木) 23:59まで
https://c-rayon.com/result/friends/

<リリース情報>
フレンズ ニューアルバム『ユートピアン』

2月21日(水) リリース
価格3,300円(税込)

【収録内容】
01. Donuts
02. U.L.K.
03. good time
04. 煙のジャンクション ※テレビ東京系 ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』エンディングテーマ
05. 夜は嫌い
06. 朝が来た
07. きっと私は大丈夫
08. ヤッチマイナ!
09. 元気D.C.T〜SWEET DEATH〜
10. OKASHi NA DEAi
11. cruising memories
12. 愛をやめない

関連リンク

オフィシャルサイト:
https://friends-jpn.com/

Instagram:
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X:
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