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宮世琉弥×原菜乃華が語るセルフラブ「自己肯定感を意識しすぎないほうがいい」

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インタビュー

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左から)宮世琉弥、原菜乃華 (撮影:友野雄)

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いつの時代も胸キュン映画は旬の次世代スターが名を連ねてきた。3月15日公開の映画『恋わずらいのエリー』もまた今いちばん“沸く”カップリングと言えるだろう。

さわやか王子と思いきや、実は口が悪いウラオモテ男子・オミくんを演じるのは、宮世琉弥。妄想大好き女子・エリーを演じるのは、原菜乃華。2人が贈るノンストップ・ミラクルラブストーリーは、この春いちばんの推しムービーになりそうだ。

好きな子ができたら即妄想です

――宮世さんと原さんはこれで3度目の共演です。現場の雰囲気はいかがでしたか。

宮世 原さんが写真集を出したんですよ。

 いいって。その話いらんって(笑)。

宮世 すごく魅力的な写真集で、みんなで現場で見てました。

 宮世さんからマネージャーさん公認でくださいと言われていて。だから、「わかりました。じゃあ、おうちで静かに読んでください」と言って渡したんですよ。そしたら、「ありがとう」って言いながら、その場で開きはじめて。

宮世 いや、うちのヒロインが可愛すぎて。

 絶対思ってないでしょ(笑)。で、スタッフさんたちみんなに見せたりして、ずっとイジってくるんです。本当に良くないと思います(笑)。

宮世 うちのマネージャーさんも一緒になって見てたんで。

 それはマネージャーさんも良くない(笑)。

宮世 お綺麗でしたよ。

 ありがとうございます。じゃあ、宮世くんが写真集を出したときは見せてもらって。

宮世 (遮って)あ、それは大丈夫でーす(笑)。

――映画ではエリーの妄想が炸裂していますが、お二人も好きな人ができたら妄想しますか。

宮世 すごくします。好きな子がもしできたら即妄想すると思います。

 潔い。どういう妄想ですか。

宮世 どういうデートプランにしようかとか。今だったら温泉旅行に行って露天風呂に入りたいなとか。やっぱり妄想ってプラスに持っていきがちですよね。

 私は逆です。好かれてないんじゃないかとか、いろんな人に声をかけているうちの一人なんじゃないかなとか、ネガティブな妄想しか浮かばない。だから、途中で妄想を遮断します。

主人公の隣にいるキャラを推しがちです

――個性的なキャラクターがたくさん登場しますが、お二人の推しキャラは誰ですか。

 礼雄(演:綱啓永)くん! 好きな人を絶対に守るという固い意志と、さらつぃん(紗羅/演:白宮みずほ)一筋のピュアなところがめちゃくちゃ胸キュンですね。

――礼雄は、チャラさと一途さのギャップがいいですね。

 本当にそうだと思います。大共感です!

――原さんもギャップに弱いですか。

 弱いですね。対人関係が苦手そうで普段から物静かな子が、自分にだけ心を開いてくれるっていう王道パターンが好きです。私もどちらかと言うと陰キャ寄りなので、おとなしい人のほうが安心しますね。

宮世 僕は汐田先生(演:小関裕太)ですね。汐田先生は2人のことを見守ってる器の大きい大人の男で。オミくんはよく先生のいる準備室にいるんですけど、僕の学生時代にもああいう自分だけの落ち着ける場所があったらよかったなと思いました。

 わかる! 私も学生の頃は、屋上に続く踊り場が自分だけの秘密の場所でした。屋上が開放されていないので、誰も来ないんです。よくそこで台詞の練習とかしていましたね。

――じゃあ、お二人ご自身の推しといえば?

宮世 僕、推しというのがいないんですよね。

 そうなんだ。私は二次元推しです。

宮世 誰?

 キャラの名前は秘密です。ただ、傾向としては主人公の隣にいるキャラに弱くて。少女漫画なら、メインの男の子じゃなくて、メインじゃない方のキャラを推しがちです。

宮世 じゃあ『恋わずらいのエリー』だったら要くんか。

 そうそう。ついそっちのポジションの子を応援したくなるんですよ。

――課金とかしちゃうタイプですか。

 グッズを買っちゃうんですよね。アクスタとかフィギュアとか。ランダム商品にも手を出すし、一番くじがあると引いちゃいますね。

宮世 今、原さんの話を聞いてわかりました。僕も推しがいます。

 誰?

宮世 (『ジョジョの奇妙な冒険』の)ジョルノ・ジョバァーナ! 見てくださったらわかるんですけど、すごくカッコいいんですよ。僕、『ジョジョ』が大好きで、第1部から全部見てるんですけど、あの流れから第5部の主人公がジョルノというのがすごくいい! 僕も『ジョジョ』の一番くじを引いたことがあるし、それで当たったフィギュアは今も部屋に飾ってます。

テスト前は先生から面倒くさがられてたかも(笑)

――エリーは友達をつくるのが苦手な女子です。お二人は学生時代、どんなことで悩んでいましたか。

宮世 勉強です(笑)。お仕事で学校に全然行けてなくて、期末テストのときだけ来てって言われて、学校に行って受けたんです。でも、問題がわからなさすぎて、名前を書く欄のところに、「すみません、学校に来られてなくて勉強できていないので、もう1回やらせてください」と書いたことあります(笑)。

 私はよくテスト前は先生を詰めに行ってましたね。

宮世 どういうこと?

 出題範囲が広すぎる先生っているじゃないですか。そういう先生には「具体的にどこが出ますか」「このプリントだとどの問いが出ますか」ってひたすら問いつめる。

宮世 怖!(笑)。

 効率重視というか、無駄なことは一切したくなくて。要領よくやって赤点を回避するタイプでした。その分、確かに先生からは面倒くさがられてたかも(笑)。

自己肯定感は低いです

――エリーはあまり自分に自信のない女の子でした。お二人は自己肯定感は高いですか。

 低いです。

宮世 すごく低いです。

 本当に?

宮世 こう見えてかなり低い。

 でも、自信ってそんなに必要ない気もするんですよね。

宮世 え〜。でも、原さんも自信はあるでしょ。

 今まで自分がやってきたことに対する自信はある。でも、自分自身に対する自信は全然ない。

宮世 大丈夫。写真集すごく良かったから。もっと自信持っていいよ!

 本当、そのイジり良くないよ!(笑)

宮世 まあ、自信がなくてもいいという意味はちょっとわかるかも。最近、自己肯定感とよく言われますけど、自己肯定感ってもちろん大切なものなんだろうけど、別に自己肯定感を高めることを目的に生きているわけじゃないじゃないですか。

 わかる。

宮世 メンタルが落ち込んだときほど自己肯定感を高めたほうがいいとは聞くけど、それを意識しすぎると逆に自己肯定感の上がらない自分を責めちゃいそうで。だから、あんまり気にしないようにしているかもです。

 自分で自分のことを肯定できたら最高だとは思うんですけどね。私はそれができないから、わりと他人の評価に身を委ねちゃっているところはあります。

宮世 他人?

 たとえば仕事とか。お芝居を頑張って、その評価が良かったら、それが自分の自己肯定感につながる、みたいな。

宮世 そういうところからちょっとずつ積み上げていくしかないよね。

 本当はそんなふうに他人に自分の評価を預けている時点でまだまだなんだと思うけど。自分で自分のことを認めるのって難しい。自分の機嫌は自分でとるって言いますけど、なかなか実践はできていないですね。

宮世 わかる。自分の機嫌をとれるようになれたらいいんだけどね。

 何かやってる?

宮世 わりと意識はしてる。それこそ不機嫌になりそうになったときは、1回大きく深呼吸をする。で、頭の中をいいことでいっぱいにする。そうやってなるべく自分をコントロールするようにはしてますね。原さんは?

 私はそれこそ推しで自分の機嫌をとってるかも。今、『文豪ストレイドッグス』というアニメにハマっていて。しんどいなと思ったときは、それを観てネガティブな気持ちを発散させています。

取材・文:横川良明 撮影:友野雄

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<作品情報>
『恋わずらいのエリー』

2024年3月15日(金) 全国公開

原作:藤もも『恋わずらいのエリー』(講談社「デザートKC」刊)
出演:宮世琉弥 原菜乃華(W主演)
西村拓哉 白宮みずほ 藤本洸大・綱啓永
小関裕太

監督:三木康一郎
脚本:おかざきさとこ
音楽:林イグネル小百合
主題歌:NiziU「SWEET NONFICTION」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:松竹株式会社

公式サイト:
https://movies.shochiku.co.jp/lovesickellie/

(C)2024「恋わずらいのエリー」製作委員会 (C)藤もも/講談社

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