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長久允の「ウィーアーリトルゾンビーズ」サンダンスで日本映画初の審査員特別賞に

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第35回サンダンス映画祭の授賞式に登壇した長久允(中央)。

長久允の長編デビュー作「ウィーアーリトルゾンビーズ」が、第35回サンダンス映画祭のワールドシネマドラマティックコンペティション部門にて、日本映画初となる審査員特別賞・オリジナリティ賞に輝いた。

「そうして私たちはプールに金魚を、」で、第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門にて日本人初のグランプリを獲得した長久。この最新作では、音楽を通じて成長する子供たちの物語を独創的なスタイルで描き出す。

「ウィーアーリトルゾンビーズ」は、買い付けエージェントや制作プロダクションが多く来場する同映画祭にて、関係者用試写会が追加で組まれるほど注目を集めた。アメリカ現地時間2月2日に開催された授賞式では、審査委員のチャールズ・ギルバードが本作について「最後の最後まで驚きに満ち、想像を掻き立てる無限かつ素晴らしい独創性に対し、ワールドシネマドラマティックの審査員特別賞・オリジナリティ賞を贈ります」とコメント。そしてステージに上がった長久は「この作品は僕のすべてをかけて作った作品です。それが皆さんに受け入れてもらってすごくうれしいです。すべての若い人たちに、絶望と戦う力を与えられたらいいなと思います」とスピーチした。

そのほか映画祭のディレクターであるジョン・クーパーは「想像力あふれる美しいスタイルで、映像はすべてのショットが美しかった。さらに物語も実に共感ができる素晴らしいものになっていた」と、審査員のジェーン・カンピオンは「私もゾンビーズに惚れ込んだ1人です。この映画はとってもクレイジーで、とても革新的で、すごく新しい! 今この瞬間もとてもワクワクしているわ」と本作を評価する。プログラムディレクターのキム・ユタニは「独創的で観たことのない映画なので、この賞を受賞するのにふさわしいと感じている。長久允は天才だ」と話した。

「ウィーアーリトルゾンビーズ」は、6月に公開。本作には、物語の軸となる劇中バンドLITTLE ZOMBIESのメンバーとして「そして父になる」の二宮慶多、ドラマ「嘘の戦争」の水野哲志、似顔絵師の奥村門土、「クソ野郎と美しき世界」の中島セナが出演し、佐々木蔵之介、工藤夕貴、池松壮亮らもキャストに名を連ねている。

(c)2019“WE ARE LITTLE ZOMBIES”FILM PARTNERS