Broadway! 2024年3月前半は映画版で人気の2作が登場、トニー賞の駆け込み開幕ラッシュ始まる
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「ダウト 疑いをめぐる寓話」より。(Photo by Joan Marcus, 2024)
第77回トニー賞授賞式が、6月16日にNYシティバレエの本拠地であるデヴィッド・H・コーク劇場で開催される。前回のトニー賞授賞式は、全米脚本家組合(WGA)のストライキを発端とする騒動で、初めて台本なしで進行した。2023-2024シーズンの授賞式はどうなるのか。そんなトニー賞でのノミネート対象になるべく、アメリカ・ニューヨークのオンブロードウェイでは、締切となる4月25日まで作品の開幕が続く。今月、初日を迎えるプロダクションは5つ。その中から直近で開幕した2作品を紹介しよう。
「ダウト 疑いをめぐる寓話」
2024年3月7日(木)~
トッド・ハイムズ劇場(旧アメリカン・エアラインズ劇場)
脚本:ジョン・パトリック・シャンリィ
演出:スコット・エリス
出演:エイミー・ライアン、リーヴ・シュレイバー、クインシー・タイラー・ベルンスティーン、ゾーイ・カザン
トニー賞、ピュリツァー賞に輝き、映画版でも知られるジョン・パトリック・シャンリィの2004年初演の戯曲を、スコット・エリスが演出。オンブロードウェイでは約20年ぶりの再演となる。舞台は1964年のアメリカ・ニューヨークのブロンクスにあるカトリック系学校。厳格な校長アロイシスは、フリン神父が学生の不適切な関係を持っているという疑惑を抱き……。アロイシス役のエイミー・ライアンとフリン神父役のリーヴ・シュレイバーが演技対決を繰り広げる。
ミュージカル「ザ・ノートブック」
2024年3月14日(木)~
ジェラルド・ショーンフェルド劇場
原作:ニコラス・スパークス
作詞作曲:イングリッド・マイケルソン
脚本:ベカー・ブルンステター
演出:マイケル・グライフ、シェーレ・ウィリアムズ
振付:ケイティ・スペルマン
出演:マリアン・プランケット、ドリアン・ヘアウッド、ジョイ・ウッズ、ライアン・バスケス、ジョーダン・タイソン、ジョン・カルドーザ、アンドレア・バーンズ、カーソン・ステュアート、ヤズミン・アレルス
ニコラス・スパークス原作のベストセラー「きみに読む物語」がミュージカルに。2022年にアメリカ・シカゴで初演された同作は、シンガーソングライターのイングリッド・マイケルソンが作詞作曲を手がけたもの。劇中では、住む世界が違いながらもひと夏の恋に落ちた男女の、生涯に渡る愛の形が描かれる。演出はマイケル・グライフ、シェーレ・ウィリアムズ。出演者にマリアン・プランケット、ドリアン・ヘアウッドらが名を連ねる。