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いいへんじ新作「友達じゃない」開幕、“友達”にいろいろな形があることを体験できる作品に

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いいへんじ「友達じゃない」より。(撮影:月館森)

「いいへんじ『友達じゃない』」が昨日3月20日に東京・北とぴあ ペガサスホールにて開幕した。

これは、第67回岸田國士戯曲賞最終候補作に選出された「薬をもらいにいく薬」以来となる、いいへんじの新作公演。主宰の中島梓織が作・演出を手がける本作では、“友達”という関係性は何を示すのか?を巡り、自分と他者との交流を問い直す内容が展開する。

友達だと思える人がいないことがコンプレックスだった吉村は、北区周辺で路上ライブをしている売れないシンガーを追っかけることだけが生きがいだった。ある日、いつものように赤羽駅前で彼の歌を聞いていると、偶然通りすがった真壁という女性に出会う。「また会えるかも」と軽やかに去っていく彼女と、吉村は「友達になりたい」と思う。

初日公演を終えて、中島は「この作品は、わたしがいいへんじとして公演を打つのをお休みしていた時期に感じた、『演劇をする以外に友達と友達でいる方法がわからない』という、とんでもない寂しさから出発した物語です。そうやって泣きながらひとりで書いた言葉を、たくさんのひとにいろいろな角度から解釈してもらって、三チーム三者三様の世界が立ち上がりました」と振り返る。そして「『友達』にも、その関係を築く過程にも、ほんとうにいろいろな形があって、それをじっくりと体験していただける作品になったと思います。ぜひ、たくさんの方にご覧いただいて、たくさんのご感想をいただきたいです。この言葉が、この作品が、あなたとだれかの唯一無二の関係について、おしゃべりするきっかけになりますように」と期待を語った。

上演はA、B、Cの3チーム制となり、Aチームにいいへんじの飯尾朋花、もちもち / マチルダアパルトマンの冨岡英香、小林駿、Bチームにいいへんじの中島、タナカエミ、パ萬のてっぺい右利き、Cチームにいいへんじの小澤南穂子、百瀬葉、藤家矢麻刀が名を連ねた。上演時間は1時間10分を予定。公演は3月24日まで。なお本作は「佐藤佐吉演劇祭2024」参加作品となる。

中島梓織コメント

いいへんじ「友達じゃない」の初日を無事に迎えることができました。

この作品は、わたしがいいへんじとして公演を打つのをお休みしていた時期に感じた、「演劇をする以外に友達と友達でいる方法がわからない」という、とんでもない寂しさから出発した物語です。

そうやって泣きながらひとりで書いた言葉を、たくさんのひとにいろいろな角度から解釈してもらって、三チーム三者三様の世界が立ち上がりました。

「友達」にも、その関係を築く過程にも、ほんとうにいろいろな形があって、それをじっくりと体験していただける作品になったと思います。ぜひ、たくさんの方にご覧いただいて、たくさんのご感想をいただきたいです。

この言葉が、この作品が、あなたとだれかの唯一無二の関係について、おしゃべりするきっかけになりますように。祈りを込めて。お待ちしております。

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