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チェロの魅力あふれるサウンドを10名で届ける「東京チェロアンサンブル」小林幸太郎インタビュー

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東京チェロアンサンブル

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2008年に結成された「東京チェロアンサンブル」。2018年からはメンバーを10名に固定し、定期コンサートなどの活動を精力的に行っている。2024年5月12日(日)、東京オペラシティにて15回目のコンサートを開催する東京チェロアンサンブルのメンバーとアレンジャーの小林幸太郎にインタビューを行った。

記念すべき15回目のコンサートに向けて、代表の三宅依子は「今回のコンセプトは“お祭り・カーニバル”。お客様への恩返しのつもりでお祭り騒ぎにしたいなと思い、毎回候補に挙がっていた「動物の謝肉祭」をメインにしました。今回の新たな取り組みとして、アレンジャーの小林くんに「東京チェロアンサンブルがどんな曲をやったら面白いか」を聞いて、前半のメインであるピアソラの「ル・グランタンゴ」のアレンジをお願いしています」と話す。

小林は「アニバーサリーなので、チェロのための曲を改めてチェロアンサンブルでという思いがあって「ル・グランタンゴ」を選びました。ソリストありきの曲なので、これだけソロを弾かれる皆さんが集まったアンサンブルの中で、どう表現していただこうかワクワクしながら作っています」と選曲について説明した。

また、世界初演となる「動物の謝肉祭」は、「ラバ」以外の全曲を演奏するという。チェロの美しいメロディーが印象的な「白鳥」でソロを担当する宮田大は「ピアノパートをどうアレンジし、どう演奏しているかにも注目してほしいですね」と同じ楽器によるアンサンブルならではの見どころに言及し、三宅も「宮坂(拡志)が「象」を担当しますが、音出しで中々のコントラバス感を出していたので楽しみにしてほしいです」とアピールする。

改めて東京チェロアンサンブルの強みを尋ねると、清水詩織は「個性を活かしつつ調和の取れる10名が集まっていること」と答え、堀沙也香は「曲によって高音・低音を担当するメンバーが変わるので、一つのコンサートの中でもそれぞれ曲のカラーがより違ったものになる」と、プロフェッショナルが10名集まっているからこその特徴をあげる。

また、過去に演奏したこともある人気曲もプログラムに入っている。鷹羽弘晃による「蛍なすほのかに聴きて”日本の旋律による音風景”」は、今回のために鷹羽本人が10名版のアレンジを行ったそう。中実穂は「この曲は2部に分かれており、前半は音取と言って雅楽そのもの。笙(しょう)や篳篥(ひちりき)、ししおどしなど、チェロじゃない音しか出さないんです。2部は「ほたるこい」がいろんな場所から聞こえてくる。かなり斬新に聞こえると思います」と魅力を語る。

また、活動の中で印象的なこと・思い出深いことを聞くと、宮田が「今回のコンサートも終わった後の打ち上げをすごく楽しみにしています。お客さんも美味しいご飯やお酒を楽しみたくなるコンサートになっていると思う」と話し、メンバーも笑顔で頷く。新倉瞳は「リモートで「キャラバンの到着」を演奏したのも楽しかった。最初はリモートに複雑な気持ちがあったけど、やって良かったし自分自身も救われた感じがしました」と振り返った。

20周年に向けた目標としては、三宅が「パート替えなどで違う音を見つけていくのも面白いかも」と話し、メンバーもレパートリーを増やすことや新たな編成にチャレンジしたいという目標を語る。小林も「オリジナルを作ってみたい」と意欲を見せ、今後の展開に対する期待を膨らませてくれた。

Text:吉田沙奈

【コンサート概要】
東京チェロアンサンブル〜15th ANNIVERSARY〜

演奏会日時:2024年5月12日(日)
14:00開演(13:30開場)16:00終演予定
演奏会場所:東京オペラシティ コンサートホール タケミツメモリアル

チケット料金【全席指定】:一般5000円 学生(25歳まで)2000円 A席(見切れ席※)3500円
※チェロアンサンブルという特性上、見切れてしまうお席です。予めご了承ください。

主催:東京チェロアンサンブル
協賛:伸和コントロールズ株式会社・サンワテクノス株式会社・新町三田精米店

チケット:
https://w.pia.jp/t/tokyocello/