南海キャンディーズが2時間超えぶっ通し漫才!諦めていたしゃべくり挑戦「20年で一番うれしい」
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「南海キャンペーンズ(南海キャンディーズの日~南海キャンディーズ単独ライブ~)」の様子。(写真提供:吉本興業)
南海キャンディーズが結成20周年を記念して「南海キャンディーズLIVE『南海キャンペーンズ』」と題した公演を3月22日から3日間、東京・本多劇場で開催。最終日となる本日3月24日には自身2度目となる単独ライブを行い、終演後に囲み取材に応じた。
「南海キャンペーンズ」初日はしずちゃんが主演を務め、劇団アンパサンド主宰の安藤奎が作・演出を手がける舞台「人吸い」を上演。2日目は古舘伊知郎、和牛・水田、あの、爆笑問題・太田と山里の即興漫才企画「まんざいこわい」を展開した。これらの3公演は、一部編集され3月27日(水)24時から1週間、FANY Online Ticketにてアーカイブ配信される。
最終日の単独ライブは、90分の予定を大幅にオーバーする白熱ぶり。年始に「爆笑ヒットパレード」(フジテレビ)でしずちゃんがネタを飛ばしてしまった件にも触れながら、互いの本音をぶつけ合い、2時間以上にわたる漫才を繰り広げて会場を沸かせた。オチ直前では再びしずちゃんがネタを飛ばしてしまうハプニングも。山里の無茶ぶりでオチをやり直すというこの場限りのやり取りに、客席は大いに盛り上がった。
終演後、しずちゃんは「ちょっと間違えた部分もあったけど、それも吹っ飛ぶくらいお客さんが温かかった」と笑顔を見せ、山里は「今の南海キャンディーズの全部を出せた、出させられた、出さざるを得ない状況だった。予定より遥かに長く、予定より遥かに身を切ってしまった(笑)」と振り返る。続けて山里は「夢を叶えるのを(お客さんやスタッフに)サポートしてもらった感じ。南海キャンディーズを組んだときから捨てていた“しゃべくり“に、20年経って挑戦する、20年経って挑戦することができた。もちろん出来不出来もあるけど、2時間以上、お客さんがいてくれて、最後に拍手をくれる。そこに行くまでが、まだレベルは低いかもしれないけどしゃべくりだったのが、20年やってきた中で一番うれしい。『M-1グランプリ2004』決勝が決まったあのとき以上にうれしいかもしれないです。憧れてて、目指せることではないと思っていたけど、目指せるんだって思えた20年の今日だった」と話し、感無量の様子。
事前のネタ合わせではしずちゃんに設定やボケを隠していたといい、しずちゃんの即興の返しを多数引き出した。漫才が延びた理由を「しずちゃんがめっちゃウケてるから、腹立ってめっちゃ(即興部分を)増やしたんです」と説明したうえで、「何回かスベらせてやろうと思ったんですけど、それもホームラン打ちやがった(笑)。さっさとスベればよかったのに!」と理不尽な不満を漏らしてみせる。これにしずちゃんが「山ちゃんがそういうことをやってくることはけっこうあるから構えていたけど、想像を超える振り方をしてきたので、逃げ出したいくらい、あたふたしました」と漫才中の心境を明かすと、山里は「スカさなかったのはいいことだと思います」と奮闘を称えた。
2日目の「まんざいこわい」ではサプライズゲストとの即興漫才に挑んだ山里。「最高でしたね。夢見てるみたいでした。(ゲストのサプライズ登場に)慌てたりしなきゃいけなかったのかもしれないけど、センターマイクを挟んで隣にいる人に対する多幸感が強すぎた。3日目の練習しなきゃいけないのに、ずっとエゴサーチしちゃいました(笑)。お笑いやっててよかったなって心から思った日。間違いなく死ぬときに思い出す」と興奮を語る。
その公演も含め、本来とは別の相方を迎えて漫才の“浮気”を繰り返してきたが、しずちゃんは「本妻」。「若ちゃん(=オードリー若林)や昨日の4人ともめちゃくちゃ楽しく漫才をやったんですけど、でも、そこでも出してない自分がいた。基本的に僕が翻弄されまくって、それに食らいついていくスタイルでやってきたけど、(南海キャンディーズでは)僕が主体で、僕が無茶ぶりしたり、振り回してる。ときには素晴らしかったり、ときには豪快に転んだり、それを楽しめるのは南海キャンディーズでしかないなと思いました」と噛みしめる。これに対し、しずちゃんも「山ちゃんはいろんな人と漫才しているから、私よりもそっちのほうが楽しいのかなって思っていた。自分はそんなに語彙力がないし、どうなんやろ?って思っていた部分もあったけど、今日楽しくできたので、次につながるきっかけに挑戦できたかなと思います」と手応えを明かした。
エンディングのトークでは賞レースへの挑戦について意欲を見せた場面も。これについて山里は「やるからには、挑戦し続けなきゃいけない。こういうの(しゃべくり漫才)もやっていいんだって許可をもらったと思うので、戦いの場にも出ていかなきゃいけないなと。何の賞かはわからないですけど」と語った。
南海キャンディーズLIVE「南海キャンペーンズ」
アーカイブ配信チケット:各公演2000円
※購入済みの生配信チケットでアーカイブ配信も視聴可。
販売開始日時:2024年3月27日(水)24:00
視聴期間:2024年3月27日(水)24:00~4月3日(水)23:59
山崎静代の日~人吸い~
日時:2024年3月22日(金)18:15開場 19:00開演
会場:東京・本多劇場
<出演者>
南海キャンディーズしずちゃん / シソンヌじろう / 吉住 / 鄭亜美(ハイバイ)
山里亮太の日~まんざいこわい~
日時:2024年3月23日(土)17:15開場 18:00開演
会場:東京・本多劇場
<出演者>
南海キャンディーズ山里
古舘伊知郎 / 和牛・水田 / あの / 爆笑問題・太田
南海キャンディーズの日~南海キャンディーズ単独ライブ~
日時:2024年3月24日(日)15:15開場 16:00開演
会場:東京・本多劇場
<出演者>
南海キャンディーズ