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舞台『わが一高の犯罪』開幕。「林一敬の成長を観てほしい」

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舞台 神津恭介シリーズ『わが一高時代の犯罪』囲み取材より

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3月20日(水・祝)、ノサカラボ 神津恭介シリーズ『わが一高時代の犯罪』がサンシャイン劇場で開幕した。

ノサカラボは、演出家の野坂実が世界の名作ミステリーを舞台化していくプロジェクト。今作は2023年8月に『呪縛の家』を上演して以来、高木彬光の「神津恭介シリーズ」の舞台化第二弾となる。脚本はMo’xtra主宰で、新国立劇場『私の一ヶ月』などを手掛ける須貝英。

第一弾で神津は東京大学医学部法医学教室に所属していたが、今回の『わが一高時代の犯罪』で描かれるのは神津の旧制第一高等学校時代。一高の同級生がある日姿を消したことから、神津は相棒の松下とともに独自の捜査に乗り出す。モノトーンでまとめられ、階段を効果的に使ったセットの中、村井邦彦、上野耕路の音楽に彩られて昭和初期の世界が広がる。

初日公演前、囲み取材が行われた。前作に引き続き主人公の神津恭介を演じる林一敬が「稽古の時点でかなりよかったカンパニーのチームワークが、大阪公演を経てより強固になった」と語ると、神津の親友であり助手・松下研三を務める小園凌央も「一高生グループは特に修学旅行のような感覚で、(作品内で演じられる昭和12年)当時もこんな感じだったのかなという気持ちが芽生えた」と重ねる。

構成・演出を務める野坂は、「稽古場から話し合いを重ねてきた作品で、演者同士のコミュニケーションがとれているから芝居が濃く、演技に見応えがある」と太鼓判。また、前作では共演の内海光司が先輩として林の成長をフォローしていたことを振り返り、「今回は一高生メンバーとして若手3人(関翔馬、髙橋曽良、小山龍之介)が加わったことで、林くんが先輩のポジションになった。その成長を観てほしい」と話す。

しかしそこで、林が大阪公演でお気に入りの中華料理屋に後輩3人を連れていこうとしたところタイミングが合わず、結局小園とふたりになったことが発覚。林は 「先日、翔馬の誕生日だったので、東京公演中には行きたい」とリベンジを誓っていた。

数学教師・天沼銀治役の片岡鶴太郎は公演中も夜11時に起きてヨガをしていること、大阪公演では「リピーターの方を楽しませるために毎日少しずつアレンジを加えていた」ことを明かす。前作では神津と対立する役柄だったが、今回はサポート側。「その分、神津に仕掛けられない(アドリブの)爆弾を一高生たちに仕掛けたい」と笑い、東京公演も「犯人がわかっているミステリーであっても、何度観ても面白い作品に」と意気込んだ。

実業家・水町泰蔵を演じるのは加藤雅也。加藤ほどのベテランであっても大阪公演からスタートする公演は今回が初めてだそうで、新鮮さを感じている様子。片岡が前作と今作でまったく違う役柄を演じていることに触れ、「神津と松下以外、同じ人がどんどん違う役を演じていくシリーズとなれば」と夢を語った。

稽古中から林とふたりで仲良く過ごしているという小園が「神津と松下の凸凹コンビ感は僕らのプライベートにもある。そのお互い足りないところお埋め合っている部分をステージ上でも表現できたら」と語ると、林も「神津の成長と、みんなとの仲の良さを注目してほしい。天才的な推理力も楽しんでほしい」と締めくくった。

東京公演はサンシャイン劇場にて、今月31日(日) まで。

取材・文:釣木文恵

<東京公演>
舞台 神津恭介シリーズ『わが一高時代の犯罪』

公演日程:2024年3月20日(水・祝)~3月31日(日)
会場:サンシャイン劇場

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2448150

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