多摩川クラシコの課題は国立で解消! FC東京が荒木&松木弾で浦和に逆転勝利!!

FC東京は『多摩川クラシコ』と同じ轍を踏まなかった。3月30日・川崎フロンターレに0-3の完敗を喫したが、4日後の4月3日・国立競技場での『明治安田Ｊ１リーグ』第6節・浦和レッズ戦では2-1の逆転勝利。

『THE国立DAY』2連戦の初戦で19歳の左・俵積田晃太と21歳の右・安斎颯馬の両ウイングに19歳のCB土肥幹太、21歳のGK野澤大志ブランドンら前節から6名先発を入れ替えた。U-23日本代表候補のゼロトップ荒木遼太郎、トップ下松木玖生、右SBバングーナガンデ佳史扶を含め平均22.73歳の若い先発を並べたFC東京は立ち上がりから攻撃的な姿勢を見せ付けた。

開始直後から荒木、安斎、俵積田が立て続けにシュートを放つ。12分には俵積田がドリブルで左サイドをかき回すと、松木へのパスはつながらなかったが、こぼれ球をボランチ小泉慶が拾い、右SB中村帆高へ。左SBバングーナガンデとのパス交換で中村と右サイド深くに侵入し折り返すと、ボールを受けた俵積田もマイナスのパスを送り、ボックスへ走り込んだボランチ高宇洋の右ミドルが炸裂。見事な連係から先制ゴールと思いきや、松木のところでファウルがありゴールは取り消しに。24分には自陣深くでボールを得たFWチアゴ・サンタナが松木を振り切りパワフルに前進すると、ハーフウェイラインから左足一閃。高い位置を取っていたGK野澤の頭上を越えるスーパーロングシュートを決めた。

ガクッときてもおかしくない展開にも、FC東京はテンションを下げず。30分には松木のサイドチェンジを受けた右サイドの荒木がファーへアーリークロスを放ると、安斎が飛び込んだが、これは惜しくもサイドネットへ。0-1で折り返したが、後半開始早々に俵積田がドリブルからミドルを放つと、49分には自陣からバングーナガンデとのパス交換でゴール前へ進んだ荒木が折り返しのパスをコンパクトに右足を振り抜いて同点。58分には松木のサイドチェンジを左サイドで受けた俵積田がドリブルからゴール前へクロスを送ると、走り込んだ松木が左ボレーをズバリ。一気に試合をひっくり返した。2-1となってもFC東京は攻め手を緩めず。試合を決める3点目には届かなかったが、90分には高とCBエンリケ・トレヴィザンが足がつってもシュートブロック。試合終了間際には相手の強烈ミドルを野澤が好セーブで阻止して、星を2勝2分2敗の五分に戻したのだった。

『多摩川クラシコ』から4日、チームをどう修正したのか問われたピーター・クラモフスキー監督はこのように返答した。
「フロンターレ戦ではゴール前のキレが足りなかった。そんな中、退場者が出て10人になり難しい状況に陥った。パフォーマンスを分析し、もっとゴールへ向かい相手の脅威になれるようにトレーニングしてきた。準備してきたことを今日のゲームで出せた。何かを大きく変えたわけではなく、自分たちのパフォーマンスをしっかり出した結果だと思う。まだまだハードワークしていかないといけないし、まだまだ積み上げていかなければならないが、我々は正しい方向へ進んでいると思う」

6戦4ゴールと絶好調の荒木が「『ゴール前こそ冷静に』と常に意識してプレーしている。今日もその意識がゴールにつながったと思う」とゴールラッシュの要因を口にすれば、決勝弾を叩き込んだ松木も「チームがなかなか勝てなくて、自分もゴールが取れなかったので、ここから乗っていければ。次の試合も国立であるので、しっかり勝てるよう準備したい」とキッパリ。

本日発表される『パリ五輪』予選を兼ねた『AFC U23アジアカップ カタール 2024』に臨むU-23日本代表のメンバーにはFC東京から複数名選出される可能性が高い。3月の代表活動では荒木、松木、バングーナガンデ、野澤が名を連ねた。『U23アジア杯』では各クラブ3名までというルールあるが、決勝まで戦うとリーグ戦5試合で不在となる。しかも、次節・鹿島アントラーズ戦に荒木は出場できない。それでも、指揮官は「彼らが代表に選ばれることをチームにとっても誇りに思えるもの。まだ誰が選ばれるか確定していないので、確定してから考えたい」とポジティブに捉える。

果たして、FC東京が改修後5勝1分負けなしと相性のいい国立で今季初の連勝を飾るのか、それとも再び黒星先行に戻ってしまうのか。『明治安田Ｊ１』第7節・FC東京×鹿島は4月7日(日)・国立競技場にてキックオフ。当日は映画『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』の主題歌「Stormy」を制作したアーティストのNissyとSKY-HI、人気キャラクター國神錬介役の声優・小野友樹が来場し、試合前のメイン側ピッチレベルで荒木とトークショーを繰り広げる。チケットはFC東京チケット(Ｊリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。

FC東京チケット(Ｊリーグチケット)
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