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鈴木保奈美インタビュー 「伝説の舞台になるかも」と自信

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インタビュー

チケットぴあ

鈴木保奈美 (撮影:石阪大輔)

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緻密な作品で客席に爆笑の渦を巻き起こすアガリスクエンターテイメントの冨坂友が書き下ろす、鈴木保奈美のコメディ初主演舞台『逃奔政走-噓つきは政治家の始まり?-』。高い理想を掲げる女性知事がスキャンダルの火消しに奔走する、予測不能でスリリングなコメディだ。鈴木が演じる女性知事のライバル政治家を寺西拓人、副知事を相島一之、大物政治家を佐藤B作と、個性と実力をもつ俳優陣が脇を固める。舞台の前日譚となる『生ドラ!東京は24時-Starting Over-』放送直前のタイミングで、インタビューを行った。

様々な縁が繋がって形になった企画

――今回の企画がスタートした時の思い、意気込みを教えてください。

アガリスクエンターテイメントの作品を初めて見たのが7年くらい前。なんて面白いんだろうと思いました。劇団の皆さんのお芝居も印象的でしたし、とにかく脚本が面白かった。そこから時々公演を見にいくようになり、周りにも「すごく面白いんだよ」と話すようになりました。

映画でもドラマでも、面白いと思ったら「一緒にやりたい」と感じるタイプなので、いつかご一緒できたらと思っていました。思ったからと言って必ず実現できるわけでもないんですが、別の現場で冨坂さんのお話が出ることもあって、バックアップしてくださる方との繋がりができてここに至る感じです。

実現に向けて一直線に進んできたというより、色々な繋がりができる中でパズルのように繋がり、最終的に舞台として発信することが決まったという感じですね。私は単純に、憧れのアガリスクエンターテイメントさんの舞台に立てるのが嬉しかったですし楽しみです。

――冨坂さんの作品に感じる魅力、特に好きなポイントを教えてください。

私が初めて見た時に一番印象的に感じたのはセリフの正確さ。無駄なセリフが一行もないと思いました。必要な情報をちゃんとお客さんに届けて、伏線は全部回収し、かつ面白いものに仕上げられている。まだ全部わかっているわけではないので探りながらの部分もありますが、笑いのセオリーをとても理解している人なのかなと思います。

ドラマと舞台ではキャラクターに変化も

――冨坂さんが「どんな人物を演じてもらったら楽しいか、企画が始まる前から密かに考えていた」というコメントを寄せていました。演じる役やストーリーを聞いた時、どう感じましたか?

冨坂さんから直接聞いた覚えはなくて(笑)。現時点ではミーティングで「こんな感じですね」という状況。私もまだわからないことが多いんです。

――そうなんですね。ドラマ時点でのすみれさんというキャラクターの印象、ご自身との共通点があったら教えてください。

共通点は優柔不断なところですかね。とにかくまっすぐな人で、正論を掲げて進む割には意外と優柔不断で弱いところもある人だなと思います。

――舞台に向けて役を深めるためにしようと考えていることはありますか?

ドラマの時点ではNPO団体の代表で、舞台の時点では県知事になっています。職業的な知識はきちんと勉強しようと思っています。

――ビジュアル撮影時に、何かディレクションは受けましたか?

「ちょっと悪そう」というイメージも要求されているみたいです。ただ、生ドラの時点だと、すみれさんは悪そうな部分には開眼していません。県知事になってどういうふうに成長し、清濁併せ呑む人になっていくのか、うまく膨らんでいくといいなと思っています。

「初演を見た」と自慢できるような作品になるはず

――共演する皆さんが演じるキャラクターについて、皆さんと一緒にお芝居する上で楽しみなことなどを教えてください。

相島さんは何度かご一緒させていただいていて、とても素敵な優しい方で、私の心の拠り所みたいな存在です。心配なことがあればなんでも聞けるし、ちゃんと厳しいことも言ってくださるので頼りにしています。B作さんとは初めてご一緒するんですが、ビジュアル撮影の時もその場でどんどん面白い発言を繰り出して場の空気を作っていらしていて、改めて尊敬しました。色々学べると期待しています。寺西さんはすごく穏やかで真面目そうな方ですが、今回演じるのは多分、結構嫌な奴(笑)。どんなふうに演じられるのかとても楽しみにしています。

――楽しみにしている皆さんへのメッセージや、ドラマを見て舞台に興味を持った方の背中を押すようなコメントをお願いします。

アガリスクエンターテイメントは本当に面白いです。何も難しいことはなく、でも知的に笑えてスピード感もあり、スカッとした気分で帰っていただけるような作品です。それと、アガリスクエンターテイメントさんは今後プラチナチケットになると思います。5年後くらいに「あれは伝説だよね、見ておいてよかった!」となるんじゃないかな。冨坂さんはもっともっと面白い作品を作っていく方だと思うので、これを見逃すともったいないです!

本作は7月5日(金) から16日(火) まで東京・三越劇場で上演された後、7月20日(土)、21日(日) には京都劇場でも公演が行われる。また、見ることでより深く物語を楽しめるようになる前日譚『生ドラ!東京は24時-Starting Over-』はTVer、FODで配信中。

取材・文:吉田沙奈 撮影:石阪大輔

<東京公演>
舞台『逃奔政走とうほんせいそう -嘘つきは政治家のはじまり?-』

公演期間:2024年7月5日(金)~16日(火)
会場:三越劇場

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/touhonseisou/

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