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「カラカラ天気と五人の紳士」開幕、堤真一「“不条理”ではなく、“普通の会話”なんだ」

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シス・カンパニー公演「カラカラ天気と五人の紳士」より。(撮影:宮川舞子)

「シス・カンパニー公演『カラカラ天気と五人の紳士』」が、本日4月6日に東京・シアタートラムで開幕した。

「カラカラ天気と五人の紳士」は紳士たちを軸にした、別役実の不条理劇。劇中では、懸賞で棺桶を当てた5人の紳士と、女性2人のやり取りが描かれる。本公演では演出を加藤拓也が担い、紳士役を堤真一、溝端淳平、野間口徹、小手伸也、藤井隆、彼らのもとに現れる女性2人組を高田聖子と中谷さとみが演じる。

開幕に際し、堤は「不条理劇の経験は過去にもありましたが、別役実作品は初めて。実は、最初に台本を読んだ時、途中でワケがわからなくなってしまって、思わずパタンと台本を閉じてしまったんです(笑)。でも、最後まで読むと、別役さんの死生観が浮かび上がってくるのを感じました。それに今回、稽古の初期段階でじっくりと本読みに時間をかけて皆で話し合えたことが大きくて、これは決して『不条理』ではなく、『普通の会話』なんだという共通認識をもてるようになりました。その会話を皆で成立させていけば、自ずと世界観が見えてくると思っています。ご期待ください」と自信を見せる。

溝端は「いつかご一緒したかった加藤拓也さん演出で、いよいよ別役作品をやらせていただけることに、身が引き締まるような感覚と嬉しさがありました。稽古場では、百戦錬磨の先輩方のお芝居へのアプローチを間近で感じられ、本当に贅沢な時間を過ごしていました。そんな中で、自分もしっかりと役の個性や存在感を作らなければ、と色々と考えていたのですが、削ぎ落としていく加藤演出では、『何もしないこと』を求められ模索の日々。ただ、その作業は同時にとても楽しく刺激的で、今は自分でも予想もしていなかった世界に行けるような気がしています」と期待を語った。

上演時間は約1時間10分。本作は4月26日までシアタートラムで上演され、その後、5月2日から4日まで岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場、7日から11日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、15・16日に福岡・キャナルシティ劇場にて上演される。

シス・カンパニー公演「カラカラ天気と五人の紳士」

2024年4月6日(土)~26日(金)
東京都 シアタートラム

2024年5月2日(木)~4日(土・祝)
岡山県 岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場

2024年5月7日(火)~11日(土)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

2024年5月15日(水)・16日(木)
福岡県 キャナルシティ劇場

作:別役実
演出:加藤拓也
出演:堤真一、溝端淳平、野間口徹、小手伸也 / 高田聖子、中谷さとみ / 藤井隆