Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 荒牧慶彦・梅津瑞樹W主演 『三國志演技~孫呉』開幕

荒牧慶彦・梅津瑞樹W主演 『三國志演技~孫呉』開幕

ステージ

ニュース

チケットぴあ

剣劇『三國志演技~孫呉』囲み取材より (撮影:吉田沙奈)

続きを読む

フォトギャラリー(10件)

すべて見る

2.5次元舞台を中心に活躍する荒牧慶彦が企画・主演を務める剣劇『三國志演技~孫呉』が、 4月5日より明治座にて開幕した。

本作は、“三國志”の壮大な物語を殺陣とアクションで魅せる本編と、様々な組み合わせの殺陣が楽しめる特別御前試合の二部構成。脚本・演出は末原拓馬(おぼんろ)が担当している。

荒牧と梅津瑞樹がW主演を務め、共演者には廣野凌大、富田 翔、高木トモユキ、郷本直也、冨田昌則に加え、早乙女友貴、玉城裕規、松本利夫(EXILE)といった豪華俳優陣が集結。ゲネプロ前の囲み取材には、荒牧慶彦、梅津瑞樹、廣野凌大、早乙女友貴、玉城裕規、松本利夫(EXILE)が登壇した。

殺陣も人間模様も見どころがたっぷり

公演開幕に向けての意気込みを聞かれると、松本は「機構や殺陣など、かなり激しい舞台なので怪我なく安全第一で。皆さんに楽しく・感動できるものを届けていきたいと思います」と意気込み、玉城も「お客様がどんな反応をされるのかすごく楽しみです。全力で、熱い思いを届けたいと思います」と頷く。

早乙女も「松さんがいった通り機構やセットもとても派手。最後まで誰1人欠けることなく完走したい」と熱意を見せた。

廣野は「一言で表すなら……ちょっと思いつかないんですが、画竜点睛みたいな感じでやらせてもらってます」と話し、周囲から「意味わかって言ってる?」とツッコミを受ける。

梅津は「一言でいうと“生きてここに来れてよかった”。それだけですね。無事に公演を乗り切っていきたいです」と語り、荒牧は「企画から携わらせていただきました。小さい頃から三国志が好きだったので、それを明治座さんでできるのが嬉しいです。素晴らしいものをお届けできるよう精一杯努めてまいります」と力強く宣言した。

三国志の中で呉を選んだ理由を聞かれた荒牧は「三国志演義という物語において呉はあまり描かれていなかったんです。そのぶん、深掘りのしがいがある。三国の中のエピソードはたくさんあって、どこをピックアップするか最初にすごく悩みました。魏や蜀も描きたかったものの、中途半端になると三国志に初めて触れる方にはわかりにくいんじゃないかと。そこで、周瑜と孫策の国取りに絞るのが一番入りやすく、感情移入もしやすいと思って選びました」と語る。

また、本作の注目ポイントを聞かれた松本は「剣劇という題がついている通り、激しい殺陣が見どころだと思います。その中にも人間味あふれる物語がある。さらに機構が縦横無尽に動き回ります」と見どころの多さを説明する。

玉城は「個性的なキャラクターが舞台上でイキイキと動き回っています。盛りだくさんのエンタメになっているので余すことなく見てほしいです」と話し、梅津は「一言で表すなら、“よくこれをやって生きてるなこいつらは”という感じ」と殺陣が盛りだくさんでハードな舞台であることを強調した。

早乙女の「たくさんありますが、僕のイチオシは凌大演じる孫権が満を辞して刀を抜くシーン。ぜひ注目してほしいです」という言葉でプレッシャーをかけられた廣野は「やめてくれ!」と言いつつ「一言で表すとしたら殺陣。これでもかというくらい殺陣をやっていますし、一手一手に魂がこもっています」と殺陣の華やかさに言及。

最後に荒牧は「お話もそうですが、味噌汁。ハナマルキさんとコラボさせていただきました。ぜひみなさん飲んでみてください」と、公演グッズを抜かりなくアピールした。

体力的な苦労について聞かれると、荒牧は「大丈夫です! 精神的に参ってしまわないように鼓舞しあい、支え合えたらと思っています」と意気込む。

「この人の殺陣がすごいと思うキャストは」という質問が出ると、荒牧が「早乙女くんは昔から剣を握って成長してきた方。共演者の僕らも見惚れてしまう剣捌きです」と絶賛。早乙女は照れながらも「運動神経がいい人ばかりなので、迫力のある殺陣をお見せできると思っています」と自信を見せた。

一幕・二幕でキャラクターの様々な側面が楽しめる

一幕は勇猛な武将として知られる孫堅(松本利夫)が戦で敗れ、息子の孫策(梅津瑞樹)が後を継いでからのストーリーが描かれる。会見でもキャスト陣が語っていた通り、明治座の機構を活かした大掛かりなセット、華やかな殺陣が次々に繰り広げられた。力強さを感じさせる戦い方の孫堅や韓当(郷本直也)、流麗に刀を振るう太史慈(早乙女友貴)、作中で成長が見える周瑜(荒牧慶彦)と孫策など、殺陣にもそれぞれの個性が出ており、殺陣が続いても新鮮味がある。

また、派手なアクションだけでなく、主従や友人間のドラマも大きな見どころ。

幼い頃から親友として共に育ってきた周瑜と孫策の成長と信頼関係、孫堅に惚れ込んで仕えてきた程普(富田翔)、黄蓋(高木トモユキ)、韓当の思い、父や兄に憧れる孫権といった孫軍内での様々なドラマに加え、民の幸せを願う劉表(冨田昌則)を理解できずにいた黄祖(玉城裕規)の変化など、敵対する陣営の物語も魅力的だ。

二部は「特別御前試合」と銘打ち、様々な組み合わせの殺陣が披露された。

シリアスな雰囲気から一転、孫軍メンバーが客席を盛り上げ、来場者特典として配られた戦張扇の使い方をレクチャーする。そこからは、一幕で感じた「このふたりが戦ったらどうなるんだろう」、「このメンツが一緒に戦っているところも見たかった」という思いに応えるように、キャラクターが入れ替わり立ち替わり殺陣を披露してくれた。

キャラクターの深掘りがされたり、新たな一面が見えたりする熱いシーンも多く、それぞれの陣営・キャラクターに対する思い入れが深くなること請け合いだ。

取材・文・撮影:吉田沙奈

<公演情報>
剣劇『三國志演技~孫呉』

公演期間:2024年 4月5日(金)~4月16日(火)
会場:明治座

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/kengeki-sangokushi/

フォトギャラリー(10件)

すべて見る