中川大志が「滅相も無い」撮影手法に興奮、染谷将太&上白石萌歌は“穴”の絵いじられる
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左から中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想、加藤拓也。
ドラマ「滅相も無い」完成披露トークイベントが本日4月8日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、キャストの中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想、監督の加藤拓也が出席した。
本作は、演劇と映像の手法を組み合わせて作り上げられたSFヒューマンドラマ。7つの巨大な穴が突如現れた日本を舞台に、「穴に入れば救済がある」と説く団体によって引き寄せられた8人の男女が「なぜ穴に入ろうと思ったか」を語ることで、それぞれの人生の一部分が明かされていく。中川が大学生の川端、染谷が30代男性の菅谷を演じ、上白石が田舎暮らしの松岡、森田が帰国生の青山に扮した。
加藤の舞台作品を鑑賞したことがあるという中川は、脚本を読んだときを回想して「現実世界に謎の穴が現れるという、リアルと非現実が隣り合わせにあるという世界観がとても好きで。『日常にもこういったことがあり得るかも』という切り口が興味深くてワクワクしました」と晴れやかに語り、「演劇のような作り方をしているので、撮影も一発にかける集中力が必要で。スタッフ・キャスト一同で力を合わせたカットは痺れました」と興奮した様子を見せる。染谷は「監督からは自分の役を『ずるい男だけれど、一番普通な人間でもある』と説明していただいて、しっくりきましたね。ただ、めっちゃしゃべるキャラなんです」と回想。対して加藤は「たしかに、よくしゃべりますよね」ととぼけたように返し、中川から「いや、(脚本を)書いているのは加藤さんですから(笑)」とツッコまれていた。
「夢の加藤組に参加できてうれしい」と声を弾ませる上白石は「脚本には『あの』とか『えっと』のような“加藤さん語”があるんです。日常で話す言葉のエッセンスが盛り込まれていて、噛んでしまったりするニュアンスも脚本に入れかねない(笑)」と言及。そして急な場面転換があったり、ワンカット撮影の中で出演者が入れ替わる手法が取り入れられていたと明かし、「『これが加藤さんの世界か』と感じて。まだまだこの世界にいたいと思いました」と思い返した。加藤が監督を務めた映画「わたし達はおとな」に出演した経験のある森田は「皆さんと違って、私はたまたま静かなキャラクターで……」と寂しそうに述べるが「でも、監督はしゃべらないときの演出もしてくださる。受け手の演出にもこだわっているので、撮影は楽しんでできました」と述懐。続けて上白石との共演を振り返り「撮影の合間にはLINEをしたり、『加藤さんの現場ってどう?』と聞いたりしました」と仲の良さをうかがわせた。
加藤は、本作の制作手法について「珍しいというわけではないんですが、舞台で用いるようなアナログな手法を映像に取り入れました。CGやAIなども使用していて、普段から舞台と映画の両方を作っているからこそ、いろいろなことをやってみたいと思いましたね」と説明する。そして中川から「いつも淡々としている印象」だと伝えられ、上白石から「ジェットコースターに乗ったらどうなるんですか?」と質問されると、加藤は「『怖いな……』と思うぐらいですね」と冷静に返答した。
撮影では実際の「穴」を見ていない状態で演技をしていたキャストたち。イベントの中盤では、それぞれが想像していた「穴」のイラストを披露するコーナーが設けられる。染谷は、自身が描いた絵を「パンですか?」と中川からいじられ「時間がなくて……」と弁明。上白石は「ドーナツ」と書かれたイラストを提示し「私も時間がなくて。ドーナツが好きなんで『穴といえばドーナツ!』と思って……」と言い訳したが、加藤から「そういう質問ではないよね(笑)」と優しくたしなめられていた。
最後に中川は、本作について「芝居がうまい人しかいないので、撮影ではドキドキしましたが、未知なる新しいエンタテインメントになっているのでは」とコメントし、染谷も「不思議な作品で、なかなか経験したことのない体験をできますね」と続く。そして上白石は「4月は新しい生活を始めたり、出会いの中で心が揺れ動く瞬間が多いですよね。深夜の誰にも邪魔されないときだからこそ、加藤監督の作る危うい時間に身を委ねてほしい」と呼びかけた。
全8話の「滅相も無い」は4月16日深夜にスタートし、MBSで毎週火曜24時59分、TBSで毎週火曜25時28分から放送。TVer、MBS動画イズムで無料見逃し配信が行われるほか、Netflixで独占見放題配信される。
ドラマイズム「滅相も無い」
MBS 2024年4月16日(火)スタート 毎週火曜 24:59~
TBS 2024年4月16日(火)スタート 毎週火曜 25:28~
※TVer、MBS動画イズムにて無料見逃し配信あり
※Netflixで独占見放題配信
(c)「滅相も無い」製作委員会・MBS