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チェルフィッチュ×金氏徹平「消しゴム山」約3年ぶりの東京公演、団体初のクラファン実施も

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チェルフィッチュ×金氏徹平「消しゴム山」ビジュアル

「チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』東京公演(2024)」が、6月7日から9日まで東京・世田谷パブリックシアターで上演される。

「消しゴム山」は、岡田利規率いるチェルフィッチュと美術家の金氏徹平が取り組んできた「消しゴム」シリーズの1作品として、2019年に京都で世界初演された作品。同作は東日本大震災をきっかけに構想され、人間中心主義の逸脱をテーマにした作品で、今回は約3年ぶりの東京公演となる。出演者には、青柳いづみ、安藤真理、板橋優里、原田拓哉、矢澤誠、米川幸リオンが名を連ねた。

上演に向け、岡田は「その上演の届け先が、いま・ここ、ではない。そのような演劇をつくる必要性に駆られて、金氏徹平氏ほか参加メンバーすべてのセンスの結集として、チェルフィッチュは『消しゴム山』をつくりました。『消しゴム山』は、はてしない未来に向けて、人間を越えて、放射する演劇です」と思いを述べた。

また金氏は「“不安もしくは不安定な時代”という言い方がありますが、僕の知っている限りでも歴史的にも、そうでなかった時など一瞬も無かったのではないかと思います。この数年で人類が共通して経験している、もしくは目撃している事態はそれまでの時間や空間、人間とそれ以外の関係についての認識を変化させるのに十分なインパクトがあったことは認めざるをえませんが、やはり今でも同じようにずっと世界はひっくり返り続けてもいます。そして、この早過ぎた傑作はどこに着地するのか? もしくは漂い続けるのか? 恐ろしくも楽しみです。人間もしくは自分以外の時間の存在について考える、人間もしくは自分に向かっていないものと関係を作るという初めから矛盾を抱えた試みが、新たな火種にも、新たな調和への糸口にもなり得る作品だと自負しています」とコメントした。チケットの一般販売は、4月13日10:00にスタート。

なお本公演では、チェルフィッチュ初のクラウドファンディングが実施される。その収益は、公演開催や公演アクセシビリティの充実などに向けた費用に当てられるほか、達成状況に応じて、若者向けの招待およびバックステージツアーや、ワークショップなど、舞台芸術界の未来に向けて還元される。

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