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駒木根葵汰&新原泰佑のトリセツ「話しかけてもいい?黙っていたほうがいい?」

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左から)新原泰佑、駒木根葵汰 (撮影:映美)

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ボーイズラブドラマの撮影現場で起こる、俳優同士の恋を描いた『25時、赤坂で』。夏野寛子による大人気原作が、駒木根葵汰&新原泰佑のW主演でドラマ化される。

撮影にクランクインする前におこなわれた取材で、まだ対面して間もない二人の“阿吽の呼吸”っぷりが伝わってきた。

俳優として、新たな世界へ飛び込む

――『25時、赤坂で』で描かれるのは、駒木根さん演じる羽山麻水と、新原さん演じる白崎由岐の間で起こる、ボーイズラブドラマの撮影現場を舞台にした俳優同士の恋愛模様です。原作や脚本を読まれたうえで、惹かれたポイントについて教えてください。

駒木根葵汰(以下、駒木根) 脚本を読んだあとに原作を読んだのですが、俳優同士の恋愛という設定がすごく新しいな、と思いました。僕自身まだまだ俳優として若手で、芸能界のことをすべて知っているわけではないんですけど、私生活のことも配慮しなくちゃならない世界なんだ、と少しずつわかってきて。きっと、登場人物たちに共感できる部分があると思いましたし、シンプルにこの二人の恋愛がすごく素敵だなと思いました。

新原泰佑(以下、新原) この漫画で描かれている撮影現場の様子って、スタッフさんの配置だったり、メイクを直すタイミングだったり、「あるある!」なポイントが詰まっていておもしろいんです。それをドラマで表現するとなるとより一層、細やかな「あるある」が表現できるんじゃないかと思っていて。きっと、これまで見たことのないような、本当に芸能界に入り込んだような世界をお届けできるんじゃないかと思います。

――本作への出演が決まったときは、どんなお気持ちでしたか?

駒木根 今年初めに僕のレギュラーのラジオで、ゲストに来てもらった同じホリプロのパシンペロンはやぶささんに今年の運勢を占ってもらったんです。「2024年、駒木根くんはあんまり良い年じゃないかも」と。「開運のためには、新しい世界に飛び込んでみること」って言われたんです。

あまり占いとかは信じない方なんですが、その言葉がずっと心にあったタイミングで、本作のオファーをいただきました。これまでご縁のなかったボーイズラブ作品という新しいジャンルに飛び込めることは、僕自身にとっても、また俳優人生においても楽しいことなんじゃないかな、と思ったんです。

何よりも「俳優同士の恋愛物語」という点に一番惹かれて、ぜひよろしくお願いします! とお受けしました。

新原 僕はこれまで何作かボーイズラブ作品に出させてもらっているんですが、恋愛をする役柄は今回が初めてなんです。そういう意味では、僕自身も新しい世界に飛び込むような気持ちです。人気原作でファンの方も多いのでプレッシャーも強く、緊張しますが、駒木根さんと手を繋いで、一緒に新しい世界に飛び込んでいければと思っています。

役柄とリンクする、作品づくりへの熱量

――原作の第一話で、ドラマのオーディションを受けた白崎が「自分が演じる役との共通点は?」と聞かれるシーンがありますが、それぞれご自身が演じる役と似ているところはありますか?

新原 僕が思うに、白崎はすごく不器用でまっすぐで、お芝居に対しての熱がある人。彼の「俺にはこれしかないんです」「俺にはこの仕事しかない」っていうセリフが、すごく印象に残っています。

僕を含めてどの俳優さんも、一つの作品にかける熱量をものすごく大事にしています。自分が演じることによって、もっとこの作品を良くしたいという気持ちが強い。そんな思いを持って芝居をしているので、この仕事に懸ける思いの強さは、白崎と共感できる部分だと思います。

(C)「25時、赤坂で」製作委員会
(C)「25時、赤坂で」製作委員会

駒木根 羽山と同じように、僕自身もスカウトされてこの世界に入ったので、彼の考えることに近しいものを感じています。ありがたいことに、この世界に入ってからさまざまなお仕事をさせていただいていますが、当初はまさに右も左もわからない状態で。結構、必死にもがいていた部分があったんですよね。

でも、そんなときに感じることや悩みって、なかなか家族や友人には相談できない。話しても共感してもらえないかも、と感じて、自分のなかに押し込める想いがたくさんありました。羽山もそういった感情を抱えているんじゃないか、と想像しながら演じたいと思っています。

キービジュアル撮影時に感じた「阿吽の呼吸」

――本作が実写化されるニュースとともに、原作イラストを再現したキービジュアルも解禁されています。撮影時の感想を教えてください。

駒木根 キービジュアルの撮影時に初めて新原くんと対面しました。上半身裸での写真も撮ったよね?

新原 撮りましたね!

駒木根 初めましての方たちの前で上半身をさらけ出しながら撮影したのが、すごく新鮮でした。少し緊張しましたが、何より原作のビジュアルを忠実に再現することにこだわっていたので、試行錯誤しました。ちょっと顎を上げたり、顔の角度を変えたり。

新原 指一本の動きについても、人差し指をちょっと上げて、小指と親指をちょっと立てて……とか、二人で写真を見ながらやりましたね。スタッフの方とディスカッションしながら、時間をかけて丁寧に撮影しました。

僕は漫画やアニメが大好きで、二次元オタクというのもあり、漫画のビジュアルを細部まで再現するっていうのは胸熱ですごく嬉しかったんですよ! 現場のスタッフさんたちの熱の入り方にもモチベーションが上がって、この座組でよかったな、と感じた瞬間でもありました。

(C)「25時、赤坂で」製作委員会

――キービジュアル撮影の現場が、お二人の初対面だったんですね。お互いのファーストインプレッションはどんな感じでしたか?

駒木根 新原くんは、すっごく明るくて、フレッシュな人です。僕は口数が少ないタイプなので、初めて会ったときも率先して話しかけてくれて、すごく助かりました。僕にないものを補ってくれる人、という印象です。

新原 僕は駒木根さんのこと、すごく特別なオーラを持っている方だな、と思いました。一緒にキービジュアルを撮影しているときも思ったんですけど「あ、僕、いまこの人が考えていることがわかる」って。

確かに駒木根さんは口数が少ないタイプですけど、言葉がなくても、思っていることが自然と相手に伝わる不思議なオーラがある人。「どうしてそんなオーラが出せるんだろう?」って思いながら撮影していました。

――具体的に、どういう瞬間にそう感じたんですか?

新原 なんだろう……。たとえば今日みたいに、取材で写真を撮ってもらうときも、駒木根さんを見ていると「もしかしたらこの人、いまポーズを変えたいんじゃないかな?」ってわかる瞬間があるんです。だから僕もそれに合わせて、自然と動ける、というか。

これって、当たり前のことじゃないと思うんです。違う人間同士だし、これが上手くいかないこともあるけど、駒木根さんとは最初から波長が合ったように感じました。今後、羽山と白崎を演じていくうえでも、すごく大事な部分なんじゃないかと思います。

これから撮影をとおして、もっと駒木根さんを観察して、いろいろなことを知りたいなと思いました。

――駒木根さんは、どんな風に感じましたか?

駒木根 正直、そこまで深く考えてませんでした(笑)。でも、いま思い返してみると……確かに自然と同じタイミングで動いてるなって、肌で感じていました。本当にやりやすかったですね。阿吽の呼吸を感じました。

駒木根&新原、共通の趣味は?

――趣味や好きなものなど、お互いの共通点はありますか?

駒木根 お互いに、アウトドアな趣味でいうと登山が好きですね。しっかりした山登りではなく、散歩の延長線上でフラフラ歩くのが好き。

新原 インドアな趣味だとゲームですかね。やっているゲームは違うけど。あとは、料理かな?

駒木根 そうだね! 僕は最近、ちょっと食事制限をしているので、ヘルシーな料理が多いんですけど。ラジオ繋がりで、『M!LK』の吉田仁人から「アウトドアスパイスほりにし」っていう調味料をいただいたんです。それ以来、お皿にもやしとキャベツを並べて、そのうえに鶏肉や豚バラを敷いて、ほりにしをパパッとかけて電子レンジでチンするっていう料理をずっと食べてます。これが美味しくて!

新原 僕も最近は食事制限をしてたんですけど、前に自宅で角煮をつくってみたら、本当に美味しかったです! 低温でじっくり火を通したら、箸で持てないんじゃないかってくらいにトロットロに仕上がりました。お米が進む進む。

駒木根 それって減量中につくったの?

新原 さすがに減量前です(笑)!あと僕は、調味料だったら『魔法のスパイス マキシマム』が好きです!

撮影前に知っておきたい、二人のトリセツ

――本作でお二人がそれぞれ演じられる、羽山麻水と白崎由岐の関係性は、なかなかお互いに本音を言えない、素直になれない二人です。駒木根さんと新原さんは、相手に対して素直に感情表現できるタイプですか?

駒木根 難しいですね……。言おうと思っても、なかなか言えないタイプかもしれない。素敵な関係性でいること自体が僕にとっての幸せなので、それが崩れてしまう可能性があるなら……たとえそれが小さな可能性であっても、一歩は踏み込みづらいかな。

新原 僕も、ハッキリ言うタイプではあるんですけど、できれば良い関係性を保ちたいので……すごく些細なことだったら言わないかなあ。それか、なるべくオブラートに包んで伝えるかも。

相手に対する違和感が重なって、自分のなかにある相手への好意が薄れてしまうのが嫌なので、それを避けるために伝える。お互いのことを理解したうえで、次のステップに進むために言葉にする、という感じですかね。

――現在はクランクイン前ですが(取材は3月中旬、クランクイン前に実施)、撮影に入られる前に、お互いに知っておきたいことはありますか? たとえば「お腹が空いたら無口になっちゃう」といった、取扱説明書のような。

駒木根 無口でボーッとしていることが多いので、不機嫌に思われがちなんだけど、ただいろいろ頭のなかで考えてるだけだよ! って伝えておきたいかも。

新原 そうなんだ、それは聞けて良かった! やっぱりW主演だから、やりやすい現場をつくっていきたいですもんね。ちなみにそういうときって、話しかけてもいいの? そっとしておいたほうがいい?

駒木根 もう、全然大丈夫! 駄目だったら「ちょっと待って」って言うから。

新原 ありがとう、それは遠慮なく言ってね。僕は、何かあるかなあ……。たとえば、僕がすごくペラペラおしゃべりになっているときは、頭のなかで違うことを考えてるかも。

駒木根 え、それって、その言葉が僕に向いている可能性もある?

新原 いや! まったく関係ないことを「こうですよね、あれはこうですよね!」って早口でガンガン話しているだけ。でも頭のなかでは「みんな大丈夫かな~?」ってまったく違うことを考えてるんです。

駒木根 それは……無視して大丈夫なの?

新原 大丈夫! 僕ね、無言な状態が苦手なんです。不安になっちゃうんだと思う。その場にいるみんなが楽しんでるかどうかを考えちゃう。だから、新原の喋りが多くなってきたら「きっとこの人、盛り上げようとしてるんだな~」って思っておいてください。

駒木根 オッケー! でもそれって、線引きが難しいよね?

新原 あんまり深い意味はないので、もし気づいたら、温かく見守ってください。

取材・文:北村有 撮影:映美
ヘアメイク:(駒木根さん)吉村健(新原さん)岩村尚人 (SPIELEN)、スタイリング:(駒木根さん)千葉良(AVGVST)(新原さん)秋山貴紀

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