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「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『アクアマン』

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、和製ジェイソン・モモアこと宮川が『アクアマン』をプッシュします。

参考:『アクアマン』大ヒットで生ける伝説へ 予測不能な天才監督ジェームズ・ワンの凄さの本質を紐解く

 2013年の『マン・オブ・スティール』から始まり、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)、『スーサイド・スクワッド』(2016年)、『ワンダーウーマン』(2017年)、『ジャスティス・リーグ』(2017年)と続いて、6作目のDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)作品となるのが本作『アクアマン』だ。

 だが、日本版ポスターを見たらわかるように、「DC」の文字はどこにもない。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で初登場(カメオ出演)し、『ジャスティス・リーグ』ではバットマン(ベン・アフレック)やスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)らとともに、スーパーヴィランであるステッペンウルフに立ち向かった、ジェイソン・モモア演じるアクアマンだったが、今回の単独作品に、ジャスティス・リーグのメンバーは一切登場しない。本作は、DCコミックスのキャラクターたちが実写映画でクロスオーバーするDCEU作品というよりは、より独立した作品として製作されているのだ。

 そんな本作の監督を任されたのは、2004年のスリラー映画『ソウ』で一躍その名を知らしめたジェームズ・ワン。『ソウ』以降も『インシディアス』や『死霊館』など、監督・製作者として、ホラー/スリラー映画を手がけながら、2015年の監督作『ワイルド・スピード SKY MISSION』の大ヒットでハリウッド稀代のヒットメーカーとなった彼が、ついにアメコミ映画に参入することになったわけだが、この人選がまさにツボ。ジェームズ・ワン監督の醍醐味とも言えるホラー的な演出もあれば、『ワイルド・スピード SKY MISSION』で見せたような大迫力のアクションシーンや人間ドラマもある。一方で、海底王国のセットや海中でのバトルシーンは今までに見たことのないような度肝を抜かれるもので、アクアマンのコミカルなキャラクター造形も含め、まさにジェームズ・ワンの集大成的な作品になっていると言えるだろう。

 『インシディアス』シリーズや『死霊館』シリーズでもジェームズ・ワン監督とタッグを組んできたパトリック・ウィルソンが、アトランティス帝国の王で、アクアマンことアーサー・カーリーの義理の弟オーム/オーシャンマスターを演じているのも、ファンにとっては嬉しいキャスティング。兄役のジェイソン・モモアが39歳で、弟役のパトリック・ウィルソンが45歳とはどう言うことだとツッコミたくもなるが、さらに驚くのは51歳のニコール・キッドマンが2人の母であるアトランナを演じていること。そんな現実的な問題はどうでもよくなってしまうほど、『アクアマン』には恐ろしいほどの力が詰まっているのだ。

 『アクアマン』以降、DCEU作品は『シャザム!』(4月19日日本公開)をはじめ、ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)が主人公の『Bird of Prey(原題)』(2020年2月全米公開予定)、『ワンダーウーマン』の続編『ワンダーウーマン1984(原題)』(2020年6月全米公開予定)、ベン・アフレックが降板した『The Batman(原題)』(2021年6月全米公開)などが続くが、『ダークナイト ライジング』の記録を超え、DCコミックス原作映画史上最大のヒットとなった『アクアマン』が、今後のDCEUの路線に何らかの影響を与えることは間違いないだろう。DCEU、そしてジェームズ・ワン監督の今後においても、『アクアマン』は重要な作品になるに違いない。(リアルサウンド編集部)