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「21世紀の女の子」はお祭り映画?石橋静河、瀧内公美、朝倉あきが舞台挨拶に登壇

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「21世紀の女の子」舞台挨拶の様子。左から山戸結希、安川有果、石橋静河、瀧内公美、朝倉あき、竹内里紗。

オムニバス映画「21世紀の女の子」の舞台挨拶が、本日2月10日に東京・テアトル新宿で行われた。

プロデュースを担当した山戸結希を含む女性監督たちが、“自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーが揺らいだ瞬間が映っていること”というテーマを、各自8分以内の短編で表現した本作。この日行われた舞台挨拶にはキャストの石橋静河、瀧内公美、朝倉あき、監督の安川有果と竹内里紗、そして山戸が登壇した。

「Mirror」の監督を務めた竹内は、同作に出演した瀧内について「オーディションでお会いしたときにカッコよかったんです。でもカッコいい中に繊細さも見えて、想定していた脚本にぴったりでした」と回想。そして瀧内と対峙する役を演じた朝倉については「対照的に、朝倉さんは繊細さの中に強さがあるんです」と語った。瀧内は「『女の子』とか『女性』というものにすごく縛られるんじゃないかと最初は不安だったんですけど、竹内監督は人間を見つめている人でした」と話し、朝倉は「台本を読んだときに持ったイメージが、監督とお会いしても変わりませんでした。まっすぐな方で、現場で見ていてもとにかくカッコよかったです」と述べる。

「ミューズ」を監督した安川は、同作に出演した石橋を「いい意味で『女優』という言葉が似合わない。言葉でまとめられることが似合わない、自由な空気をまとっている人です」と述懐。「男性によって虚構化されてしまった女性の別の側面を引き出す役にふさわしいのではと思い、お願いしました」と続ける。石橋は「女の子が男の子を好きになる、男の子が女の子を好きになるというところからは外れているけど、安川さんの脚本には、そういうものを超えて人が人を好きになるということが純粋に描かれていました」と語った。

石橋は「21世紀の女の子」を「この物語のこの人は私だなとか、こういう人もいるんだとか、私はこうだったかもしれないとか、いろんな観方ができる作品。好きな作品や女優や俳優を見つけられる、お祭りのよう映画です」と説明。瀧内は「女の子がたくさん出てきますけど、いろんな生き方があって、8分では伝えきれないものもあるけど、15人の監督の思いが詰まっているので、ぜひ宣伝してください」と観客に呼びかける。朝倉は「皆さんがこの15本をどのように受け取って帰られるかわかりませんが、自分の中にある未成熟な思いを表現する勇気を持ってもらえればいいなと思いました」と述べた。

最後に山戸は「『21世紀の女の子』はいくつものまなざしが交差している作品です。一方通行的にすべてを記録してしまうカメラという暴力装置を介した緊張関係の中で、それでも傷付け合わないように相手を慮る。そういったことに向き合った『ミューズ』と『Mirror』だからこそ、その反動からか今日は優しい舞台挨拶になったのだと思います」とコメント。司会進行役を務めながらも、あふれる思いを熱っぽく言葉に乗せていた。

「21世紀の女の子」は、テアトル新宿にて公開中。2月15日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次上映される。なお山戸が監督を務めた「ホットギミック」は、6月28日より全国で公開。

(c)2019「21世紀の女の子」製作委員会