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『グッドワイフ』吉田鋼太郎との戦いに終止符 唐沢寿明を罠にはめた黒幕が明らかに

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リアルサウンド

 常盤貴子が主演を務める日曜劇場『グッドワイフ』(TBS系)が、2月10日に第5話を迎えた。

参考:<a href=”https://www.realsound.jp/movie/2019/02/post-313143.html”>『グッドワイフ』北村匠海が抱えるコンプレックスが明らかに 常盤貴子との関係性にも変化が</a>

 前半戦クライマックスとなった第5話で明らかになるのは、蓮見壮一郎(唐沢寿明)を贈収賄の容疑にはめた黒幕と思わしき人物。それは、内閣官房副長官の南原次郎(三遊亭円楽)だった。蓮見の元部下である佐々木達也(滝藤賢一)が調べあげやっと辿り着いた一本の線。公式ホームページの人物相関図にも、新たに南原が追加されており、「検察庁のOB であり検察に顔が利く人物。今回の壮一郎の事件に関しても、重要な情報を握っているようで…」「人のよさそうな笑顔とリーダーシップを発揮する長けた話術を持つと同時に、ひと癖もふた癖もある男」とあることからも、今後蓮見、佐々木にとって手強い相手となっていきそうだ。

 そして、第5話のラスト5分では、脇坂博道(吉田鋼太郎)が蓮見の家に盗聴器を仕掛けていたことが発覚。脇坂の妻・怜子(峯村リエ)が熟年離婚の相談を弁護士として蓮見杏子(常盤貴子)を選んだのが事の発端だ。怜子は壮一郎の妻である杏子を弁護士に選べば、離婚が上手く運ぶと知り、事務所を訪れたのだ。さらに怜子は脇坂の自宅PCのパスワードを解き、壮一郎のデータフォルダを確認。そこから知り得た情報を明かさないという条件のもと、離婚は成立の方向へ進んで行く。

 しかし怜子は杏子に、脇坂が蓮見家を盗聴したデータがPCに存在していたことを打ち明けるのだ。壮一郎を起訴まで追い込むことを執念としていた脇坂であったが、身から出た錆によって壮一郎は、保釈へと向かって行ってしまう。

 昨年、社会現象を巻き起こし現在でもブームが続いている『おっさんずラブ』(テレビ朝日)にて、“部長”ことヒロイン・黒澤武蔵を演じ、再び注目を浴びている吉田鋼太郎。今年で還暦を迎えた吉田は、舞台俳優として蜷川幸雄が演出するシェイクスピア作品、『アントニーとクレオパトラ』や『ヘンリー四世』では主演を務めるなど、名高い評判を受けている。テレビドラマとしては、2016年放送の『東京センチメンタル』(テレビ東京系)で初の主演作を好演。つまり、近年になって再びブレイクを果たした俳優といっても過言ではない。吉田が演じる脇坂は、人間くさい役柄だ。ライバルである蓮見を起訴に追い込むため、盗聴という違法捜査にまで手を染める。結果、保釈という末路に脇坂は書類を撒き散らし、感情を露わに。還暦から滲み出る渋さと激情的な役柄を演じ分けるその振り幅が、吉田の魅力だと改めて再認識させられる。

 物語は第6話、後半戦へ。保釈してくる壮一郎を前に、「話がある」と杏子に切り出した多田征大(小泉孝太郎)との展開も気になるところ。また、冒頭で人物相関図に南原が追加されていると記したが、もう一人新たに加わっている人物が壮一郎との女性スキャンダルを報じられた遠山亜紀(相武紗季)。「騒動が収まりつつあった中、再びインタビューを受けて暴露する」とあることから、壮一郎らの前に立ちはだかることになるだろう。折り返し地点を迎えた『グッドワイフ』は、どのようなラストに向かっていくのか。  (文=渡辺彰浩)