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優勝者が失格する波乱の「第1回もう中学生大会」熱中症に注意しつつ無事閉会

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ニュース

ナタリー

オープニングで台本通りの掛け合いを披露するもう中学生と松尾アトム前派出所。

昨日2月11日、東京・ルミネtheよしもとにてもう中学生が主催する「第1回もう中学生大会」が開催された。

「第1回もう中学生大会」は大会実行委員長のもう中学生が考案したさまざまな競技で芸人たちが奮闘するイベント。もう中学生は「M-1、R-1、キングオブコントに続く賞レース。厳かな大会」と説明しつつ、「自然由来のライブです。足湯、もしくは歯科検診のような気持ちで楽しんで」とリラックスして鑑賞するよう客席にアナウンスしてライブをスタートさせた。

今大会に出場する“選ばれし勇者”こと松尾アトム前派出所、相席スタート、マヂカルラブリー、バビロン、永野、おいでやす小田、とにかく明るい安村が客席後方の扉から元気よく入場。まずは国歌斉唱ならぬ「牛乳斉唱」が行われ、「トクトクトク……」と牛乳を注ぐ音を全員で聞くことに。「普通の先輩だったら怒られるからね。芸人を尊敬しているとか言って優しい人集めただけでしょ」(永野)、「俺たちが出てくる前にやっといてくれよ」(安村)などと不満の声も聞こえる中、もう中学生は牛乳がすべて注がれるまで粛々と佇んでいた。

競技に移る前に、まずはそれぞれがショートネタを披露。舞台に設置されたひな壇に着席していた芸人も応援や野次を飛ばしてネタを盛り上げる。おいでやす小田は「大声で言うほどのことではない」とコントのタイトルを述べたあとに「おお!」と大げさに期待する声を浴び、「やりにくいなあ!」と絶叫。さらに「50音のどの文字を言われてもその文字から始まる大声で言うほどのことではないことを言います」というパフォーマンスの際には「ん」「うぉ」「卍」などをリクエストされ弄ばれる。

ライブ開始から30分経過したところで、ようやくもう中学生が開会宣言。しかし「どこよりも早い熱中症に気をつけてほしい」ということでもう中学生は水分や塩分を出場者に勧め、競技はなかなか実施されない。ステージには塩分豊富な梅干しが運び込まれ、芸人たちは赤い照明に包まれながら味わった。また熱中症にはカテキンがいいと聞いたもう中学生は、出場者にミネラルウォーターを用意していた一方で、自身は2リットルペットボトルの緑茶をスタンバイ。すでに半分以上減っていたことから、永野に「リハでけっこう飲んじゃってるじゃん!」と鋭く言い当てられ苦笑いした。

いよいよ最初の種目へ。「もうSASUKE」と題し、劇場内に張り巡らされた「SASUKE」風の手作りコースで芸人たちがタイムを競う。一斉にスタートするが、出場者からは「『位置について』ってどこが位置だよ!」「前にいる奴がそのまま勝つだろ!」と苦情が。その訴えの通りに先頭にいた安村がそのままゴールテープを切りシュウマイシール(=ポイント)を獲得した。

続く競技は「へい!らっしゃい!」の言い方がほかの出場者と同じようになってはいけないという、判断基準がひどく曖昧な「かぶっちゃダメよ!へい!らっしゃい!」や、大喜利的回答が求められているのか真剣に答えるべきなのかわからない「もう中クイズ」、答案用紙をろくろ首に覗かれてはいけない「ろくろ首のカンニングを防げ!」といったオリジナルのもの。装置もお手製で、もう中学生は左手に自作のろくろ首、右手にビデオカメラを構え、出場者の答案を撮影していく。不便そうに動き回るもう中学生に、安村は「ろくろ首にGoProを付けてるとかじゃないんだ!?」と驚き。後半、諦めたもう中学生はろくろ首を壁に立てかけ、ただビデオカメラを回す男と化す。そんなルール無用の空間を味わった永野は「元気だった頃のバラエティみたい」とこぼした。

さまざまなバトルが繰り広げられ、優勝はどの競技でもポイントを獲得できなかった松尾アトム前派出所に決定。「故郷が同じだからだろ!」「出来レースだ!」などと不満が噴出する中、もう中学生は「長野からバスタ(新宿)まで来ていただいて。しかも今日がルミネ初舞台」と理由を述べる。優勝した松尾アトム前派出所には巨大な“信玄餅1年分”が贈られたが、逆転を狙った相席スタート山添が次回への意気込みを真摯に語るとこれを奪うことに成功。松尾アトム前派出所は再び取り返そうとしてコメントするも要領を得ず、優勝から一転、「失格」の烙印を押されてしまった。

エンディングでは「お笑い界のすごい人」ことジョイマン高木のメッセージに全員で耳を傾ける一幕も。音声のみであのラップを聞かされる異様な時間が流れ、もう中学生は「第1回もう中学生大会2」の開催を期待し一本締めで大会の幕を下ろした。