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=LOVE初のアリーナツアーで「出し切れました!」7周年コンサートは過去最大のKアリーナ横浜で

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「=LOVEアリーナツアー2024『Tell me what's more than "LOVE"』」ファイナル公演の様子。(c)YOANI / ソニー・ミュージックレーベルズ

=LOVEのアリーナツアー「=LOVEアリーナツアー2024『Tell me what's more than "LOVE"』」が4月14日に東京・有明アリーナでファイナルを迎えた。

ハードロックチューンで勢いよく開幕

=LOVEがアリーナツアーを開催するのはこれが初。2月3日の兵庫・ワールド記念ホール公演を皮切りに、全4会場でアリーナコンサートならではの華やかなパフォーマンスが繰り広げられた。4月13日と14日にわたって行われた有明アリーナ公演では、2日間で約1万人を動員。ツアー全公演を合わせると約5万人が来場した大規模なツアーとなった。この記事では有明アリーナ公演の2日目の模様をレポートする。

ライブは高松瞳がセンターを務めるハードロックチューン「Junkies」で勢いよくスタートする。曲が始まると同時にきらびやかな紙吹雪がステージから発射され、場内のテンションは瞬時に沸騰。花道を駆け抜けてセンターステージに移動したメンバーが会場の全方位に向けて「We are the イコラブ」と力強く自己主張すると、観客は一体感のある声援でそれに応えた。=LOVEは勢いそのままに2曲目「Be Selfish」のパフォーマンスに移り、高く上昇するセンターステージの上で緩急の効いた切れ味鋭いダンスを踊る。「ウィークエンドシトロン」ではトロッコに乗り込んで場内を巡り、手を振りながら会場中に笑顔を届けた。

≠MEのユニット曲カバーに興奮の歓声

続くユニット曲のコーナーは大谷映美里、佐々木舞香、野口衣織、諸橋沙夏による「どこが好きか言って」で幕開け。関係の終わりを予感しながらも、彼との恋愛をあきらめきれない葛藤を描いた恋愛ソングを、4人は椅子を使ったしなやかな振付に合わせてしっとりと歌い上げた。ここからは姉妹グループ≠MEのユニット曲がカバーされ、レアなステージに客席から興奮の色がにじんだ歓声が上がる。まずは音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、山本杏奈がカオスな歌詞や目まぐるしい展開が特徴の「ウルトラレアキッス」を披露し、続く「#おふしょるにっと」では大谷、大場花菜、瀧脇笙古、諸橋がオフショルダーのニット衣装でキュートに歌唱。さらに高松と野口が、≠MEの永田詩央里と本田珠由記による“しおみる”コンビと同じ衣装で登場し、ロックンロールサウンドの楽曲「2時半ろけんろー」で甘い歌声を響かせた。

ファンから人気の高い≠MEの楽曲「君はスパークル」を佐々木がソロで熱唱すると、客席の歓声はより一層大きなものに。ユニットコーナーの最後には、最年少メンバーの齋藤が自身のソロ曲であるダンスナンバー「Kiara Tiara」を披露し、ガールクラッシュ感全開の力強くクールなパフォーマンスで会場中の視線を釘付けにした。この流れでライブはダンストラックへと突入。「Poison Girl」「狂想カタストロフィ」や、最新シングル「呪って呪って」の収録曲で、佐々木をセンターに据えた「誰にもバレずに」とシリアスな世界観のナンバーが連続し、観客は真に迫るようなメンバーの表現力にただただ圧倒された。また、最新シングルからは齋藤がセンターを務める切ない卒業ソング「君の第3ボタン」もセットリストに。センターステージで歌うメンバーに大量の桜の花びらが降り注ぎ、幻想的な光景が広がった。

バンドセットでライブの迫力がさらに増大

公演後半はステージに楽器がセッティングされ、超絶技巧の生バンドをバックにしたパフォーマンスによりライブにさらなる迫力がもたらされる。このバンドセットブロックで最初に披露されたのは、野口がセンターを務める最新シングルの表題曲で、「呪うことで私のことをより深く愛してほしい」と願う“ダークな究極のラブソング”「呪って呪って」。バンドが奏でるジャジーなサウンドに乗せ、メンバーはマイクスタンドを用いながら狂気的なステージを展開した。

このほか、=LOVEとバンドメンバーは“最高のドライブデート”をテーマにしたラブソング「『ドライブ デート 都内』」や、青春ソング「青春"サブリミナル"」などを駆け抜けるようにして畳みかけていく。思い出深いデビュー曲「=LOVE」の曲中には、リーダー山本杏奈が「これからもずっとイコールな関係です。みんな、大好きだよ!」と客席に向けて叫び、それに合わせて銀テープが盛大に放たれた。続く「探せ ダイヤモンドリリー」では“ガチ恋口上”を叫ぶファンに向け、メンバーがセンターステージからマイクをかざす。さらに彼女たちが一緒に歌うように笑顔で促すと、観客はすぐさま声をそろえてシンガロング。観客全員の心がひとつにまとまったかのような、強い幸福感が会場に広がった。

特報映像に興奮と歓喜の声

アンコールでも「今、この船に乗れ」を歌いながらサインボールを投げたり、「Oh!Darling」で思い切りタオルを振り回したりと熱量の高いパフォーマンスを続け、勢いを緩めることのない=LOVE。高松は「みんなの歓声とペンライトの応援がすごすぎて、幸せになりながら全部出し切れました!」と笑顔を弾けさせた。そして彼女たちがフィナーレの楽曲へ移ろうとした瞬間、会場のスクリーンに突如として特報映像が。9月7日に過去最大規模のキャパシティとなる神奈川・Kアリーナ横浜でデビュー7周年記念コンサートが開催されることが発表された。この知らせを受けて観客は大きく高揚し、メンバーも驚きの声を上げた。

会場全体と喜びを分かち合った=LOVEは、ライブの人気曲「この空がトリガー」を歌唱してステージをあとにするも、その後再び観客の前に姿を現し、ダブルアンコールへとなだれ込む。大ボリュームとなったファイナル公演のラストを飾ったのは、メンバーが手を取り合って一丸となり、目標に向かって突き進むことを歌った決意表明のナンバー「笑顔のレシピ」。パフォーマンスが終わると、この曲でセンターを務める山本は「10人全員で完走できたね!」と声を弾ませつつ、初のアリーナツアーを無事に終えられた安堵からか感極まった様子を見せた。そして会場を去るファンの顔にもメンバーと同じような充足感が満ちていた。

なお、前日4月13日の有明アリーナ公演では、昨年秋に埼玉・さいたまスーパーアリーナにて開催された「=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の映像商品が6月26日にリリースされることが発表された。

セットリスト

=LOVE「=LOVEアリーナツアー2024『Tell me what's more than "LOVE"』」2024年4月14日 有明アリーナ

01. Junkies
02. Be Selfish
03. ウィークエンドシトロン
04. ヒロインズ
05. どこが好きか言って / 大谷映美里、佐々木舞香、野口衣織、諸橋沙夏
06. ウルトラレアキッス / 音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、山本杏奈
07. #おふしょるにっと / 大谷映美里、大場花菜、瀧脇笙古、諸橋沙夏
08. 2時半ろけんろー / 髙松瞳、野口衣織
09. 君はスパークル / 佐々木舞香
10. Kiara Tiara / 齋藤樹愛羅
11. Poison Girl
12. 狂想カタストロフィ
13. 誰にもバレずに
14. 君の第3ボタン
15. 呪って呪って
16. いらない ツインテール
17. 「ドライブ デート 都内」
18. ナツマトぺ
19. 夏祭り恋慕う
20. 青春"サブリミナル"
21. =LOVE
22. 探せ ダイヤモンドリリー
<アンコール>
23. 今、この船に乗れ
24. Oh!Darling
25. 「部活中に目が合うなって思ってたんだ」
26. お姫様にしてよ!
27. この空がトリガー
<ダブルアンコール>
28. 笑顔のレシピ

=LOVE 7th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT

2024年9月7日(土)神奈川県 Kアリーナ横浜

※高松瞳の「高」は、はしご高が正式表記。

※記事初出時、写真のキャプションに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。