「KAATキッズ・プログラム2024」続報、加藤拓也「らんぼうものめ」に鞘師里保
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「らんぼうものめ」出演者
「KAATキッズ・プログラム2024」の詳細が発表された。
「KAATキッズ・プログラム」は、現代の舞台芸術シーンを先導するアーティストとの新作創作や、質の高い海外作品の招聘など、“こどももおとなも楽しめる”ことを目指すプログラム。2024年度は、7月6・7日に招聘公演「『ペック』fromスコットランド」、20日から28日まで加藤拓也の新作演劇「らんぼうものめ」が上演される。
「ペック」はスコットランドのアーティスト、アンディ・マンリーによる、鳥のさえずりや歌をモチーフにしたノンバーバルパフォーマンス。既報の通り、2月に行われたKAAT神奈川芸術劇場の2024年度ラインアップ発表会のビデオメッセージの中で、マンリーは「私は何度か日本を訪れたことがありますが、あなた達の国が本当に大好きです。『ペック』は、2019年に訪れたときに聞いたり見たりした音やモノからインスピレーションをもらったところがあります。想像力豊かな遊びや私たちが楽しんで作ったおもしろいオブジェクトがいっぱい登場します。ぜひ楽しんでいただき、自分も遊んでみたいという気持ちになってほしいです」と作品の見どころを語った。
また「らんぼうものめ」では、神さまたちの世界に迷い込んだ少年の、ちょっと怖くて不思議な物語が描かれる。本作には鞘師里保をはじめ、安藤聖、金子岳憲、近藤隼、秋元龍太朗、中山求一郎、高田静流が出演する。ラインアップ発表会でのビデオメッセージで加藤は、「神様がらんぼうに振舞っていると思う事があります。どんなできごとを神様のしわざと思うか自由だけれど、言い伝えの神様も、自分に降りかかってきたことも、これが神様のしわざなら、非常にらんぼうです。と同時に、そのような自覚も彼らには無く、それもまたらんぼうです。そんなことが今回の劇の出発点になっています。去年、偶然にも国外でキッズ向けのプログラムを体験する機会がありました。目線は確かにキッズで作られていつつも大人も楽しめる時間で、今回の『らんぼうものめ』もキッズ・プログラムでありつつも、そのような作品になるように取り組んでいきます」と作品への思いを語った。
また鞘師は「近年の加藤さんの作品を積極的に拝見しており、いつか加藤さんの作品に出演したいと憧れていました。身が引き締まるような思いです。けれど、まさか自分が8歳の男児を演じる事になるとは思ってもみませんでした。今作はKAATさんのキッズ・プログラムの企画として上演されます。私の演じる薫平が遭遇するとても奇妙な1日を観客の皆さんとどう体験する事になるのでしょう。自分の身体の状態とかけ離れた役柄をどう演出していただき、自分はどう演じることになるのでしょう。全てが未知数なことに少し怖く感じている事もひっくるめてワクワクする2024年の夏休みです」とコメントした。
さらに「KAATキッズ・プログラム2024」について、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督の長塚圭史は「KAAT神奈川芸術劇場は今夏もキッズ・プログラムをお届けします。劇場を、そして舞台芸術鑑賞を、みなさまの日常の喜びとしてもっと身近に感じて頂くためにも、こどもたちに豊かな観劇体験を提供したい。そんな思いで毎年良質な作品をプログラムしております」と意気込みを述べ、「どちらも、こどもとおとなが一緒に楽しめる作品となります。ご期待ください!」と観客にメッセージを送った。
「ペック」「らんぼうものめ」のチケット一般前売りは5月11日にスタート。
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