カレル・チャペック「白い病」上演に翻訳・阿部賢一「この作品の意義を考えるまたとない機会」
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オフィスリコプロダクション 第8回本公演「白い病」チラシ表
「オフィスリコプロダクション 第8回本公演『白い病』」が、5月29日から6月1日まで東京・中野スタジオあくとれで上演される。
これは、カレル・チャペックの戯曲を、銀ゲンタの演出で立ち上げるもの。作中では、未知の感染症が蔓延した世界を舞台にした物語が描かれる。唯一の治療法を知るという医師は「争いをなくしたら治療法を教える」と条件を出すが、その願いは聞き入れられずに情勢は悪化し……。
翻訳の阿部賢一は「チャペックの戯曲『白い病』は、第二次世界大戦前夜の1937年に発表された。新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた2020年春、『パンデミック』を描く作品の先見性に衝撃を受け、私はこの作品を訳出しはじめた。だが、その後、ふたたび衝撃を受けることとなった。『戦争』を描く本作の設定が、ウクライナやガザで現実のものとなったからである。それゆえ、今回の上演は、この作品の意義を考えるまたとない機会となるだろう」とコメントした。
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