ドリアン・ロロブリジーダ「いろいろ世界の見え方も変わってくるのでは？」　シンフォニック・コンサートを9月に開催

絶対的な歌唱力と存在感を持つ、ドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダによる『ドリアン・ロロブリジーダ シンフォニック・コンサート〜My Favorite songs with the Symphony〜』が2024年9月20日(金) に浜離宮朝日ホール（東京都中央区）で開催される。

今回のコンサートについて、ドリアンは「バンド編成でのコンサート経験はあるのですが、ヴァイオリンやチェロなどクラシックのエッセンスを持つ楽器の方と一緒にステージをやるのは今回が初めて。また、浜離宮朝日ホールというクラシック音楽ファンなら必ず知っている、素晴らしいホールでドリアン名義でコンサートをするなんて。かすかな緊張とともに、それを遥かに上回るワクワクで満たされております。純粋に楽しみですね」と話す。

今回は、ドラァグクイーンの「ドリアン」による歌唱に加え、本名である「MASAKI」としても歌を披露するそう。その意図を尋ねると、「ドリアンが歌う“女歌”、すっぴんのMASAKIが歌う“男歌”。違いがあるようでないようなものではあるんですが、同じ人間から発せられている歌声でも、側（がわ）が違うとどういう風に聞こえてくるのだろうという面白みも味わっていただけるかなと思っています」といい、「ゴージャスで美しいドリアンさん、スタイリッシュなMASAKIさんのルックにもご注目ください」。なお、セットリストは「蓋を開けてからのお楽しみ」だというが、タイトルで「My Favorite songs」と謳っているように、ドリアンが今まで人生で愛してきた、昭和・平成を彩る歌謡曲やJ-POPが披露される予定だ。

今年、かねてから交際していたネイリストのキラさんと結婚したドリアン。「彼にはステージを手伝ってもらったり、送り迎えをしてもらったり、サポートをずっとしてもらっていたので、入籍したことによる変化はあまりないですね」という。ただ、「映画『エゴイスト』の公開の影響が大きいと思いますが、ドリアンの活動として、毛色の違うものにたくさんチャレンジさせていただけるようになりました」。今後の活動の展望を尋ねると、「ミュージカルに出たいという思いがずっとありますね。ドラァグクイーンのドリアンとして使ってくださる作品だったり、あて書きしてくださる作品だったりがあったらいいなぁと思っているんです」と話した。

改めて観客へのメッセージを求めると「弦楽四重奏、そしてピアノ・ベース・ギターといった演奏家のみなさんとドリアンとのコラボレーションが1番の見どころかなと思います。流麗なクアルテットの音と、ドリアンの押し付けがましい歌声がどんなケミストリーを生むのか。フルバンドになったときに豪奢な響きになるのか。世界クラスのホールでそれがなされるところをぜひ目撃・体感していただくのは、損にはならないと思います」と話す。そして「ドリアンを知らない人も、一風変わった極彩色のエンターテイメントを味わっていただくと、いろいろ世界の見え方も変わってくるのではないかしら。悩まれている方、ぜひ足を運んでいただければありがたいです」。

取材・文：五月女菜穂

＜公演情報＞
ドリアン・ロロブリジーダ　シンフォニック・コンサート～My Favorite songs with the Symphony～

公演日程：2024年9月20日(金) 19時開演（18時半開場）
会場：浜離宮朝日ホール

チケット情報：
https://w.pia.jp/t/durian-lollobrigida/