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サプライズに涙腺崩壊! GR東葛・田中史朗が今季限りで17年間現役生活に別れ

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(写真左より)松島幸太朗(東京サンゴリアス)、田中史朗(グリーンロケッツ東葛)、松田力也(埼玉ワイルドナイツ)

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必死に涙を堪えていたが、最後の最後、ともに戦った後輩たちのサプライズ登場に涙腺は崩壊した。4月24日、グリーンロケッツ東葛のスクラムハーフ(SH)田中史朗が今シーズン限りの現役引退を発表。公式戦147キャップ、日本代表75キャップを誇る39歳は「私、田中史朗は今シーズンの終了を持ちまして、現役を終了することを決めたので、ご報告させていただきます。17年間という長い時間でしたが、最高に幸せな時間でしてた。この小さい身体でここまでプレーできたこと、日本代表として新たな歴史を築けたことは私の誇りです。たくさんのチームメート、チーム関係者、メディア、そしてファンのみなさま、何より家族のサポートがあってここまで現役を続けられました。本当にありがとうございます。今後はNECグリーンロケッツ東葛のアカデミーコーチとして普及に努めていきます。幸い、幸運なことにエディー・ジョーンズ、ジェイミー・ジョセフ、トニー・ブラウンという素晴らしいコーチが周りにいるので、彼らからコーチングを学び、いずれ日本代表のヘッドコーチ(HC)を目指していきたい。これからもGR東葛、そして日本ラグビーをよろしくお願いします」とあいさつした。

いつ現役引退を決断したか問われると、田中はこのように答えた。
「日本代表が終わってから何年か続けてきたが、身体がきついのがひとつ。下からいいプレーヤーが出てきているのが悲しくもあり、うれしい中、日本ラグビーがレベルアップしている現状で、今の僕のパフォーマンスで現役を続けていていいのかなと思っていた。僕が続ける意味も考え現役を続けていたが、本当に限界を感じこういう決断に至った。(2019年の)『ラグビーワールドカップ(RWC)』が終わって1・2年そう考えてきた。家族とファンに支えられてプレーしてきたので、本当に感謝している。今季も試合に出られていたが、チームにとっていいパフォーマンスをできていたわけではないので、今季半ばで決断した」

田中は家族への感謝の念を口にした。
「自分のモチベーションを上げてくれる存在だし、子どもたちの笑顔を見たくてがんばってきたし、何よりも妻がアスリートだったので、温かくも厳しく接してくれた。妻のおかげで楽しいラグビー人生を送れたと思う」

一番思い出に残っている試合は?
「いっぱいあるが、自分は出ていないけど、(『スーパーラグビー2015』)ハイランダーズで優勝の瞬間は今でも覚えている。日本代表では(『RWC2015』での)南アフリカとの試合。日本のファンに感動を届けられたのではないかと思うので、一番思い出に残っている」

いつも公の場で最後に言う「日本ラグビーをよろしくお願いします」という言葉に込めた思いを聞かれると。
「自分自身日本ラグビーのために全力でやってきたし、色んな応援をしていただきたいという思いでこの言葉を発信してきた。この言葉にたくさんの方が反応し、共感し、応援していただいたので、ずっと言い続けてきてよかったと思う。
(言葉を言うようになったキッカケは?)2011年の『RWC』の敗戦、3敗1分で帰って来て、メディアもファンも空港に誰もいなくて、このままで日本ラグビーは終わってしまうという危機感があった。自分たちがラグビー人気を落としてしまったので、ラグビー人気を上げていかないといけないという責任感と罪滅ぼしでこの言葉を使っている」

セカンドキャリアにGR東葛のアカデミーコーチを選んだ理由について、田中はこう語った。
「僕はラグビーを教えるのならどこでもいいと考えているが、ひとつチームを決めればそこからいろいろ動くと思った。今GR東葛のアカデミーがすごくいい状態なので、選ばせてもらった。NECだけではなく、いろいろなところで子どもたちに教えたい、普及活動をしていきたい。あとまだ現役引退ではないので、あと1か月現役なので、よろしくお願いします」

理想とするHC像を尋ねられると。
「厳しさがあるHCが絶対必要だと思う。特に日本では厳しさがないと世界には勝てないということを自分でも体感したので、まず厳しいコーチ。その中で人間として選手と一緒に戦っていけるような、家族のような、何でも話せるような間柄になっていければいいなと思う。きれいごとだけではなれないと思うので、これからもいろんなコーチングを学び、周りの人とのつながりを大事にしながら、将来的になっていければ」

最後に「ラグビーとは?」という質問を受けると。
「僕の人生、人生そのもの。ラグビーがなければ生きていけないし、ラグビーのおかげでここまで成長させてもらったので、人生そのものですね。
(生まれ変わってもラグビーをやりたい?)次もラグビーを選びたいし、ラグビーなしでは生きていけない」

フォトセッションを終えたところで、ここで高級ウイスキー山崎を手にした松島幸太朗(東京サンゴリアス)と花束を持った松田力也(埼玉ワイルドナイツ)がサプライズ登場。ここで田中の涙腺が崩壊、「さっきまでがんばって泣かんかったのに」とぼやいた。

ふたりの後輩は次のように餞別の言葉を送った。
松島「お疲れ様というひと言に尽きる。自分がジャパンに入った時からお世話になっているし、最後華やかに終わった方がいいと思った。
(2013年の日本代表の欧州遠征での)グロスター戦で初めて会って、最初は敬語だったけど、日数経って(ため口で)もういけるなと。そこからぐっと仲良くなれた。これからどういうステージに行くかわからいないが、何をするにでも一生懸命なので、ラグビーに関しては。普及活動もする思うので、僕にできることがあれば手伝いたい」
松田「高校から見ている選手で僕の憧れでもあり、同じチームでラグビーをやったし、プライベートでもかわいがってもらって、この場に来られてうれしく思うし、最後にこの涙を間近で見られてよかった。
僕の中学に三洋電機のグッズを持って来てくれたり、パナソニックに入った時は怖い人になっていたが、その後はここでは言えないことなど、たくさんお世話になった。プレーヤーとしても感謝しているし、ラグビー以外も色々教えてもらったので寂しいが、伏見工高の後輩として泣く役目を引き継いでいきたい」

田中史朗の最後の勇姿を見届けたい。『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン2 1~3位順位決定戦』第2節・GR東葛×豊田自動織機シャトルズ愛知は4月28日(日)・県立柏の葉公園総合競技場、第3節・浦安D-Rocks×GR東葛は5月6日(月・休)・セイホクパーク石巻 石巻フットボール場、『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 D1/D2入替戦』第1節・GR東葛×D1の10~12位は5月18日(土)・柏の葉、第2節は5月24日(金)or25(土)にキックオフ。チケット発売中。

グリーンロケッツ東葛のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=11027054

NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24の特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/

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