橋爪功、三浦涼介、岡本圭人ら出演 リーディングシアター『GOTT 神』上演決定
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リーディングシアター『GOTT 神』出演者
リーディングシアター『GOTT 神』が、2024年10月11日(金) から14日(月・祝) に東京・パルテノン多摩 大ホールで上演されることが決定した。
『GOTT 神』は、処女作『犯罪』で鮮烈な作家デビューを果たした弁護士フェルディナント・フォン・シーラッハの最新戯曲。演出は、ミュージカルからストレートプレイまで様々な作品を意欲的に創作している石丸さち子が手がける。
『犯罪』『罪悪』『テロ』などシーラッハ作品に数多く出演してきた橋爪功が、自死を望む老人の弁護人として、『テロ』と同じビーグラー役を演じる。また本作は、倫理委員会主催の討論会に各界の参考人たちが集まり、自死や医師によるその幇助を巡っての是非を討論をする形式となっており、進行役の倫理委員会委員長役を三浦涼介、若き倫理委員会委員で、様々な角度から識者に質問を投げかけるケラー役を岡本圭人が務める。
さらに神学の立場から死を語る司教ティール役で浅野雅博、法律家の立場から死を顧みる参考人のリッテン役で石井一彰、眼科医ブラント役で玉置孝匡、医師たるもの死を幇助することは許されないと主張するドイツ連邦医師会の執行役シュぺアリング役で瑞木健太郎、そして、心身共に健康体でありながら妻が亡くなってしまった現在の世界を受け入れられずに、自死の幇助を医師に求める老人リヒャルト・ゲルトナー役で山路和弘が出演する。
本作でも『テロ』と同様、1幕と2幕の間の休憩時間には、演じられたその討論を見聞きした観客による投票が行われる。
■石丸さち子 コメント
舞台は、独倫理委員会主催の会議の場。公開の討論会が行われます。
議題は、ゲルトナー氏の訴えに端を発します。妻を喪い、死を選びたい彼に、医師は致死量の薬品を処方できるか否か、処方すべきか否か。
討論しあうのは、医師、法学者、医師会役員、カトリック教会の司教、そして、ゲルトナーの弁護士、ビーグラー。
日本では「安楽死」と呼んで一様に語られることが多いのですが、この討論では、自殺幇助、嘱託殺人、延命措置の中止による消極的臨死介助、死に至る薬を処方する積極的臨死介助、と、高齢者の命の価値、と、様々な観点から語られていきます。
……いかめしい漢字ばかり並んでしまいますが、どれもとても身近だと思えます。
スイスの臨死介助組織に、自らを託す方々のニュースを御覧になって皆様、どう感じられたでしょう?
自らの人生の幕引きを決定する自由意志、命の選択権は、誰にあるのでしょう?
ここから、討論は、タイトルになる「神」の意志についてに移行していきます。
死について語ることは、どう生きるかについて語ること。
そして、他者の人生にどう向き合うかを語ること。
劇場では、この公開討論を聞いた上で、実際にお客さまに意見の投票をしていただきます。
橋爪功さんを中心に、今を生きる様々な年代の素晴らしい俳優陣と、この作品を読み解いていけることを、僥倖と感じています。
<公演情報>
リーディングシアター『GOTT 神』
作:フェルディナント・フォン・シーラッハ
翻訳:酒寄進一(2023年 東京創元社「神」)
演出:石丸さち子
【出演】
橋爪功
三浦涼介 岡本圭人 浅野雅博 石井一彰 玉置孝匡 瑞木健太郎
山路和弘
日程:2024年10月11日(金)~14日(月・祝)
会場:東京・パルテノン多摩 大ホール
公式サイト:
https://www.parthenon.or.jp/event/202410gott