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ミュージカル『ビリー・エリオット』3代目ビリーによる特別パフォーマンス披露 Hibiya Festival 2024イベントレポート

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『Hibiya Festival 2024』より 撮影:山本春花

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「劇場の熱気を、街に解き放ちたい!」「空と緑と共にエンターテインメントが楽しめる街にしたい!」。そんな想いで始まった日比谷フェスティバルが今年も5月6日(月・祝) まで東京ミッドタウン日比谷(千代田区)で開催され、開催2日目となる4月27日(土)、ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』の主人公ビリーによるパフォーマンスと出演者らによるトークが披露された。

本作は、1980年代のイギリス北部の炭鉱の町を舞台に、諦めずに夢を叶えようとするひとりの少年と彼を取り巻く大人たちの姿を描き、世界中を虜にした映画『BILLY ELLIOT』(邦題『リトル・ダンサー)』を2005年にミュージカル化した作品。2006年には英国ローレンス・オリヴィエ賞4部門、09年にはトニー賞で10部門を獲得し、日本では2017年に日本初演が開幕。2020年の再演に続き、この夏3度目の上演を迎える。

この日披露されたのは、浅田良舞、石黒瑛土、井上宇一郎、春山嘉夢一の4人の3代目ビリーによる劇中歌「エレクトリシティ」の特別パフォーマンス。実は2月に行われた製作発表のときにも上演したパフォーマンスなのだが、この約2カ月の間にもレッスンを重ねてきたビリーたち。さらに伸びやかかつキレのあるダンスと、堂々とした歌唱を観客の前で見せ、成長を感じさせた。なお、リハーサル前は雨が心配されたが、本番中は雨に降られることなく、のびのびとパフォーマンスを披露することができた。これもビリーたちの日頃の行いがいいからかもしれない……!

彼らのパフォーマンスを観た、ビリーのおばあちゃん役を演じる阿知波悟美(※根岸季衣とダブルキャスト)は「(製作発表のときよりも)身長も高くなって、振りものびのびしているような気がして……もう涙を堪えていました」と話し、ビリーの兄・トニー役を演じる西川大貴(※吉田広大とダブルキャスト)も「当たり前ですが、4人の個性が全然違うじゃないですか。4人でやっているからこそのパワーもあると思うけれど、これからひとりになったときに『自分のステージだ』という個がどんどん出ていくと思うから、これからが本当に楽しみ」とコメントした。

阿知波悟美
西川大貴

本作の魅力や見どころを“熱語り”した出演者たち。観客へのメッセージとして、浅田は「自分の舞台を観て感動してもらえるように練習しているので、ぜひ僕のビリーを観に来てください」、石黒は「自分自身の限界を打ち破る最高のビリーになります」、井上は「皆さんに元気を与えられるように、エネルギーを出し切って盛り上げていこうと思います」、春山は「お客様に希望を与えられるようなビリーになりたいです」とフレッシュなコメントを話した。

また、阿知波は「子どもたちの素晴らしいパフォーマンスもそうですが、周りにいるアンサンブルの方々、それからスタッフの方々……みんなが素晴らしい作品にしようと邁進しておりますので、ぜひぜひご期待いただいて劇場に足を運んでいただきたいと思っております」といい、「バスタオルぐらいは必要かもしれません(笑)。ハンカチ1枚2枚お持ちになって劇場にいらしてください」と語った。

西川は「ミュージカルって、歌とダンスとお芝居があると思うんですけど、こんなにいい音楽、いい振付、いい演出・脚本が揃ったミュージカルは本当にないですから! もう絶対観て後悔しないと思いますので、ぜひ観にいらしてください。一緒に稽古を始められるのがとても楽しみです」と期待を寄せていた。

文=五月女菜穂
撮影=山本春花

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