新作ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』イキイキとしたプーさんたちと一緒に遊んでいる気分になる作品

開演前から虫や動物の鳴き声が聞こえており、劇場内は森の中にいるような雰囲気。
本作ではクリストファー・ロビンが学校に行ってしまってからの春夏秋冬が描かれている。プーさんたちは思った以上に大きいが、動きはとても繊細。役者たちによってパペットが表情豊かに活動しており、喋っている様子や個性ある動きを見るのも楽しい。ティガーのジャンプやオウルの羽ばたきは迫力がある。一方、ピグレットやルーは小さくて可愛らしさ満点だ。

たくさんの魅力的な音楽に乗せてプーさんたちの日常が繰り広げられるのに加え、大人も笑ってしまうコミカルなシーンも。さらに、プーさんと仲間たちのセリフに考えさせられたり、励まされたり、心があたたかくなったり。誰の心にも響くだろう作品を、ぜひ劇場で体感してほしい。

ゲネプロの後には、脚本・演出を担当するジョナサン・ロックフェラー、公演アンバサダーの福尾誠、くまのプーさんと仲間たちによるフォトセッションが行われた。

ジョナサン・ロックフェラーは「日本に来る事ができて嬉しく思っています。ご存知の通り、『くまのプーさん』は100年以上前の作品。でも、ミュージカルは今回初めて作られました。皆さんは初来日・初プロダクションの作品を見る初めてのお客様です。素晴らしいキャストとスタッフワークをぜひ見にきてほしいと思っています。『くまのプーさん』は素晴らしい友情を描いたあたたかいお話。皆さんにこのショーを体験していただき、喜びを感じてほしいと思っています」と、作品に対する愛情を感じられる挨拶を寄せる。

福尾誠は「この場をお借りして、プーさんと仲間たちに感謝を伝えたいと思います。みんな、日本に遊びに来てくれてありがとう！」とプーさんたちに笑顔で伝えた上で、「また、ジョナサンとチームの皆さん、素敵な作品を日本に届けてくれて本当にありがとうございます。僕が大好きなディズニーの“心を動かす力”の偉大さを改めて感じました。ひと足さきに100エーカーの森を堪能しましたが、みんな可愛くて本当に癒されましたし、作品の中で四季を感じ、慣れ親しんだ歌を一緒に楽しむ事ができて、約60分の公演中、ずっと心が癒されていました。プーさんファンの方はもちろん、物語を知らない方も、大人から子どもまで誰もが素敵な時間を楽しめる作品です。たくさんの方に遊びにきていただき、この感動と喜び、癒しを体験していただけたら嬉しいです」とアピールした。

また、ジョナサンから「楽しんでいただいて嬉しいです。誠さんはどのキャラクターが一番好きですか？」という質問が出ると、福尾はプーさんたちの注目を浴びながら「もちろんプーさんも好きだし、みんな大好きです」と回答。続く「例えば出演するならどのキャラクターを選んでくださいますか？」という質問には、「体を動かすのが好きなのでティガーかな」と答え、それを受けてティガーが「せっかくだから、みんなでウープディドゥーパー・ループティルーバー・アリウーパー・ジャンプをやりましょう！」と提案。福尾とプーさんたちによる元気でポップなコラボレーションを見せてくれた。

本作は、4月27日(土) から5月6日(月･休) まで東京・日本橋三井ホールで上演された後、5月から7月にかけて、愛知・千葉・大阪・埼玉・宮城・神奈川・福岡・広島・静岡でのツアー公演も行われる。

取材・文・撮影：吉田沙奈

＜公演情報＞
新作ミュージカル「ディズニー くまのプーさん」

東京公演：2024年4月27日(土)～5月6日(月･祝) 日本橋三井ホール
ほか、全国10都市にて開催

チケット情報：
https://w.pia.jp/t/musical-pooh/