役と作品の可能性を広げる俳優・平原テツ
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平原テツ
映画やテレビドラマ、舞台で強烈なインパクトを残す俳優たち。ここでは舞台に軸足を置きつつ、あらゆるステージで異彩を放ち続ける“恐るべき舞台俳優たち”を紹介する。
第3回は、近年は舞台のほか、映画、テレビドラマでも活躍中の平原テツが登場。だらしないオジサン役から胸中が読めない冷血漢、小学生からオバさん(!)まで、これまであらゆる役を演じてきた平原だが、どんな役を演じるときも、登場人物なりの信念や逡巡、言葉にならない思いを演技の中に細やかににじませ、役や作品の奥行きを広げている。昨年シス・カンパニー公演「いつぞやは」で、怪我のため急遽降板した窪田正孝に代わり、見事主演を務めたことは記憶に新しい。そんな平原は、加藤拓也が脚本・監督を手掛ける「滅相も無い」をはじめ、4月クールの6作品に出演。ますます活躍の場を広げる平原に、彼の初舞台や忘れ難き作品について聞いた。
平原テツ(ヒラハラテツ)
Q. あなたが一番最初に影響を受けた舞台、または初舞台を教えてください。
自分の初舞台は小学生の時に、父親がやっていた舞台で、お小遣い3000円くれるとの事でファミコンカセット欲しさに出演しました。
セリフはなく車椅子で舞台センターまで出て、すぐさま看護師さんに幕まで連れ帰されるという役です。
今思うとギャラ有りで舞台デビューとは贅沢ですね。
Q. 舞台、映像問わず、これまでで一番忘れ難い作品、あるいはターニングポイントになった役を教えてください。
去年の舞台「いつぞやは」は本当に忘れ難い作品ですね。急遽代役だったので、あんなに脳みそがパンパンになったのは初めてだと思います。
長年舞台をやってきて、こんな多くのプレッシャーと闘うと思ってもみなかったので、本当に良い経験だったと思います。もう一回やれと言われたら無理ですが(笑)
Q. 舞台、映像問わず、あなたが作品に臨むときのマストアイテムを教えてください。
洋服が好きなので、稽古着のジャージはテンション上げる為に普段着使い出来る位のお気に入りを使用してます。
Q. 今後の目標をお願いします。
毎年、少しずつでも俳優として人として前進していきたいと思ってます。そして、どんどん幸せになってやろうと思ってます。
プロフィール
1978年、福岡県生まれ。2022年までハイバイに所属。近年は劇団た組や、映画、テレビドラマなどに多数出演。近年の主な出演作に劇団た組「もはやしずか」「ドードーが落下する」「綿子はもつれる」、シス・カンパニー公演「いつぞやは」、映画「首」「わたし達はおとな」「熱のあとに」、テレビドラマ「らんまん」「お別れホスピタル」「いだてん~東京オリムピック噺~」「きれいのくに」など。現在、テレビドラマ「滅相もない」「花咲舞が黙ってない」「JKと六法全書」「季節のない街」に出演中。