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全映画ファン必見!『猿の惑星/キングダム』の注目ポイント

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■予告編

人気シリーズの完全新作『猿の惑星/キングダム』がついに公開になる。本作は猿が支配者になった未来を舞台に、“ある秘密”を抱えた人間と、若い猿が、世界の命運を変えるために戦う姿を描く衝撃作だ。

予習不要! 新たな主人公=ノアの物語が始まる

1968年に公開された映画『猿の惑星』から始まるシリーズはつねに進化を続け、その時代ごとに新しい観客を獲得してきた。本作も過去作と世界観を共有しているが、新たな主人公の新たな物語が描かれる完全新作。予習なしで作品を楽しむことができる。

物語の舞台は、いまから約300年後の未来。ウィルスによって猿が圧倒的な進化を遂げ、この惑星の“支配者”として君臨するようになった。一方、かつて支配者だった人間は退化し、猿たちから隠れて暮らしている。

若い猿のノアは、ある日、自分の村で人間の女性を発見。さらに彼女が別の猿たちに追われていることを知る。彼女を追っていたのは、強大な力で相手を支配しようとするプロキシマス・シーザーの軍団で、彼らは力ですべてを支配する王国=キングダムの建国を目指していた。ノアの村は彼らの襲撃に遭い、村人たちは連れ去られてしまう。ひとり生き延びたノアは仲間を取り戻すべく旅に出て、その道中であの日、村で見た人間の女性と出会う。

同じく旅の過程で出会った知恵者のオラウータン・ラカによって、“ノヴァ”と名付けられた人間の女性はノア、ラカと共に行動するようになるが、やがてノアはノヴァがこの星の命運を左右する“ある秘密”を握っていることを知る。

本作の主人公ノアは若く、正義感と熱意はあるが、まだ未熟な存在。英雄でもなければ、選ばれし者でも、戦闘能力の高い戦士でもない“普通の”猿だ。

そんな彼が過酷な旅の中で少しずつ成長し、さまざまな出会いによって変化を遂げていく。そこで彼が感じる想いや葛藤、苦境の中で見せる決意は多くの観客が共感できるもの。壮大なスケール、進化した猿という大胆な設定が盛り込まれながら、その根底には観客が“身近”に感じられるドラマがある。これこそが『猿の惑星/キングダム』のポイントだ。

通常の映画では主人公の成長はある程度、予想がつくが、本作でノアはそれまでの自分の考え方や、世界の見え方を大きく変えることになる。自分の常識が根底から覆される、想像もしなかった真実を知ってしまう。これを超えるスペクタクルはない。

キーワードは“没入感”。映画館で“猿の惑星”を体感!

本作の監督を務めたウェス・ボールは、『メイズ・ランナー』シリーズを大成功に導いた注目のフィルムメイカーで、日本が世界に誇る人気ゲーム『ゼルダの伝説』の映画化を手がけることも決定している。

ボール監督の最大の強みは、最新の映像技術と俳優の迫真の演技を絶妙にマッチさせて描くスピード感のあるアクションだ。『メイズ…』シリーズでは仕掛けが満載の超巨大迷路を登場人物たちが全力疾走し、次から次へと危険が迫るシークエンスが描かれたが、『猿の惑星/キングダム』でも彼の魅力が存分に発揮されている。

主人公ノアをはじめとする猿たちは、高い知能を誇っているが、身体能力はそのまま。人間よりも握力、跳躍力、瞬発力が高く、走るスピードも圧倒的に速い。劇中ではそんな猿たちが時に敵対し、追跡劇を繰り広げ、時に人間では登れないような高い場所に身体ひとつで登っていく。

ボール監督と本作のスタッフはそんな超絶アクションを観客がキャラクターと“伴走”しているようなアングルから描いている。バトルやチェイスシーンを離れた位置から見るでも、完全な主観でもなく、主人公と“共に行動している”ような位置から描くことで、キャラクターの感情がしっかりと描かれながら同時に、圧倒的な臨場感が味わえるアクションシーンが完成した。

自分もノアと一緒に必死に逃亡している、高層物をクライミングしている気分がしてくる“没入感”のあるアクション描写はありそうでなかった新感覚だ!

そして、本作は“猿が支配者になってから約300年後”であることもポイントだ。人間と猿の立場が入れ替わる大転換から数世代が経過したことで、物語の舞台は完全に“猿の惑星”になっている。

これまでのシリーズではどちらかと言えば“人間の惑星に進化した猿がいる”状態だったが、本作ではついに猿の惑星がスクリーンに出現!

かつて人間が支配者だった時代の建物や地形、その生活のなごりは長い時間を経て、どのような姿になっているのか? 猿たちはどのような村をつくり、どのようなルール、習慣、建築を作り上げたのか? そして、そんな惑星に眠る“ある秘密”とは?

観客はスクリーンを通じて、ついにタイトルになっている“猿の惑星”にダイブし、その光景や、空気を丸ごと体感することができるだろう。

観れば観るほどに深まる。本作が描くドラマ

『猿の惑星』は、大胆な設定を用いて、その時の社会や人間の抱える問題を生々しく描いてきた。

なぜ人間は退化してしまったのか? なぜ猿は進化を遂げたのか? そして新たな支配者になった猿は人間に対してどのように振る舞うのか? かつて動物園に入れていた動物が言葉を話して意思を表明するようになった時、人間は猿とどのように向き合うのか? 対話か? それとも対立か?

本シリーズは衝撃的な展開やアクションで観客を魅了する一方で、分断や対立、格差の問題、歩み寄り、疑心暗鬼、憎しみ、協調のドラマをスクリーンに刻んでいる。観ている間はとにかく楽しく、上映が終わったあとも衝撃の余韻が残り、やがてそこで展開されていた物語に考えをめぐらせる。

『猿の惑星』は、観れば観るほどに深まるドラマがある。最高のエンターテイメント作品でありながら映画ファンを捉えて離さない“奥行き”があるのだ。

その伝統は最新作にも引き継がれている。

これまでの作品では猿と人間の対立が物語の中心に据えられてきたが、本作で主人公ノアは、旅の途中で人間の女性ノヴァと出会い、彼女と行動を共にする。一方、ノヴァを追うプロキシマス・シーザーは力ですべてを支配し、猿が頂点に立つべく巨大な王国を築こうとしている。

ウェス・ボール監督は本作を手がけるにあたり“猿と人間は共存できるのか?”をテーマにした。

しかし、その道のりは簡単なものではないだろう。猿と人間はそれぞれに独自の文化や信念を持ち、長い時間をかけてそれぞれの歴史を紡いできた。ある場面では相手を思いやり、先入観や偏見を乗り越えて手を取り合うこともあるかもしれない。しかし、それぞれが良きことをしようとした結果、両者のミゾが深まることもあるだろう。

明快なストーリー、個性的なキャラクターを生かしながら、映画の作り手たちはテーマや葛藤を“単純化”しない。映画を観ながら想像や考えがさらに広がっていく。

完全新作で描かれる本作は、新たなサーガの第一章になる作品だ。ここで描かれるドラマは今後、さらに深まっていくだろう。まずは『猿の惑星/キングダム』でこの惑星の真の姿を、そこに隠された衝撃の真実をスクリーンで体感してほしい。

『猿の惑星/キングダム』

5月10日(金)全国ロードショー
(C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/kingdom-apes