GGアリンの兄がドキュメンタリー「ジ・アリンズ」に感涙、監督が明かす
映画
ニュース

左から監督のサミ・サイフ、GGアリンの母アリータ、兄マール・アリン。
アメリカのパンクロッカー、GGアリンにスポットを当てた「ジ・アリンズ / 愛すべき最高の家族」の公開に先駆け、監督のサミ・サイフとGGアリンの兄マール・アリンのコメントが到着した。
ステージ上で汚物をまき散らす、全裸で警察から逃走するなど過激なパフォーマンスで知られ、1993年に36歳で死去したGGアリン。本作では、彼のバンドTHE MURDER JUNKIESのメンバーであった兄マールがGGの遺志を受け継ぎ音楽活動や汚物アートに勤しむ姿や、母アリータがたくましく生きる様子を通して、一家の強い絆を映し出していく。
サイフは「この世のものとは思えない狂ったパンクロッカーと、とても穏やかで信仰深い母親。このコンビネーションにすぐ心を奪われ、無視することはできなくなりました」と本作の制作に至った理由を明かす。さらに「アリータが説明するように、GGがあんなにかわいい息子だったなんて誰が想像できるでしょうか? もっとも厳しくヤバい人は、同時にもっともソフトな人でもあるということでしょうか」と分析。完成した作品はマールと一緒に観たそうで、そのときの様子を「映画の初めはマールは静かでしたが、進むにつれて笑うようになり、エンディングでは鼻をすすって目をこすっていました。愛する弟がよみがえったかのように思い、感極まったのでしょう」と伝えた。
またマールは「結果についてはとても満足しているし、誇りに思います。監督は私たち、母親と自分の、弟GGアリンに対する思いをちゃんと捉えてくれました。今まで観てくれた人々からは素晴らしい感想以外聞いたことはありません。ぜひご覧ください」と呼びかけている。
「ジ・アリンズ / 愛すべき最高の家族」は、2月23日より東京のシアター・イメージフォーラムでロードショー。大阪・シネマート心斎橋、愛知・名古屋シネマテークほかでも順次公開される。
※「ジ・アリンズ / 愛すべき最高の家族」はR15+指定作品
(c)Toolbox Film 2017