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弱冠16才のK-POPソロアーティスト、Samuelが掲げる将来像「自分だけの個性を確立したい」

音楽

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リアルサウンド

  シングル『SIXTEEN-Japanese Ver.-』で日本デビューを果たしたSamuelは、弱冠16才ながら、すでに華々しいキャリアを持っている。2002年生まれのアメリカ合衆国出身。幼い時からアメリカでダンスを習い、13才のときにヒップホップユニット・1PUNCHのメンバーとして韓国デビュー。その後、人気オーディション番組『プロデュース101 シーズン2』に出演、2017年8月にミニアルバム『SIXTEEN』でソロアーティストとしての活動を韓国でスタートさせ、各チャートを席捲。さらにインドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、香港、シンガポールなどでもヒットを記録し、活動の幅を広げている。2月7日には日本での初イベントとなる日本デビュー記念フリーライブを開催し約1000人のファンが集結。卓越したダンスとボーカル、そして、少年性と色気を兼ね備えたビジュアルを存分に見せつけた。

 幼少の頃に見たジャスティン・ビーバーに憧れ、エンターテインメントの道を志したというSamuel。今回のインタビューではシングル『SIXTEEN-Japanese Ver.-』の話題を軸にしながら、これまでのキャリア、影響を受けた音楽、アーティストとしての将来像などについて語ってもらった。(森朋之)

(関連:Samuel、日本デビュー記念日に初パフォーマンス披露 「常にベストな姿を見せていきたい」

■誰が見ても「カッコいい」アーティストを目指して

ーー日本デビューおめでとうございます。2月7日にシングル『SIXTEEN-Japanese Ver.-』をリリース、初イベントも開催されましたが、日本での活動が始まったことを実感しているのでは?

Samuel:とても強く実感していますが、感謝の気持ちのほうが大きいですね。これから新しい自分を見せられると思うので、ぜひ期待してほしいです。

ーーまずはこれまでのキャリアについて聞かせてください。エンターテインメントの世界に興味を持ったきっかけは?

Samuel:いちばん最初はやはり音楽ですね。7才か8才のときにジャスティン・ビーバーの「BABY」という曲を聴いたときにすべてが始まったと思っています。純粋にカッコ良かったんですよね。楽曲、歌、ダンスも魅力的でしたが、まずはただただ“カッコいい!”と思って、すごく惹かれました。

ーーそのほかに影響を受けたアーティストというと?

Samuel:クリス・ブラウンですね。ステージング、パフォーマンスにおいて学ぶところがとても多いです。韓国のアーティストではDEANが好きですね。自分だけのカラーを持っているし、ジャンルに捉われず、幅広い音楽を表現しているところもいいですね。みなさん、自分だけのスタイルを持っているんです。クリス・ブラウンはピンスポットのなかで踊るだけで「クリス・ブラウンだ!」とすぐにわかるし、DEANの歌声、ジャスティン・ビーバーの楽曲にも、すぐにその人だとわかる個性があって。僕もそういうアーティストになりたいと思っています。

ーー本格的にアーティストを志したのはいつ頃ですか?

Samuel:アーティストというよりも歌手になりたいという気持ちが強かったのですが、9才か10才の頃だと思います。当時はアメリカにいたのですが、たまたま東方神起の「“O”-正・反・合」のパフォーマンスを観る機会があって。冒頭のユノさんのダンスがすごく素敵で、「自分もやってみたい」と思ったのがきっかけですね。

ーー11才のときにSEVENTEENの練習生として活動。13才でヒップホップユニット・1PUNCHとしてデビューした後、人気オーディション番組『プロデュース101 シーズン2』に参加。

Samuel:あの番組に出演したことは、今後の活動にとってもすごく大きいし、一生忘れられない経験になりました。自分のことを広く知ってもらえるきっかけになりましたし、成長できたことはもちろん、たくさんのものを得ることができたんですよね。いちばん良かったのは、自信を持ってステージに上がれるようになったことです。

ーー2017年8月にはミニアルバム「SIXTEEN」でソロデビュー。Samuelさんにとってグループとソロの違いは?

Samuel:グループ活動で良かったのは、当時はもっと幼かったので、自分の至らない部分、足りない部分をメンバーに補ってもらえる部分があったと思います。今、ソロとして活動して良いところは、自分が見せたいものを余すところなく見せられること。それは日本の活動のなかでも感じ取ってもらえると思います。

ーーなるほど。日本の音楽シーンに対してはどんな印象を持ってますか?

Samuel:正確なことはまだわからないのですが、ひとつ思っていることがあって。日本にはK-POPを好きな方がたくさんいて、それはすごく嬉しいことなのですが、「日本語バージョンよりオリジナルの韓国バージョンのほうがいい」という話をよく聞くんですよね。それは理に適っていると思いますが、僕は日本語バージョンもオリジナルバージョンも受け入れてもらえる楽曲を提供したいんです。だからこそ「SIXTEEN-Japanese Ver.-」もすんなり耳に入る曲になっていると思います。

ーー「SIXTEEN」はトロピカルハウスの進化形とも言えるトラックとドラマティックなメロディが印象的なナンバー。

Samuel:初めて聴いたときに「きっと自分に合うだろうな」と感じました。ビートもメロディも好きだし、自信を持ってパフォーマンスできそうだなって。制作を通して「これこそが僕の曲だ」と思うようになりましたし、すごく気に入っています。

ーータイトルにもなっている“16才”という年齢についてはどう思ってますか?

Samuel:いろいろなことを学び、吸収し、さらに自分を知る時期だと思います。大人と子供の中間地点というか……。20才になったとき、自分がどうなってるかすごく気になります。

ーーいまから4年後、どんなアーティストになっていたいですか?

Samuel:自分の口で言うのはちょっと恥ずかしいですけど、誰が見ても「カッコいい」と言われるアーティストになっていたいです。あと、20才までにレコーディングして、世に出した楽曲を全部聴きたいですね。1PUNCHのときの曲、ソロの曲もすべて聴いて、どれだけ自分が発展してきたかを確かめたいので。

■『プロデュース101』を経て変化した“目の輝き”

ーー「SIXTEEN-Japanese Ver.-」のMVも話題を集めていますが、Samuelさんがいちばん気に入っているシーンは?

Samuel:パッと思い浮かぶのは、白いシャツを着て階段で踊っているシーンですね。韓国語バージョンのMVを撮ったのは半年前なんですが、あのときは幼かったなと思います(笑)。機会があったら、韓国語バージョンと日本語バージョンのMVを見比べてみてください。その違いにビックリすると思いますよ。

ーー半年の間に何があったんですか?

Samuel:やはり『プロデュース101』に出演していた経験が大きいと思います。事務所の代表からも「ステージでのパフォーマンスも良くなったし、何よりも目の輝きが違う」と言ってもらいました。「SIXTEEN」日本語バージョンのMVには、それが出ていると思います。

ーーまだ16才だし、この先もどんどん変化するんでしょうね。

Samuel:そう思います。さっきは「20才になったときが気になる」と言いましたが、本当は1カ月後、2カ月後の自分も気になってるんですよ。

ーーいまの自分に足りないものがあるとしたら、何だと思いますか?

Samuel:うーん……。自分に足りないものというか、クリス・ブラウンと同じように、見た瞬間に「Samuelだ!」とわかってもらえるようなダンスを手に入れて、それを自分の武器にしたいと思っています。そのためにずっと研究しているんですよ。誰にもマネできない、自分だけの個性を確立したい。朝起きた瞬間から寝る直前まで、ずっとそのことを考えてますね。

ーー研究というのは?

Samuel:この前の日本初イベントもそうだったのですが、もともとの振り付けをそのまま踊るだけではないんですよ。自分だけのダンスにするために、もとの振り付けを少し変えたり、新しい要素を取り入れたり。そういうことをずっと考えて、研究しているんです。1曲すべての振り付けを考えることは難しいですが、いろいろなアイデアや意見も出させてもらっています。「SIXTEEN」の振り付けにある“16ポーズ”も、自分が考えたものなんですよ。ソロアーティストは自分の意見も反映されやすいと思うので、これからも続けていきたいですね。

ーー楽曲の制作にも関わっているんですか?

Samuel:はい。振り付けと同様、レコーディングでも「このパートはこういうふうに歌いたい」といった意見を出させてもらっていて。普段からジャンルを問わずいろいろな音楽を聴いていますし、自分自身もいろんなタイプの曲を歌ってみたくて。まだ新人なので、自分を探している途中とも言えると思うんです。自分に合う楽曲、スタイル、ジャンルを見つけていきたいですね。

ーーSamuelさんの楽曲はすでにアジア全域で聴かれていますが、将来的には世界規模のアーティストになりたいと思っていますか?

Samuel:どんな国であっても、機会があれば行ってみたいし、ライブもやりたいと思っています。あとはやっぱり、誰が見てもカッコいいと思われるアーティストになること。いまはそれしか言えないです。

ーー7才のときのSamuelが現在のSamuelを見たとしたら、「カッコいい!」と思うんじゃないですか?

Samuel:ホントですよ(笑)。家の隅っこで踊っていただけの7才の自分のことを思うと、こうやってアーティストとして活動して、みなさんに楽曲を届けられていることはすごく光栄だし、感謝しかないです。ここまできたからには、もっともっともっともっと成長しなくちゃいけないですね。

ーー理想のアーティスト像も明確だし、そのために必要なこともやっていて。こうやって話していても意志の強さが伝わってきますが、それはもともとの性格なんですか?

Samuel:ひとつの目標を決めたら、それをやり切るまでは他のことに見向きもしないところはありますね。普段はそうではないですが、自分のステージ、楽曲に対しては頑固になることもあるし、「ここは自分の意見を通したほうがいい」というときはしっかり強調します。この世界で生き残っていくためには、そういう部分を持っていたほうがいいと思うし、僕はそうやって生きてきたんですよね。いま話したことを一言でまとめると“Never Give Up”です!

ーーやはりソロアーティストに向いてますね、Samuelさんは。

Samuel:自分でもそう思っています。人生がすごく楽しいし、幸せですね。

ーー最後に日本でやりたいことを教えてもらえますか?

Samuel:ディズニーランドに行きたいです(笑)。活動に関してはスタートしたばかりなので、さらにがんばっていかないといけないし、チャレンジも続けたいと思っています。そうやって努力を続けて、もし万が一でも機会があれば、いつか東京ドームのステージに立ってみたいですね。