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朗読劇『恋空』「その場で湧き上がってくる感情を声に乗せて出せたら」大原優乃・砂田将宏インタビュー

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インタビュー

チケットぴあ

左から)大原優乃、砂田将宏

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平成を代表する恋愛小説のうちの一作である『恋空』。さまざまな形で、さまざまな時代で触れた人たちの心を揺さぶる本作が朗読劇として2024年6月7日(金) から6月9日(日) にシアター1010にて上演される。

舞台にいるのは物語を紡ぐ美嘉とヒロのふたりのみ。3組の美嘉とヒロがそれぞれ1日限りの『恋空』を作り出す。
今回は大原優乃と砂田将宏(BALLISTIK BOYZ)にインタビュー。スチール撮影直後、この日、初めて対面したというふたりに率直な思いを聞いた。

『恋空』は「今の世の中になかなかない、真っすぐでピュアな作品」

――まずはおふたりが思う『恋空』の魅力についてお聞かせいただけますか。

大原優乃(以下、大原) 当時、原作を拝見していて、作品を通して恋心だったり、命の尊さだったりを学んだような気がします。
今回、お話をいただいて改めて拝見したんですが、今の世の中になかなかない、真っすぐでピュアな作品だと思うので、自分の役もそうですし、砂田さんのヒロを信じて演じられたらいいな、と思います。

推しポイントは、お互いが不器用なところですね。朗読劇ということで声にフォーカスを当ててのお芝居になると思いますが、お互いのすれ違いだったり不器用さをセリフに感情を乗せて、そこで押し引きできたらいいな、と思っています。

砂田将宏(以下、砂田) 『恋空』に初めて出会ったのは映画なんですけど、小学生ぐらいのときに観て、大好きな作品のひとつでした。なので、最初にこの話をいただいたときはめちゃくちゃテンションが上がりましたね。「来た!」って。すごく嬉しかったです。
それから改めてもう一度観たんですけど、今観ても感動するし、素敵な作品だな、と思いました。
僕が一番好きなのは、病気が発覚してからのシーンですね。何も言えずに美嘉から離れていくヒロ、そこに気づいた美嘉のシーンも好きだし……全部好きです(笑)。

――出演が決まったときはメンバーのみなさんからは声をかけられましたか?

砂田 真っ先に言いましたね。みんなも好きな作品なので、羨ましがってました。よかったね、って。スケジュールが合えば、観に行きたいって言ってくれています。

――今日、スチール撮影で初めてお会いしたとのことですが、お互いの印象はいかがですか?

砂田 声も素敵だなと思って。すごく美嘉に合ってるというか、ぴったりだなと、と。自分も頑張らないとな、と思いましたし、さらに楽しみになりました。

大原 稽古はこれからなんですけど、砂田さんが1個年下で。

砂田 そうなんですよね。

大原 でも、作品では同い年なので、ふたり手を取り合ってお芝居できたらなと思います。すごくお話しやすくて、最初にタメ口で話してくださいって言ってくださったので、役作りも兼ねて、稽古はタメ口で話せたらいいなと思っています。

ふたりが考える朗読劇に於いて大切なこと

――おふたりとも朗読劇への出演経験があるかと思うのですが、朗読劇において大切だと思うのはどういったことでしょう?

砂田 今年の2月にやらせてもらったんですけど、独特な空気感の中でやるお芝居ですよね。映像だと、そこだけの空間で、自分でシャットダウンしてそれを撮られているいうのとはまた全然違って、お客さんがいる。普段はBALLISTIK BOYZというグループで活動させていただいており、お客さんがいて、エンターテインメントを届けるのが本業なんですけど、そこともまたちょっと違うんですよね。でも、個人的にはこの独特な感じが好きです。楽しいし、それが朗読劇の魅力の一つなのかなとも思いました。

――演出家の方に言われたことで新しい発見などはありましたか?

砂田 声量ですね。マイクが付いているとはいえ、その辺のバランスが僕としては難しかったです。本当だったら小さい声で言いたいセリフも朗読劇は声で届けるものでもあるので、そのバランスはすごく勉強になりましたね。今回もたくさんご指導いただきたいな、と思っています。

大原 私は以前も朗読劇で岡本(貴也)さんの演出を受けさせていただいていて。

――『私の頭の中の消しゴム 13th Letter』ですね。

大原 はい。細かい感情は自由な一方で、視線の動きや感情の起伏、リズムを細かく演出してくださる方でした。どことなく前作と『恋空』が通ずるものがあるなと感じていて、読んでいてもテンポ感が何となく浮かんでくるので稽古が楽しみですね。

ふたりの意外な共通点が発覚?

――今回一途な姿、前向きに生きる姿、乗り越えていく姿描かれていきますが、このストレスの多い現代で、ふたりが乗り越えるためにしていること、元気に生きるためのルールを教えていただきたいです。

砂田 たくさんありますね。もちろん応援してくれるみなさんもそうですし。
やっぱり絶対的な夢が自分の中に軸としてあるので、それを叶えたいという思いや、その夢がブレない限りは何があっても頑張れるというところはあります。
あとはご飯ですね。夜に何を食べるかを楽しみに毎日生きてます(笑)。

大原 落ち込むときはとことんひとりで考え抜く性格なんですけど、それでも決断ができないときは、周りの方に相談して甘えさせてもらっています。
ほかにはサウナですね。

砂田 あー、一緒ですね。

大原 うそ!?
お仕事が終わっても仕事のことを考えてしまう性格なんですけど、サウナに行くと無になるので、体はもちろんそうなんですけど、気持ちも整う感じがして好きですね。

砂田 わかります。僕は週3、4で行ってます。

大原 えーっ!すごい!

――最後に、この記事を読んでくださっている方にメッセージをお願いします。

砂田 『恋空』という作品を知っている方はもちろん来てほしいですし、知らない方もこれをきっかけに作品の魅力を知ってもらいたいなと思います。
自分も朗読劇には自社がやってるものにしか出演したことがないので、新しい自分を見てもらえるのかな、とか、稽古を重ねていって新しい自分を見つけられそうだな、と思っているので、それをいろんな人に見てもらいたいですね。
とにかくオリジナルがすごく素敵な作品なので、その魅力を存分に引き出せるよう、一生懸命に頑張りたいと思いますので、お時間あればぜひ来てください。

大原 スチール撮影でソロのカットのときに、笑顔の楽しい時期の美嘉と切ない時期の美嘉を撮っていただいたんですけど、後者の切ない写真を撮っていただいたときに、すでに感極まってしまいそうな感情が自分の中でありました。
初めて台本をいただいたときの感情を大切にしながら、その場で湧き上がってくる感情を声に乗せて出せたらいいなと思っております。ぜひ会場でお待ちしております。

取材・文:ふくだりょうこ

<公演情報>
朗読劇『恋空』

公演期間:6月7日(金)~6月9日(日)
会場:シアター1010

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/koizora/