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東京では35年ぶり! 動く彫刻である「モビール」で知られるアレクサンダー・カルダーの個展、麻布台ヒルズ ギャラリーで開催

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Un effet du japonais, 1941  Sheet metal, wire, rod, and paint 203.2 × 203.2 × 121.9 cm.

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20世紀美術を代表するアーティストのひとり、アレクサンダー・カルダーの展覧会『カルダー:そよぐ、感じる、日本』が5月30日(木)〜9月6日(金)、麻布台ヒルズ ギャラリーで開催される。

アレクサンダー・カルダーは1898年ペンシルベニア州ローントン生まれ。アメリカのモダンアートの先駆者のひとりとして活躍し、1976年にニューヨークで逝去。針金を曲げたり捻ったりしてつくった抽象的な構成要素を天井から吊るし、それらが気流や風などによって動き、絶えず変化しながら調和的なバランスを保つ「モビール」を発明した、動く彫刻「キネティック・アート」の第一人者でもある。

Calder with Red Disc and Gong (1940) and Untitled (c. 1940) in his Roxbury studio, 1944. Photograph by Eric Schaal © Life Magazine

この展覧会は、麻布台ヒルズ ギャラリーと、カルダー財団と40年にわたる強い関係を築いてきたニューヨークの「ペースギャラリー」とのパートナーシップのもとに実現。東京では約35年ぶりの個展となる。ニューヨークのカルダー財団理事長であるアレクサンダー・S.C.ロウワーのキュレーションにより、カルダー財団が所蔵する1930〜70年代の作品約80点で構成される。日本の美意識や伝統との共鳴をテーマに、代表的なモビール作品をはじめ、彫刻家仲間のジャン・アルプが「スタビル」と名付けた静止した抽象的な彫刻、油彩画やドローイングなども展示される。

Seven Black, Red and Blue, 1947 Oil on canvas  122.2 × 153 cm.

カルダー自身は日本を訪れることはなかったが、孫のアレクサンダー・S.C.ロウワーは「祖父の作品には、日本の伝統と共鳴する繊細さと優美さがあり、崇高で儚いものに対する深い敬意があります。カルダーが終生抱いていた日本の美学と文化への憧れに寄り添い、彼が制作において取り組んだ不均衡性や非対称性、近似性の中にある自由さにもとづいて、直感的にキュレーションしています」と語る。日本の多くの詩人や芸術家に受け入れられ、日本国内18カ所の美術館に作品が収蔵されているなど、長らく日本で親しまれてきたカルダーの世界をあらためて堪能したい。

なお、7月には麻布台ヒルズ ギャラリー内に日本では初出店となるペースギャラリーがオープンする。こちらも楽しみだ。

<開催概要>
『カルダー:そよぐ、感じる、日本』

会期: 2024年5月30日(木)~9月6日(金)
会場: 麻布台ヒルズ ギャラリー
時間:10:00~18:00、金土祝前日は19:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日: 6月4日(火)、7月2日(火)、8月6日(火)
料金: 一般1,500円、大学1,200円、高校1,000円/ウェブ事前予約一般1,300円、大学1,000円、高校800円
公式サイト:
https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/calder-ex/

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