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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ライカムで待っとく』開幕 初日コメント&舞台写真公開

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『ライカムで待っとく』舞台写真 撮影:引地信彦

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ライカムで待っとく』が、5月24日(金) KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>にて開幕した。

本作は、アメリカ占領下の沖縄で起こった1964年の米兵殺傷事件を基に書かれたノンフィクション『逆転』(伊佐千尋著、新潮社・岩波書店刊)に着想を得て、沖縄在住の若手劇作家・兼島拓也が書き下ろし、沖縄に出自を持つ田中麻衣子が演出を手がけた作品。「沖縄の犠牲の上に成り立っている日本という国」という想い、そして複雑性を包含する沖縄と日本の国の在り方を直視する物語となっている。

併せて、初日コメントと舞台写真が到着した。

■兼島拓也(作)
まずは無事に幕が開き安堵しています。再演ではありますが、新たなものとして作品が立ち上がっていました。初演時、暗闇の中を皆で手を繋ぎ声をかけ合いながら進んだ道程。そのとき踏みしめた足元をいま一度確認し、そこから一歩踏み出すか、立ち止まってみるか、あるいは後退してみるか。そんな試行錯誤は再演だからと免除や軽減されることなく、むしろまとわりついて足元を重くします。その重みに足を引きずり、その足でこの国の地面を歩く。その地面はもともと海だったかもしれない、その足では立ち入れない地面がある。そんな「こっち側」の世界に観客の皆様を誘って迷子にさせる上演になっています。これからご観劇の方、この巨大な迷路の中で待っときます。

■田中麻衣子(演出)
無事初日の幕を開けることができました。
初演である2022年公演、そして今回の2024年公演に携わった、全てのスタッフ・キャストの沖縄への関わりみたいなものが込められているのではないかと思います。
観ていただくタイミングや場所、時期、時間帯によっても、印象に残る言葉や場面が違うかもしれない作品です。現実が日々更新されていくのと同じなのかもしれません。
また明日からチーム全員で、6月2日までのKAAT公演、その後の京都、久留米公演、沖縄での大千秋楽まで、一回一回、大切に上演していきます。劇場でお待ちしています。

<公演情報>
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
『ライカムで待っとく』

作:兼島拓也 演出:田中麻衣子

出演:
中山祐一朗 前田一世 佐久本宝 蔵下穂波
小川ゲン 神田青 魏涼子 あめくみちこ

【神奈川公演】
2024年5月24日(金)~6月2日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>

【京都公演】
2024年6月7日(金)・8日(土)
会場:ロームシアター京都 サウスホール

【福岡公演】
2024年6月15日(土)
会場:久留米シティプラザ 久留米座

【沖縄公演】
2024年6月22日(土)・23日(日)
会場:那覇文化芸術劇場なはーと 小劇場

チケット情報

公式サイト:
https://www.kaat.jp/d/raikamu2024

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