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串田和美率いるフライングシアター自由劇場、『夏の夜の夢』を再構築して上演

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フライングシアター自由劇場『あの夏至の晩 生き残りのホモサピエンスは終わらない夢を見た』チラシ

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フライングシアター自由劇場による『あの夏至の晩 生き残りのホモサピエンスは終わらない夢を見た』が6月6日(木)、東京・新宿村LIVEにて開幕する。

数々の作品を世に送り出し、1996年に解散した串田和美率いるオンシアター自由劇場。27年のブランクを経て、昨年、フライングシアター自由劇場として復活。かつてアンダーグラウンド・シアター自由劇場のあった、現・ライブハウス音楽実験室・新世界での独り芝居『月夜のファウスト』を第一歩に、12月には『仮面劇・預言者』を東京と松本で上演した。

今回、第2回公演として串田が選んだのがウィリアム・シェイクスピア『夏の夜の夢』を原作にした『あの夏至の晩 生き残りのホモサピエンスは終わらない夢を見た』。『夏の夜の夢』といえば森の妖精たちの戯れによって恋人たちの騒動が巻き起こる滑稽な幻想劇。ファンタジックな設定、コミカルな展開が愛され、これまでも世界中で繰り返し上演され続けているほか、映画や絵本、ダンス、オペラ、音楽にもなっている。

串田はこれまでも、この作品の演出を三度経験している。しかし、今回はそれぞれに出自がバラバラの8人の俳優を集め、原作を改めて解体し、見知らぬ、あるいはごく身近な人類が共有する「夢」と捉え直す。それにより、現代を生きる我々の世界を見つめる。

上段左から)大空ゆうひ、川上友里、皆本麻帆、小日向星一
下段左から)串田十二夜、谷山知宏、島地保武、串田和美

出演は元宝塚歌劇団トップスターの大空ゆうひ、コンテンポラリーダンサー島地保武、劇団はえぎわで個性を光らせる川上友里、数々のミュージカルや演劇作品で注目を集める皆本麻帆、舞台だけでなくドラマでも活躍する小日向星一、俳優歴わずか2年ながら躍進中の串田十二夜、花組芝居で男役・女形両方をこなす谷山知宏。もちろん、串田自身も出演する。さまざまなルーツをもつ俳優たちが集められ、創り出す「夢」は、ここでしか観られないものになるだろう。

同作は東京での上演ののち、ルーマニア・シビウ国際演劇祭で公演を行い、7月5日(金)からは松本・信毎メディアガーデンにて上演される。

文:釣木文恵

大空ゆうひ「今までみたことのないような、なのに既視感のあるような夢を8人で創造したい」キャストコメント

【キャストコメント】

大空ゆうひ

終わらない夢ってなんだろう。私達がいなくなっても夢のようなものは残っていたりするのかも知れない。串田さんのもと集まったホモサピエンス達、個性は違えど何か不思議なご縁を感じます。今までみたことのないような、なのに既視感のあるような夢を8人で創造したい。劇場でお待ちしています。

川上友里

シェイクスピアの作品に接するのは初心者でございます。(今年の2月「マクベス」に出演致しましたがそれが初めてです)とにかく外国の方の作品は人の名前にすごく距離を感じまして内容が入ってこないという状態におちいります。まず日本人の名前に変えて台本を改めて読んでみます。今思いつきました。6月6日からお客様とともに良い時間を過ごせるよう稽古に励みます。ご来場心よりお待ちしております。

皆本麻帆

みんなで作品のことや、そうじゃないことをおしゃべりする時間が豊かで贅沢でした。こどもの頃のじぶんを思い出しながら記憶がほどけていく感覚で、経験したことなのか、ただそう思い込んでいただけなのか、、、本稽古ではたくさん感じて見つけて出逢っていきたいです。

小日向星一

数回のプレ稽古でも串田さんの世界観の面白さをたくさん浴びました。演劇の持つ力や自由さに気付かされてハッとさせられる瞬間が何度もあり、この座組にいられて幸せだなぁと思いました。これから本稽古に入りどんな舞台ができあがるのか、心からワクワクしています。とても素敵な共演者の方々とスタッフの皆様とご一緒に誠実に作品をつくっていきたいと思います。

串田十二夜

串田和美演出による4回目の夏の夜の夢に出演できること、また新宿、シビウ、松本という場所で闘えること、本当に嬉しく思います。生き残りのホモサピエンスを彷徨わせつつも色んな所に連れて行ってくれる作品な気がしています。皆様のご感想がとても楽しみです。是非お越しください!

谷山知宏

自由劇場。私が遠くから勝手にもちろん知っていた演劇人串田さん。お話を聞いてるだけでも演劇を感じて私はニヤッとしてしまう。そして、もう、すぐにセンスを感じずにはいられない出自の違う演者の皆様方。この中でご一緒に作品をつくっていけることがひとつ夢のように、うれしい楽しい時間。8人の夏の夜の夢。男女8人恋物語?w ぜひお楽しみに!!

島地保武

プレ稽古での座りっぱなしの4時間は、本稽古に向けての深いプレパレーションになりました。近頃は歩きながらモゴモゴと台詞を口ずさんでみたり、なりきって代官山を歩いてみたり、妻をパックと呼んでみたりしてます。
演劇をしてみると現実をとらえる力がつくような気がしています。同時に、しばらくは世界のあわいに身を置くことになりそうです。

串田和美

“夢”というものは一体何なのだろう? 夢の中で、今誰かが見ている夢の中に自分が紛れこんでいるんじゃないか? と思うことがある。
君は誰?私は君?魚かな?いやいや我々人間には名付けようのない宇宙の何かが見ている夢かもしれない。・・・。
自分も入れて8人の出演者の内4人が初めて一緒に芝居を創る人たち。早くもすごーく良いチームだなあと感じ、ワクワクしている。

<公演情報>
フライングシアター自由劇場 第二回公演
『あの夏至の晩 生き残りのホモサピエンスは終わらない夢を見た』

原作:ウィリアム・シェイクスピア『夏の夜の夢』
翻訳:松岡和子
脚色・演出・美術:串田和美

出演:大空ゆうひ / 川上友里 / 皆本麻帆 / 小日向星一
串田十二夜 / 谷山知宏 / 島地保武 / 串田和美

【東京公演】
2024年6月6日(木)~6月12日(水)
会場:新宿村LIVE

【ルーマニア公演(シビウ国際演劇祭2024正式招聘作品)】
2024年6月21日(金)・22日(土)
会場:Studio Hall TNRS

【松本公演】
2024年7月5日(金)~7月7日(日)
会場:信毎メディアガーデン

公式サイト:
https://www.k-jiyugekijo.com/

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