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2バージョンで全然違う?! 梅棒『シャッター・ガイ』がまもなく上演へ

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梅棒18th “RE”SHOW『シャッター・ガイ』稽古場より (撮影:角田大樹)

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ストーリー性のある演劇的な世界観をダンスとJ-POPで創り上げるエンターテインメント集団「梅棒」による18th “RE”SHOW『シャッター・ガイ』が、2024年6月21日(金) からIMM THEATER(東京都文京区)で上演される。東京公演のほか、大阪、愛知でも公演が予定されている。

2001年に日本大学芸術学部のダンスサークル内で結成された梅棒。09年にストリートダンス界最大のコンテスト『JAPAN DANCE DELIGHT vol.16』で特別賞を受賞し、12年に国内最大の振付作品コンテスト『Legend Tokyo chapter.2』で最優秀作品賞とオーディエンス賞を同時受賞。以降、活動の中心を劇場公演に移しながらも、嵐やGRe4N BOYZなどのアーティストLIVE やMV、宝塚歌劇団から2.5次元舞台まで幅広い演劇作品、「NHK紅白歌合戦」や「コンフィデンスマンJP 英雄編」といったTV・映像などでも活躍するダンスエンターテインメント集団に成長している。

本作の舞台は、東京のどこかにある今ではちょっとさびれてしまったけれど、人情味溢れるネコダ銀座商店街。そんなネコダに、ある日突然ネバダから豪華デパートを経営するセヴン姉妹が襲来。古き良き商店街と、新しくて煌びやかなデパートとの間で揺れ動く人々の物語を描いている。今回は、2018年上演の梅棒 8th SHOW『Shuttered Guy』の“RE”SHOWという位置付けで、前回とゲストキャストを一新して再演する『シャッター・ガイZ』、谷内伸也(Lead)と梅棒メンバーの配役がシャッフルされる『シャッター・ガイ改』の2バージョンが上演される。

本番まで1カ月を切った6月某日、都内で行われている稽古を約2時間半にわたって見学した。作・総合演出の伊藤今人を中心に、基本的に和気藹々としながらも、やる時はピリッとする、メリハリある稽古場だった。

この日は、声優アイドルユニット「i☆Ris」メンバーで声優や舞台で活躍する茜屋日海夏が演じる、果物屋の「あおい」役の“見せ場”のシーンから。俳優たちの導線や振付、舞台機構や小道具の配置、SEのタイミングなどを20分ほどかけて確認した後、実際の音源でシーンを何度も繰り返し、不都合な部分がないか、よりよい見せ方はできないかという詰めの作業を30分ほどかけて行っていく。梅棒の作品は、登場人物が多く、歌とダンスだけで見せなくてはいけない分、このシーンで何を伝えたいのか、何を際立たせたいのかという調整が必須なのだ。ネタバレになってしまうので詳細は避けるが、踊りや表情の一つひとつが間違いなく「あおい」役の見せ場であったし、「Z」と「改」とでキャストが変わればここまで変わるかと、全く違う印象を受けるのも面白かった(これは両チームを見比べたくなる.……!)。

休憩を挟んで、物語の終盤となる商店街と豪華デパート陣営がぶつかり合うシーンの稽古。こちらでも導線や振付の確認をしつつ、何度も通す中で見えてきた課題を解消していく。誰がセットの扉を閉めるのか、観客席から「見切れ」は発生しないか。そんなことまで1時間以上かけて細かく細かく詰めていき、最後の20分ほどは曲で通していく。「ここであの曲か!」という選曲のセンスにも唸るし、梅棒らしいカウントが細かく激しいダンスやキャラクターの感情がよく伝わる芝居がギュッと詰まった1曲(1シーン)だった。

東京公演は7月7日(日) まで。大阪公演は7月12日(金) から15日(月・祝)、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ。愛知公演は7月28日(日)、東海市芸術劇場。

取材・文:五月女菜穂
撮影:角田大樹

<東京公演>
梅棒18th “RE”SHOW『シャッター・ガイ』

公演期間:2024年6月21日(金)~7月7日(日)
会場:IMM THEATER

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/shuttered-guy2024/

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