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「1122」原作ファンの高畑充希はドラマ化に歓喜、岡田将生は結婚生活のルール提案

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ドラマ「1122 いいふうふ」完成披露イベントに参加した高畑充希(左)、岡田将生(右)。

ドラマ「1122 いいふうふ」の完成披露イベントが本日6月12日に東京・シャルマンシーナ東京で開催され、キャストの高畑充希、岡田将生、西野七瀬、高良健吾、吉野北人(THE RAMPAGE)、監督の今泉力哉が出席した。

渡辺ペコによる同名マンガを実写化した本作は、結婚7年目、子供なし、セックスレスだが夫婦仲は良好な30代の男女が「婚外恋愛許可制」を導入する物語。高畑が妻・相原一子(あいはらいちこ)、岡田が妻公認の恋人がいる夫・相原二也(あいはらおとや)に扮する。西野は二也の恋人・柏木美月役、高良は美月の夫・柏木志朗役、吉野は女性向け風俗店のセラピスト・池端礼役で出演した。

“応援MC”として登場したLiLiCoがキャスティングについて尋ねると、今泉は「プロデューサーと相談しながら決めました」「高畑さんは一度ドラマでご一緒して、舞台やミュージカルも観ました。やわらかい部分だけではなく強さも持っていると感じて、一子を演じられる方だと思いました。吉野さんは少しだけご一緒したことがあり、僕からプロデューサーに提案させてもらったんです」と説明。また今泉が「(視聴者から)憎まれる可能性もある二也ですが、岡田さんが演じたら、岡田さんのやわらかさや、ある種の天然さでちょっとかわいらしくなったりするんじゃないかと。でも天然さが増すことでより憎まれるんじゃないかという意見も出てて(笑)」と続けると、岡田から「僕は天然じゃないですから!」と笑顔でツッコミが入る。今泉は「天然じゃなかったみたいです(笑)」と訂正し、その後も2人で和やかに掛け合いを繰り広げた。また今泉は、西野の持つ品のよさ、高良の真面目さがそれぞれの役に生きているともコメントした。

本作について高畑は「すごく原作が好きだったので、ドラマにしたら絶対面白いに違いないと思っていました。ただ地上波では絶対にできない内容だなと。それから何年も経って、一子の役が自分に来ました」「今回監督、キャストなどのパズルが何年も掛かってはまった気がして、原作ファンとしてぶち上がってました」とうれしそうな表情を見せる。岡田は「本当に緻密に読み上げられた脚本で、読み応えがありました。それだけでやりたいと思いましたし、ずっと今泉さんとお仕事をしてみたくて。現場でどういういいパフォーマンスをできるか、自分自身楽しみにしていました」と述懐。西野は「現場ではずっと悩んだ顔をしていたかと思いますが、今泉さんの演出は今までに出会ったことのない、細分化されたものでした。自覚してない癖も言い当ててくださったりして。すごく難しい挑戦でしたが、確実に何か残るものがあったと思えました」、高良は「脚本を読んでめちゃくちゃ面白いなと感じました。自分は独身なのに、なんで(登場人物の)気持ちがわかるんだろう?と」「人はこういうふうにすれ違っていくのか、こういう言葉はダメなんだと勉強にもなった作品でした」と話す。吉野は「夫婦を深掘りした作品をなかなか観たことがなかったので、興味深いお話でした。物語のキーとなる役だったので、自分としても挑戦でしたし、最初はすごく不安だったんですが、高畑さんがやりやすい空気を作ってくださって。ありがとうございます」と感謝を伝えた。

「夫婦役を演じるにあたって話し合ったことは?」と聞かれると、高畑は「初共演でこの題材はすごくハードルが高いなと正直思いました。でも初共演だからこそできることもあるのかなと」「芯を食ってお芝居の相談をするというより、やりながら波長を合わせていく感じでした」、岡田は「僕と高畑さんは性格が真反対なんです。高畑さんはすごくポジティブで僕はネガティブ。高畑さんがいるだけで現場が明るくなるし、引っ張ってくださったので、やりたいように二也を演じました」と回答。また高畑は「私はすごく西野さんと高良さんが好きで、共演シーンはなかったのですが、撮影現場に行ったんです」「あちらの夫婦は照明がブルーで暗い! でも2人の膠着した空気からちょっとずつ愛がにじみ出ていく雰囲気があって。キャスティングを聞いたときからぴったりだと感じていたので、それが実体になっている感激がありました」とも述べる。

一方で高良は「演じているときは(美月と志朗の)静かな闘いがありましたね」とほほえみ、西野は「ライトの暗さでどちらの夫婦の家かわかります」と高畑に同意。2人の息子ひろを演じた子役にも触れ、西野は「落ち着きのない子供という設定でしたが、ひろくん以上に本人がすごくて(笑)」と目尻を下げる。高良も「かわいかった」と笑いながら「(撮影)やるよ!って言いました」とドタバタだったという現場を振り返った。

「本作に関わって結婚に対する考えは変わった?」という問いも。高畑が「これが現実だぞ、これでも結婚という領域に来るのか?と感じて、若干尻込みがありましたが……やっぱり人といるっていいなと思いました」「劇中でおとやん(二也)が寄り添ってくれる、ただそこにいてくれるありがたさたるや。やっぱり結婚っていいなと思えました」と答え、岡田は「僕も結婚にポジティブなほうではあるんですが、こんなに会話を繰り広げないといけないのかと。撮影が終わると毎日疲れ切っていて、明日も会話だ、明日も喧嘩だ……結婚したらこんな感じになるのか、と……」とぼやく。すると今泉から「あんなに濃厚な結婚生活は……」とツッコミが入り、岡田は「『木曜日はためていたものを出す喧嘩の日』というふうにスケジュールを決めておくのがいいですね。喧嘩って突然やってくるので、それに疲れちゃうので」と提案。LiLiCoから「すごくいい!」と大絶賛されていた。夫婦役ではないキャラクターで参加した吉野は「実は結婚願望があって、家庭を持つのも夢です。(本作に参加して)いろんな形があるんだなと。もし素敵な人ができたらちゃんと向き合ってコミュニケーションをして、関係を築いていきたいなと思える作品でした。いい人が現れるといいです」と前向きな思いを口にした。

最後の挨拶で岡田は「共感性の高いドラマになっていると思いますし、2組の夫婦を見て、“いいふうふ”とはなんなのか考えていただけたら」、高畑は「原作に出会ったのが5、6年前だと思うと、この場に立っていて、配信が始まるということで感慨深いものがあります。今できる最良の形で、みんなでいいものを作ろうとやっと完成したドラマです」とアピールし、イベントの幕を引いた。

今泉力哉の妻・今泉かおりが脚本を執筆した「1122 いいふうふ」は、Prime Videoで6月14日より全世界独占配信。全7話のうち、3話までが最初に公開され、以降は2話ずつ毎週金曜に配信される。

(c)渡辺ペコ/講談社 (c)murmur Co., Ltd.