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Aぇ! group・正門良規が『Immersive Museum OSAKA 2024』を体感!「絵の方からやってくる!」

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正門 良規(Aぇ! group) Photo:福家信哉

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6月1日から大阪・堂島リバーフォーラムでスタートした『Immersive Museum OSAKA 2024』。最新のテクノロジーでポスト印象派の作品世界を蘇らせる没入体験型ミュージアムで、特別な音響効果と壁面・床面すべてに投影される映像を組み合わせて、広大な屋内空間に名画を再現。まるで名画の中を散歩するような感覚で、ゴッホやスーラ、セザンヌなどの作品を楽しめる。『Immersive Museum OSAKA 2024』公式アンバサダーに就任したAぇ! group・正門良規も会場を訪れ、その世界に飛び込んだ。

――『Immersive Museum OSAKA 2024』を体験されてみて、いかがでしたか。

すごかったですね。圧倒されました。絵の美しさと音の迫力、体全体を使って絵画に浸る感じがすごく新鮮でしたね。体感する前は、絵画をマッピングにするという発想がすごく素敵だなと思っていたんですけど、「没入する」という感覚がよくわからなくて。最初はどういうことなんやろうと思っていたんですけど、行ってみると「なるほど」と思うことがいっぱいありました。美術館は好きで、普段から行くのですが、だからこそ逆にちょっと勇気がいる一歩というか、「Immersive Museum」は知らない世界やったので、興味とワクワクはあっても一歩踏み込めなかったというか。だからこそ思い切って飛び込んでみてよかったです。

――名画に詳しくなくても楽しめそうですか

楽しめます! みんな一回は観たことある絵やったり、聞いたことある芸術家の作品だったりするので、入門編としてももってこいやし、知らないからこそ感じられるものもあると思うから、深く考えず、そのまま来てほしいです。

――では、お散歩好きの観点からの楽しみ方も教えてください。

足元を見るとおもしろいと思います。床にオリジナルのグラフィックが投影されていて、それが加わることで一気に世界が変わった感じがしました。絵をそのまま投影しているところもあれば、ちょっとイメージっぽくなっているところもあって。床面はカラフルなボーダーがつながっているとか、そういう演出もあります。あと、EDM系とかドラム系の音楽も流れていて。勝手なイメージで自然の音を使っているのかなと思っていたんですけど、音楽も作り込まれていました。その音響効果でさらに非日常感というか、異世界感がありましたね。

――『Immersive Museum OSAKA 2024』は、「Dive in Art」というメッセージも大きく掲げています。正門さんがアートの世界にダイブするとしたら、どういう潜り込み方をしたいですか?

芸術家の人となりを調べたり、学んだりするのは好きですね。特にその人の過去は絶対に見られないし、本人しか知り得ないことなので、気になりますよね。僕はそういうところから興味が出ると思います。

――公式アンバサダーの就任は、舞台「ヴィンセント・イン・ブリクストン」(2022年)のご縁もあったと聞きました。舞台に出演される際もゴッホについて勉強されて、今回、公式アンバサダーとして「情報は作品を観る人にとってより多くの感想を持たせてくれるものだという学びにもなりました」というコメントもされています。一方で、「調べて行く」という醍醐味はどんなところに感じられますか?

その作品を観た時に、自分が調べたこととか、感じたことがつながった瞬間が一番気持ちいいのではないでしょうか。『Immersive Museum OSAKA 2024』でも、その瞬間がありました。僕が中心的に勉強したのは世間に知られる前のゴッホでしたが、それでも通ずるものはすごくあったし、地味な絵を描いていた人が色彩で評価を得ているというのもまた面白いですよね。

――ゴッホの《星月夜》も『Immersive Museum OSAKA 2024』で登場しますね。

はい。すごく壮大でした。視覚だけじゃなくて、音とか(絵に)動きが足されていくと、やっぱり迫力が出ますね。たまに「おお!」ってなるときもありますよ。足元の絵がグッと動いたりしたら引き込まれていく感じがして。浮遊感も出て面白かったです。

――正門さんはどんなふうにアートに親しまれてきましたか?

おうちの冷蔵庫に《星月夜》のマグネットが貼ってあったりとか、ゴッホ展のパンフレットがあったりとか。年に一、二回程度ですが、小さい頃は親に美術館に連れて行ってもらっていて、何の気なしに観ていたことを覚えています。お芝居でも、ゴッホのほかに美大生の役も演じたことがあって、間接的ではありますけど、ここ数年、芸術に触れる機会が多くて、何かしらご縁は感じます。

――役として美大生や芸術家になってみて、どんなことを感じましたか?

芸事の世界と照らし合わせて「わかるわかる」みたいなこともあるし、才能とかセンスの話になると、通ずる部分が出てきますね。ゴッホはほんまに情熱的な人やから、全部が全部、彼を理解できるわけじゃないけど、そういう人なんだなって受け止めています。今でもゴッホの話をすると、友達でもないのにたまに「アイツ」とか言っちゃうんですよ。それくらい心の距離が近づいている感じはします。

――ちなみに最近は何か絵画鑑賞されましたか?

中之島美術館であった『モネ 連作の情景』を観に行きました。「睡蓮」がバーッと並んでいるところがあって、大きい風景画のイメージがあったのですが、一つひとつにフューチャーして描いてるものもあって、モネもすごく良かったです!

――色の組み合せとか、ファッションに絵の影響を受けることはありますか?

単純に美術館で買ったTシャツを着ています。

――では、ミュージアムグッズもお好きですか?

好きです! 『Immersive Museum OSAKA 2024』も、ポーチとしおりを買いたいなと思いました。

――『Immersive Museum OSAKA 2024』のご感想と重複するかもしれませんが、「絵と向き合う」というような従来の鑑賞方法とは異なるデジタルアートには、どんな魅力を感じられますか?

向こうのテンポで絵の方からやって来る感じが新鮮でしたし、「何これ!? 初めて観た!」という感動もありました。大きなサイズになって絵がやって来るので、「黒の中に緑が入ってる」とか、これまで気づかへんかった細かい配色とかもわかって面白かったです。そんな新しい発見も、こういう没入型の強みなのかな。そこにいるだけですべての情報がやって来るというのは、すごくいい鑑賞スタイルだなと思います。

――これから8月まで行われますね。最後に、公式アンバサダーとしてメッセージをお願いします。

純粋に絵画を楽しみに来てもらってもいいですし、デート感覚でカジュアルに楽しんでもいいと思います。何より館内はすごく涼しいので、避暑感覚でゆっくりまったり芸術に触れてみてください!

Text:岩本和子 Photo:福家信哉

<開催概要>
『Immersive Museum OSAKA 2024』

会期:8月21日(水)まで
会場:堂島リバーフォーラム
時間:10:00〜20:00(入場は19:00まで)
休館日:6月6日(木)
会 場:堂島リバーフォーラム
料金:前売平日一般2,500円、高中1,800円、小学800円/前売土日祝
一般2,700円、高中1,800円、小学800円(日時指定予約制、高中は学生証、小学は保険証などの身分証の提示が必要)
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=Immersive+Museum+OSAKA+2024

公式サイト:
https://immersive-museum-osaka.jp/