朝海ひかるが天文学者、高橋由美子がその妹に unrato「Silent Sky」演出は大河内直子
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unrato#12「Silent Sky」仮チラシ
「unrato#12『Silent Sky』」が、10月18日から27日まで東京・俳優座劇場、11月1日から4日まで大阪・ABCホールで上演される。
アメリカの劇作家ローレン・ガンダーソンの戯曲「Silent Sky」は、1900年代前半に実在したアメリカの天文学者ヘンリエッタ・スワン・レヴィットの生涯を描いた作品。日本初演となる今回は、翻訳を広田敦郎、演出を大河内直子、音楽を阿部海太郎が担当し、ヘンリエッタ役を朝海ひかるが演じる。このほか、ヘンリエッタを支える妹マーガレット役に高橋由美子、ヘンリエッタが勤めるハーバード大学天文台のピッカリング天文台長の直属の部下ピーター・ショー役に松島庄汰、女性の参政権運動家であり、膨大な数の恒星を分類で成果を残したアニー・キャノン役に保坂知寿、家政婦から天文学者となったウィリアミーナ・フレミング役に竹下景子がキャスティングされた。
チケットの一般販売は9月上旬を予定している。キャストと大河内のコメントは以下の通り。
朝海ひかるコメント
この度、ヘンリエッタ・レヴィットを演じます。私自身、天文学にはとても疎いのですが、ヘンリエッタを通じて宇宙の素晴らしさをこの機会に学べたらと思っております。1900年代初頭、女性が思い通りの職業に就く事が叶わなかった時代の登場人物達の奮闘にも胸を熱くするこの戯曲。是非一人でも多くのお客様にご覧いただけます様、登場人物に負けない様に私達も頑張って参りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
高橋由美子コメント
今回は女性が大多数を占めるお芝居で、妹役というのは初めてだと思います。姉・ヘンリエッタの熱い想いに振り回されながらも彼女の生き方に賛同し、それぞれの人生を闘っていく……。
「私が本当にやりたかった事は?」まさに今50歳を迎え、色々な経験と体験を重ねて来た自分自身に問いかけていました。今回のお芝居を通して見つけることが出来たらいいなあ、と期待をしつつ、周りの皆様の足を引っ張らない様に頑張ります。
松島庄汰コメント
unratoは原作をそのままに、空気までも生き返らせる挑戦を毎公演されていると思ってます。でも、そこには確かに今に通ずるものがある。経験と実力のある共演者の方々に囲まれて、日本初演という名に恥じぬよう、板の上で生きたいと思います。僕が初舞台を踏んだ思い出のある俳優座劇場。閉館前に立てることが幸せでもあり、寂しくもあります。皆様、劇場でお待ちしております。
保坂知寿コメント
「Silent Sky」に参加させて頂きます。unratoさんとは、これまで3作、ご一緒させて頂きました。その芝居作りには、いい作品に真正面から誠実に、繊細に向き合い、挑んで行く熱がありますし、演出の大河内さんの作り出す生々しくも透明感ある美しい世界が大好きです。今回も素敵な作品を取り上げられました!
初稿の台本を読み、脳内には無限の宇宙が広がり、そこに純粋に果敢に生きる登場人物が、動き出しています。また、新たな世界を勉強し、模索しながら紡いでいく日々が今から楽しみです。そして、今回、キャストの皆様は初めてご一緒させて頂く方ばかりです。この偶然の出会いに感謝しながら素敵な時間を過ごせたらと思っています。
竹下景子コメント
「なんて美しい戯曲」と思いました。星に彩られた世界です。と同時に、信念を持ってまっすぐに進むヘンリエッタに勇気をもらいました。激動の時代ゆえに、ヘンリエッタは果敢に生きたのかとも思います。私は彼女の同僚ウィリアミーナを演じます。スコットランド系。「癇癪持ち」で茶目っけとユーモアを忘れない。辛い時こそ笑顔を見せる深い懐の持ち主。ヒナを守る母鳥のようなウィリアミーナが大好きです。みずみずしく演じたいと思っています。
大河内直子コメント
「苦難の日々には、何か地球の外側にあるもの、何か卓越した遠くにあるものを慰みとするのがよい」
この戯曲の前書きにあるアニー・ジャンプ・キャノンの言葉が、きっかけで読み始めた作品でした。
女性の働く地位がまだ確立されていなかった時代に天文学の世界を切り拓いたヘンリエッタたち。
彼女たちを軸に、各々の生き方がいきいきと描かれています。
1900年代初頭に生きた彼女たちの信念と浪漫が、現在に生きるわたしたちの生命の力を目覚めさせてくれますように。
敬愛するキャストとスタッフによって素晴らしいチームが生まれました。劇場でお待ちしています!
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