出会いはASMR動画、染谷有香×樫尾篤紀の共演作「SOUND of LOVE」公開 監督は吉川鮎太
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左から染谷有香、樫尾篤紀。
1994年生まれの監督・吉川鮎太による初の商業映画「SOUND of LOVE」が、9月27日より東京の池袋シネマ・ロサほか全国で順次公開される。
本作では、清掃の仕事で生計を立て、ASMRの配信を聴くことが唯一の趣味な守屋と、配信者・明葉の物語がつづられる。ある日、明葉はハイヒールを履いて公衆トイレを歩く音をライブ配信していた。そこがいつも清掃している場所だと気付いた守屋は驚きを隠せない。顔のない世界で知り合った2人は、音の快楽を求め“性欲をも超える愛”へと到達していく。明葉を染谷有香、守屋を樫尾篤紀が演じた。
監督・脚本を担った吉川は、これまでに「DRILL AND MESSY」でPFFアワード2016のエンタテインメント賞、今泉力哉を主演に据えた「Groovy」でMOOSIC LAB 2017の長編部門審査員特別賞を受賞している。ドラマ「痴情の接吻」「アイのない恋人たち」などの演出も手がけてきた。彼は「(映像の編集が終わってから)2ヶ月間ほど、音の制作に掛けました」とこだわりを明かし、「音に快感を得る人たちの話です。本編上でたくさんの音の仕掛けを施していて、体験型映画になっていると思います」とコメントした。
主題歌はE.sceneの「vector」に決定。配給はMinyMixCreati部が担当する。
吉川鮎太 コメント
本作を制作した経緯
7年前、YouTube上で「ASMR」という、ただただ音を聴かせて、視聴者を癒そうとするジャンルの動画に出会いました。
画面の向こう側にいる女性は少し妖艶で、謎めいていて、とても夢中になりました。
そんな女性の話しを映画にしてみたいと思い、すぐ企画書に起こしました。
初商業映画を監督するにあたっての思い
学生時代、自主映画を何本か撮ってきたのですが、その時と気持ちは変わっておらず、誰も見たことのない映画が作りたい、その一心で制作しました。変わった映画だと思いますが、それだけでは終わらせたくないので、何かそれ以上のモノが伝わってほしいと願って作っています。
撮影を含め、音に関してどんな工夫やこだわりがあるか
現場で生まれる音をまず制作チームで共有したかったので、スタッフやキャストに音を聴いてもらい世界観を伝えながら撮影を進めました。
映像の編集が終わってからが長かったです。2ヶ月間ほど、音の制作に掛けました。
録音スタッフのお宅にお邪魔して、ひたすら音の張り替えを行いました。
映画の魅力・作品への思い
「SOUND of LOVE」
音に快感を得る人たちの話です。
本編上でたくさんの音の仕掛けを施していて、体験型映画になっていると思います。
皆さまが観終わった後に、今まで味わった事のない感覚が纏わりつくように願っています。
ディープな音の世界へ是非!